矢崎将

埼玉在住の42歳会社員。素材メーカー工程、原価、労務など。一児の父。 極力論理、事実ベ…

矢崎将

埼玉在住の42歳会社員。素材メーカー工程、原価、労務など。一児の父。 極力論理、事実ベースのコラムを目指します。 https://www.instagram.com/yazaki_sho/

最近の記事

27年ぶりの「坊ちゃん」 結局勝ったのか?負けたのか?

・はじめに 夏目漱石の代表作、「坊ちゃん」ほど多くの日本人に親しまれている文学はそうそうあるまい。私も小学校時代とりあえず読んだか。そして中3の時国語の授業で使うからと再度読んだ。このように学校で半強制的に読まされる例も多かろうから、その認知度はかなりのものだろうと思われる。 その後私は夏目漱石の本はほぼすべて読んできたが、なかなか「再読」まで手が回らず、先日約27年ぶりに「坊ちゃん」を手に取ってみたわけである。今読み直してみると「学校図書」としてはかなりレベルが高く、中3

    • 大河ドラマと戦争

      ドラマや映画において「戦争」は極めて扱いが難しい(それも他国との史実の戦争は特に)代物だろう。この世に戦争賛美などあってはならないし、無論引き起こしてもいけない。ところがドラマや映画の戦闘シーンはカッコいい。視聴率もとれる。あらゆるドラマや映画の関係者にとって、常に頭を悩ませているテーマだと推測する。 従って「戦争をどう扱うか」は脚本家や監督の意向が反映されやすいテーマの一つともいえる。私はNHK大河ドラマはそこそこ見ているので、日本全体に影響力の強い大河ドラマの戦争描写につ

      • 判断を誤る魔の言葉

        このnoteは事実、論理をベースにしたコラムを心がけておりますが、たまには趣を変えて私の個人的な思いをしたためたコラムでも書いてみます。パパッと読み流してください。 我々が普通に生活していても、「判断」を迫られることは仕事、学校、私生活問わず多々あります。家から近いけど偏差値低いA校にするか、それとも少し遠いけど進学校のB校か、部長に報告すべきか自分で何とかすべきか、アノ子に告白すべきかもう少し待つべきか。人生は判断の連続です。 当然私だってしかり、色々な判断を経て今日ここ

        • 乃木坂46結成12年 坂道グループ忖度なしレビュー

          S「またまたあーたとこのテーマで対談するとは思いませんでしたよ全く!」 孫「いきなりご挨拶なことですね。前回から1年半ぶりですか。 まあいーやとりあえず始めましょう。2011年に「AKB48」の公式ライバルとして乃木坂46が結成されて今年は一回り、つまり12年になります。今年が終わろうとしているこの時期に、今や日本女性アイドル界の頂点に上り詰めた坂道グループについて、ひとつ総括をしてみようというのが今回の趣旨です。」 S「12年なんて長いようなあっという間のような。でも総括

        27年ぶりの「坊ちゃん」 結局勝ったのか?負けたのか?

          美しく逞しきニッポンの女性

          ・はじめに 現在の日本には色々問題が山積しているが、その中でも大きな問題が極度な少子高齢化、そして人材不足である。その内容についてはいちいち私が解説すまい。テレビ新聞で散々語られているとおりである。そして私だって一社会人として、日々これらの問題と戦っているというわけだ。 人材不足を解決するには?従来急場をしのぐため、よく行われていたのが「外国人の登用」である。技能実習生らを東南アジアや南米から呼び寄せ、チープレイバーとして働いてもらっていた。実際今でもコンビニや建設現場で

          美しく逞しきニッポンの女性

          2023/11 オランダ・ベルギー紀行

          コロナ前にウズベキスタンを旅したのが2019年のこと。その時は次の海外旅行がまさか4年後になるとは思えず。ようやく「夏休み」を取得し旅行してきた次第です。旅行なんてできるうちに行かなくてはダメ、そんな教訓が身に沁みます。オランダ航空のトラブルで出発が1日延期になるという大事件はさておき、旅の記録をつらつらと。 ・オランダのこと「世界は神が創ったが、オランダはオランダ人が創った」 初出が誰の言葉かは不明のようだが、本当にオランダを旅しているとこの言葉がよくわかる。国中に水路が

          2023/11 オランダ・ベルギー紀行

          就活礼賛! 就活生のみなさんへ

          こんにちは!大学生、専門学校生、高校生の皆さん!!あなたは就活を控えてる学生さんというわけだな?ということは残念ながら、サッカー選手、アーティスト、ライターなど誰もが憧れる職業にはつけなかったのか。 それはさておき、俺が取り付いてる痴愚な人間どもについてお話ししてやろうか。 え?俺が誰だって?愚就活の神とでもアホ就活の神とでも言うがいい。じゃわかりやすく「醜活神」とでもしておこうか。 まず言っておきたいのは、あなたが丁寧に書いたエントリーシートを持って企業の面接に行ったと

          就活礼賛! 就活生のみなさんへ

          メディアのタブー?救われぬ弱者

          この表題と画像からして威勢のいい反岸田政権記事かと思われた方もいらっしゃるかもしれないが、あくまでも一般論を書くつもりであります。私個人の政治や社会に対するスタンスは極力ここでは表さないようにしております。 ※ ※ ※ ※ ※ さてインボイス制度がスタートしたものの、散々反対運動が起きていることは周知のとおり。インボイス制度実施により年間売り上げ1000万円以下の免税企業(零細企業や個人事業者)は、税額負担増を恐れた取引先より関係を切られる恐れがある、というのがその反対の

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          G7終了 問われるゼレンスキー氏の評価

          ・はじめに 周知のとおり、広島にて3日間にわたり開催されていたG7が無事閉幕した。7か国だけに限らず世界中の首脳が広島に集結した模様は連日大きなニュースになっていたが、中でも一番大きなニュースは今現在ロシアとの戦争を戦うウクライナのゼレンスキー大統領の来日だろう。元々リモートによる参加の予定だったというが、何とか来日し首脳会談、記者会談などでウクライナへの支援を広く呼び掛けていた姿は印象的だった。 ゼレンスキー氏は今ではすっかり「時の人」となった。「極悪侵略者」プーチンに

          G7終了 問われるゼレンスキー氏の評価

          フランス美術史をたどる箱根?

          会社の休暇制度を使って家族で箱根に行ってきた。私にとって妻と子供と3人での旅行というのは何気に初である。まあ子供が産まれてから基本ずっとコロナだったからこれもやむを得ない。初めての家族旅行として選んだ場所が箱根だったのだ。思えば日本の中でも箱根と言うところは非常に希少な場所だと思う。 ・首都圏から近い(ロマンスカーで新宿から1時間半) ・自然がいっぱい(迫力ある大涌谷や美しい芦ノ湖など) ・ケーブルカーやロープウェイなど乗り物も多種類(子供が喜ぶ) ・温泉がある(つかの間の

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          未婚の自由 結婚のススメ

          以上2つ、決して「5ちゃんねる」の引用でもなければ朝日新聞の投書欄の書き写しでもない。両方とも「徒然草」(当方かなり意訳)です。上は190段、下は142段。同じ出典でも内容が矛盾してるのはご愛敬。何せ吉田兼好の気ままな随筆なんだから。 まあこんな感じでやれ恋愛やら結婚やら子育てやら、700年前から人間が考えて言うことなんて、露も変わっていないことに驚かされる。そして今後も変わらないに違いない。そういうものなんだろう。 ※ ※ ※ というわけで、昨今の日本の出生率の低さは前

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          日本経済再生へ? 家庭と会社の狭間で

          ・低迷する日本経済 日本経済の低迷が叫ばれて久しい。やれ記録的物価高に賃上げが追い付かず生活が苦しいだの、やれ世界のトップ50企業に日系企業は1社しかないだの、その手のニュースを見ない日はない。ほんの少し前は「デフレ脱却!」が日々叫ばれていたが、それを(要因はどうあれ)「達成した」のに全く喧しいものだとも思うこともある。が、とにかく日本経済は「低迷している」と言って差し支えはあるまい。日銀はセオリーにのっとり金利をずっと下げ止まったままにしているが、それでもなかなか回復する

          日本経済再生へ? 家庭と会社の狭間で

          勝ち続ける政権 「暴走STOP!」をSTOPするもの

          ・はじめに 7月10日、安倍元首相の狙撃という衝撃的な出来事を経たものの、無事参議院選挙が実施され、大方の予想通り与党である自民党と公明党が従来を上回る議席を獲得した。それ以外にも与党に対し「是々非々」のスタンスをとる日本維新の会も大きく議席数を増加させ、その一方で与党と対決姿勢を取ることの多い立民党や共産党はその勢力を後退させることになった。 2009年、当時の麻生政権がメディアによりその失言やら漢字の読み間違いやらが面白おかしく取り上げられた影響もあり、当時民主党鳩山

          勝ち続ける政権 「暴走STOP!」をSTOPするもの

          歴史学的に振り返る欅坂46

          孫「秋元康氏プロデュースのアイドルグループ、欅坂46が改名という形で終了してから、かれこれ1年半ほど経ちます。この欅坂というグループ、なかなか印象的なグループでして、多くのファンを獲得していました。今でも楽曲が高校の教科書に採用されたりと、度々名前が聞かれるグループです。 ですが、その活動経緯は不可思議なことも多く、そのミステリアスさも魅力の一つだった気がします。今回は、そんな欅坂を「歴史学的に」振り返ってみようと思います。」 S「気分は呉座勇一氏✕本郷和人氏の対談って感じで

          歴史学的に振り返る欅坂46

          観光~草の根の安全保障~

          ・はじめに ロシアのウクライナ侵攻は世界に暗い影を落としている。戦争が深刻化するに伴い、日本の安全保障を危惧する声も高まっている。日本の場合、ロシアの他にも中国や北朝鮮などから軍事的脅威にさらされることが多く、このままで日本の安全は守れるのか、防衛費を増大すべきか、憲法9条を変えるべきか、などなど多彩な議論がなされる要因ともなっている。 (9条改憲に関しては以前下記コラムを執筆しました) 誰もが戦争に巻き込まれることなど望んでいない。軍事的側面からの考察はとりあえず専門家

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          私が好きな映画 12選

          このnoteでは基本私の個人的な好みの話なんぞ書かないようにしていますが(表題にも記してある通り、事実・論理をベースにしたコラムを目指しております)、たまには志向を変えて好きな映画でも羅列してみます。 当然一介のニワカの個人的な好みに関する記述以上のモノではなく、あくまでも自分用のメモという感じで残しておきます。お付き合いくださる方は是非ご笑覧ください。 ・「乱」(1985年、黒澤明) まずは世界のクロサワから。僕が最も好きな日本の実写映画監督は何だかんだでクロサワなのです

          私が好きな映画 12選