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過剰な自己愛【自尊心の病】とは?

こんばんはSHOです。僕のnoteを読んで頂きありがとうございます。

今回のテーマは【自己愛】についてです。以前の投稿で自己愛について触れたものがあります。

自己愛の話をする前にどうしても【承認欲求】の話には触れておきたかったのです。大いに関係があるところなので先に承認欲求の話をして、ようやくこの話題を書いていくことができます。

あなたの周りに「話が噛み合わない」という方はいらっしゃいませんか?そして、噛み合わないを通り越して「理解に苦しむ」という方はいらっしゃいませんでしょうか?

なんでこの人はこんなことを言うのだろうか?
なんでこの人はこんなことをするのだろうか?
どうしたらこのような考えになってしまうんだろうか?

人は各々に「価値観」というものがありますから、人それぞれ考え方が違うのは当然のことです。

ただし、明らかにその人の行動が常軌を逸しているものであったり、注目を浴びたいがゆえに出過ぎた行動や発言をしたりとか、自分のことが否定されるとすぐに感情的になり怒り出すとか、一般的には受け入れがたい考え方をしている人がいるのも事実です。

あまり聴き慣れないかもしれませんが、そういうタイプの人はもしかしたら【自己愛性パーソナリティ障害】というものかもしれません。何回かにわけてお伝えしていきますが、これはいったいどのような特徴があって、どのような仕組みになっていて、どのような背景があって、どのような思考・行動パターンになるのかということを少しずつではありますが触れていくことにします。

○自尊心の病

自己愛とは、幼少期に両親(特に母親)と愛し愛される体験を通じて、心に内在化され育っていくものとされています。これがあることによって、初めて【自分】ができ、自分自身への信頼や自尊心というものが生まれます。これは人として生きていく上で非常に重要な感覚になります。

赤ちゃんは「親から愛されること」を前提として生まれてきます。無条件に愛されるということが自己愛の基本にあり、母親の愛を享受することは、子どもにとって当たり前のことであって、当たり前であるがために安心して生きていくことが出来るのです。この「当たり前感」が自己愛のベースにあります。

親(特に母親)は、赤ちゃんに安心と満足感をもたらし、関心を持って接し献身的に世話をしていきます。赤ちゃんの心身は母子関係を通じて健全に発育していくことになります。言葉を発するまでは赤ちゃんとのコミュニケーションは「会話」というものを通じて行うことはできません。じゃあどうやって赤ちゃんは親から「愛されている」ということを認識するかということ、これは無意識(潜在意識)において「母親から無条件に愛を享受されている」ということを認識することで、自分は無条件に愛されるべき存在なんだということを確信していきます。

これはどういうことかというと「あ、そうか!僕は(私は)何かが出来るから愛してもらえているわけではないんだ、ここにいるだけで愛してもらえているんだ!」と思うようになります。当然のことなので分かって頂けると思いますが、赤ちゃんや幼少期の子どもがこのようなことを考えながら生活しているわけではありません。これは無意識レベル(潜在意識)にこのようなことが刻まれていくのです。これがいわゆる【等身大の自分(ありのままの自分)】というものです。

自己愛性パーソナリティ障害の人には、このような感覚が欠如しています。

無条件に愛情を受けたことがゼロとは言いません、でもそのような記憶より無条件に愛されていない記憶が勝っており、いつも誰か(両親特に母親)の期待に応えようとしていて、これに応えることができなかったら私は愛されないんだ、生きていく価値はないんだと思ってしまうのです。このようなものは無条件の愛ではなく「条件付きの愛」です。(もちろん潜在意識の話なのは同上)

・私は特別な存在にならないといけないんだ
・他人に認められないと自分の価値がないんだ
・他人に必要とされる自分でいないといけないんだ
・人に注目をされないといけないんだ

これらは一例ですが、このような考えが潜在意識に刻まれていきます。生きるためには「条件」が必要であり、ただ自分が生きているだけでは意味がない、価値がないというような強迫観念を持つこともあるし、漠然と生きていることに罪悪感を持つことすらあるようです。なので、常に不安とともに生きているのです。

・できなかったらどうしよう
・嫌われてしまったらどうしよう
・失敗してしまったらどうしよう

これらも一例ですが、心の奥底ではいつもこのような不安を抱えています。でも他人からは「特別な存在」だと見られたいので、このような姿を見せたくないのです。だから自己防衛のために自分を過大評価し実力以上のことを言ってしまったり、自分を否定されたりすると感情的になって攻撃している場合も少なくありません。

・人を簡単に信用することができない
・自分自身のことを好きになることができない
・常に他人の目線や評価が気になって仕方がない
・一度失敗し挫折をすると、簡単には立ち直れない

このような特性は、このタイプの人が幼少期に正常な自己愛を獲得することができなかったことが大きな要因とも言えます。大人になってからの性格や考え方、言動は幼少期にどのような環境下で育ったのかということが大きく関係しているのです。

自己愛性パーソナリティ障害は、このように自尊心が肥大しまったことによる病気、障害ともいえ、これが原因となって日常生活でさまざまなトラブルを引き起こす場合があります。

<例>
・摂食障害 ・うつ
・引きこもり、不登校 ・醜形恐怖
・不潔恐怖 ・ストーカー
・クレーマー DV  etc...

このタイプの人の特徴は、次回以降の投稿でお伝えしていくことにしますが、感情コントロールがとにかく苦手です。すぐに感情的になりやすく怒りやすいです。それをコントロールしようと思っていても、内心ではものすごくストレスを抱えて生活することになるので、他のところでそのストレスを発散することになって何かしら日常生活で不都合をきたしやすくなるし、トラブルを起こしやすくなります。内で抱えているマグマがいつ噴火してもおかしくない状態で毎日を過ごしていると言っても過言ではありません。

こういうタイプ人はとにかくワガママで、自分大好きな人だと思われがちですが、実はそうではなく、自分が嫌いで、他人から下に見られたくない、特別な存在だと思われたいと考えてしまうくらい自尊心が肥大してしまっているのです。

この自尊心は非常に脆く、傷つきやすいというのも特徴です。常に他人からの目線や評価を気にしているし、失敗したくない、挫折したくないというような不安を常に抱えています。とにかく繊細で傷つきやすく、生きづらさを抱えています。以前僕は「自称HSP」ということについてstand.fmで話しましたが、HSPと言っている人の中に自己愛性パーソナリティ障害の人もいると僕は考えています。

自分の思い通りにならない時には、感情的になり怒りやすいと書かせて頂きました、他には「ひどく落ち込みやすく、簡単には立ち直れない」という特徴もあります。自尊心がポキッと折られてしまうと、そう簡単に復帰できないのです。一度このような経験をすると「失敗したくない」という思いがあるので、自己防衛のためにも現実逃避をしたがります。「失敗するリスクがある、傷つくリスクがあるなら、最初から手を出さない方がいい」と考えるのです。正直言って、その気持ちは僕も少し分かっちゃいます。。

といったところで、今日は正常な自己愛の話と「自己愛性パーソナリティ障害とは、肥大した自尊心に振り回されるもの」というような話を中心にまとめてきました。

この話は続けていきます。今回はこれまで。
読んで頂きありがとうございます。

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<stand.fm>
https://stand.fm/channels/5f523fd46a9e5b17f7280815

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