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航空イノベーションアカデミー【第3回】


こんにちは。

今日の投稿は、6月から参加している航空イノベーションアカデミーの第3回レポート!(最終回まで毎週レポートしていくつもりです!)

前回記事はこちら↓

https://note.com/sho_taro_10/n/ncdf977cc65bb


今回のテーマは”空港における新技術の導入”

コロナ禍は人の移動がなくなり、海外だけでなく国内の移動も制限されたため、空港は一時期、文字通り人がいない空港になっていた。幸い、成田空港は世界的な貨物の拠点であったため、貨物輸送で収益を上げ、またコロナ回復後の空港での検疫において、場所代を収益の一部にできたことなどから救われていたようだ。とはいえ僕も、空港を使ったのは去年の夏と秋(夏は国内線、秋は国際線、どちらも成田利用)、それが3、4年ぶりの飛行機だった。とはいえ、この数年間でIOTや脱炭素、といったキーワードが広がり、空港もそうした流れにのってさまざまな新技術導入に向けた動きが広がっていた。

今回はそうしたことを踏まえて今後の展望や具体的に成田空港の今後のあり方について、成田空港株式会社の代表取締役の方からお話をいただいた。

・空港の手続きイノベーション
空港での手続きは、慣れている人でも時間がかかる。
チェックイン、荷物預け、保安検査場、出国審査・・・。それぞれの場面で搭乗券を出したり、パスポートを見せたり、マスクを外したり、と手間がかかる。その問題を解消すべく、できるだけの作業を空港に来る前に済ませられるシステムの構築や、セルフバッグドロップ、ボディスキャナー導入による保安検査場ゲートの自動化など整備が進んでいた。空光側としては、搭乗前の利用シーンを便利にすることで、空港の利用価値を高めていこうという取り組みだ。

・次世代空港オペレーション
こうした手続きの自動化を進めるための技術の一つに、生体認証がある。事前登録によって、空港ではいわゆるFACE IDで手続きをスムーズにするもので、技術的には可能だった。しかし、個人情報であるため厳重な管理が必要で、関係者間での調整には苦労したようである。
また、空港の混雑を解消するため、リアルタイムで現状を把握し、AIを用いてスタッフの適切な人員配置や設備投資を変えていく”旅客動態管理”システム。この導入は数年前に他空港で考えられていたが、皮肉なことにコロナ禍で誰も人が来なくなり、AIの判断の元となる学習データが得られなかったようである。ほかにも自動運転バスの導入や滑走路上の障害物自動検知システム導入など、ハード面でも改革が進んでいた。

・脱炭素化とこれからの空港
成田空港としても、航空産業にかかわる施設として脱炭素化への取り組みが求められていた。IOTを用いた効率的な業務や飛行機の地上走行距離短縮に向けたオペレーションなど、関係機関との調整をしながら脱炭素化への取り組みを進めている。航空会社がSAFを利用しやすいような環境づくりについても、課題としてあがってきていた。

この日は、講義の後グループディスカッションがあった。業界の社会人数人に囲まれてのグルディスは普段とは勝手が違い、議論に入っていくのがなかなか難しかったが、それぞれ航空産業への関心という共通点は持ちつつ、やはり業界や業種によって考え方が全く違うのは聞いていて面白かった。(お金に対するイメージは、商社マンと金融マンでは違う。国の機関で働く人ととはもっと違う。)
学生目線での回答を求められることもあり、「そもそも成田ってアクセス悪いじゃん、大学生とかって使うの?」と聞かれた。「それが意外と使うんですよ、成田はLCCがあるので。笑」

セッション終了後も、30分以上会場に残って、他の参加者の方と話をしたり、名刺交換をさせていただいたりして有意義な時間となった。今のインターンシップ先と仕事上でつながっている方もいらっしゃって、ピンポイントで知っている方の名前が出てきたりして、意外に狭い世界なのかもしれない。

3回目になってきて、なんとなく場の雰囲気に慣れてきた。
来週以降も良い収穫が得られるように頑張ってみたい。


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