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面の皮の厚さと腹黒さが大事!「秘密の成功哲学 厚黒学」を読んで

最近話題の統一教会問題を見ていると、政治家ってほんとに腹黒いし、面の皮が厚いよなーと思いますよね。政治家だから腹黒いのか、腹黒いから政治家になるのか。参考になりそうないい本があったのでシェアします。

『厚黒学』とは、清の末期に書かれた英雄になるための研究書で、その秘訣は「腹黒く生きる」ことだという。今も中国で読み継がれるこの成功哲学を研究することで、中国人のしたたかな駆け引き、振る舞い、驚くほどの現実主義・個人主義の秘密が見えてくる!

 本書では、春秋戦国時代、秦始皇帝後の項羽と劉邦、それを取り巻く名将たちや三国志の英雄たちを通じて、才能や人柄だけでは大業を成し遂げられないことを説きます。つまり、面の皮の厚さと腹黒さこそが大事と。
 面の皮が厚いだけでもダメ。腹黒いだけでもダメ。両方備えようという主張がなされています。まあ、たしかに田中角栄さんとか両方備えてる気がしますね。

 そのほかにも官僚のための、それっぽくやってるように見せる術やマッチポンプ術などもなかなか面白かったですね。

 ただ、非常に面白い読み物である本書ですが、けっきょく厚黒学とはなんなの?というところがほとんど分からず、中国史に精通した著者の守屋先生による中国史の偉人の解説本になってしまってます笑。まあ、すごくおもしろかったのでそれはそれでいいんですけど。

 2022年8月現在、キンドルアンリミテッド対象本になっているので是非。


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