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知られざる名盤Vol1 -Darondo / Let My People Go-

「知られざる名盤」ということでnote内に記事があがっていない盤を中心に紹介していきたいと思います。超非定期なので次回がいつかはわかりません。

Darondoという活動名で1970年代に3枚のシングルを残して消えたWilliam Daron Pulliam。当時、街でも有名なポン引きだったようです。まぁそれは誉められたものではないですが、音楽の資質は確かなものがあったよう。時は過ぎ、2005年にアルバムとしてリリース。本当にこれを再発見、リリースした人には賛辞と感謝がつきないです。

ファンクを中心として、そこにソウルとジャズ、ブルーズの要素が加わったかのような彼の音楽。1曲目「Let My People Go」ずっしりとしたベースに黙々と刻まれるリズム、そして小気味よいギターとブラス。これだけでも十分かっこいいのですが、なんといってもアクの強い唄こそが魅力。2曲目の「Legs」ではブラスが特にフィーチャーされたファンクナンバーを披露し、名曲の「Didn’t I」へと繋がっていく。感情を剥き出しにして、どこか雑味の残るファルセットで唄われるこの曲は、彼の魅力が最も詰まった曲だと思う。

その他の曲も素晴らしい出来なので、ファンクやソウル、60-70年代の土臭い雰囲気などが好きな人にはぜひ聴いてもらいたい作品ですし、今やサブスクにもあるので、そうじゃない方も騙されたと思って一度は聴いてみてほしい大大名盤です。


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