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東京2020のリアルな姿

<この日は時間がなくてタイトルしか更新できませんでした。13日未明に内容を加えて更新しています。>

Youtubeから父がこんな動画を見つけてきた。

『東京2020・B面日記』ドキュメンタリー監督竹内亮が見た60日間の記録


竹内亮さんは中国江蘇省南京市在住のドキュメンタリー監督で、中国人向けに日本を伝える作品を撮る、というスタンスで映像制作を行っており、中国人の間でも話題になっている方だ。


今回みたのは、東京オリンピックの裏側に迫ったドキュメンタリー。
竹内さんはこの取材のために、ホテルでの隔離期間を経て中国から日本に渡ってきているのだ。
この動画、1時間以上もあるなかなかの長編だ。ドラマだったら最終回の拡大スペシャルくらい。でも、長いと思わせないほど、引き込まれるものがあった。

監督の経歴上、取材対象者は中国人が多く、中国出身でシンガポール国籍を持った卓球選手、中国人のボランティアスタッフ、中国から来たスポーツ記者、IOCの委員などなど。関係者といっても多岐にわたる。それにしても、日本の元卓球選手・福原愛さんへの取材では、お互い日本人なのに中国語でやり取りをしていて驚いた。中国語がお互いほぼネイティブのような流暢さだった。忘れていたが、これは「中国人向け」の映像なのである。


とにかく、取材対象者からの信頼が厚く、取材対象者との距離が近い。ソーシャルディスタンスはあっても、映像から伝わるお互いの仕事へのリスペクト、そこには時間をかけて築いたものや言葉の壁が取っ払われていることなど、いくつか理由があると思う。しかし、だからこそ「普段のテレビでは見れない映像、うつされない姿、聞けない声」がどんどん入ってくる。これぞ、B面。これが「操作されていない」現実なのか。もちろん、この映像にも意図はあり、操作が入っているところはあるのだろう。それでも、普段自分たちがみているものよりも、”リアル”だった。

来日後も急遽の変更が相次ぎ、振り回されるボランティアや聖火ランナーの姿。
当初期待していたものとは違う形になった。それでも与えられた役割に全力で臨んで、興奮気味に「ここに来た価値はある」と語る人たち。このような人たちがいたからこそ、オリンピックの感動があるのだと、よくわかる映像だった。

決して、東京オリンピックの悪い面だけをうつしているのではない。そこには、竹内監督が”東京オリンピックが開催されたことの意義を探る”というテーマがあった。

様々な目線からのリアルな声。日本人が知らない日本の現状。
これは見ておいてよかったと思った。

知らなかった方は、ぜひ一度見てみてほしい。


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