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志望先が求める人物像【自己PR】  




【1】 入試の判定方法  

 これまで高校大学入試というのは、英語や数学、国語などの決まった科目で行われるのが主流でした。なんといっても客観的な数値として学力を判定できますし、何より客観的な採点基準で採点をすることによって正確な数値が結果となって出てくるわけですから、大人数をかけて採点することもでき試験主催者側の手間がかかりません。にもかかわらず近年ではなぜオープンキャンパスや説明会など手間をかけ、さらに小論文や面接、プレゼンやグループディスカッションといった採点のしにくい、煩雑で手間のかかる試験科目を課すようになっているのでしょうか。

【2】 小論文や面接が重視される理由  

 子どもの数と学校の数の関係もありますが、客観的な学力検査だけで合否を判定していると勉強はできるが人間性に欠けるといった学生が多くなってしまい、学校側が求める自発的に勉強し、学問だけでなく社会に役に立つ人間がいなくなってきているからだといえるでしょう。

【3】 小論文や面接で何を見ているのか  

 そこで、時間や手間をかけて小論文や面接の試験をすることで、何より「人間性」を判定していこうということになっています。もちろん英語や数学、国語といった基礎的な学力を有していることも前提として大切ですが、それだけでなくさらに「自分が何をやりたいのか、そのために何をしたいのか」といったような「人間性」を有していることがとても大切なのです。ではその(1)基礎学力(2)人間性の2要素を検査するのに最適なのは何でしょうか。それこそが小論文であり志望理由書であり自己推薦書であり、また面接やプレゼン、グループディスカッションなわけです。

【4】 論理力はあらゆる科目に影響する  

 「論理力」が備わっているということは、主要科目である英語や数学、国語等においてもある程度基礎・土台はできあがっていることが予想されますし、課題になる時事問題・社会問題などに対する考え方には「人間性」が必要となってきます。特に一方的に確証バイアスがかかった状態で主観的に物事を判断していく人が増えている現代社会において、常に冷静に客観性を保った状態で、物事を俯瞰で見ながら広い視野で解決法を探っていくという姿勢は、今後の社会を歩んでいく上で非常に重要だといえます。そのため、それらが凝縮された小論文等を検査項目として最重要視してきているということです。

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