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合気道 お稽古録 006

<所感>
この日は、多田先生のご指導の下、お稽古をする。
一教や四方投げの稽古の際、多田先生が細やかに丁寧にご指導くださった。
無理なく力みなく身体が動かせると、その動作(一教や四方投げ)を繰り返すごとに、心地よさが増すのを感じる。
受けを取ってくださっていた先輩の門人Sさんは、多田先生のご指導を愛をこめて「スパルタだったね」とおっしゃっていた。
これは、たぶん「スパルタ」という文字を目にして、多くの人がイメージするそれとは、ずいぶん違うものだと、個人的には思っているし、おそらくS先輩も同じように感じてらっしゃるのでは、と想像する。
それは、ここでの「スパルタ」というのは、先に書いたように、繰り返すごとに心地よさが増すからだ。
もちろん、季節が進んできて、ここ数週間のうちには初夏の陽気の日もあることで、稽古中にはずいぶん汗もかくし、傍から見ると「ラク」には見えないと思う。
でも、繰り返すうちに「心地よさのトランス状態」にはまっていく。
その「心地よさのトランス状態」に一度身体が触れると、そこへそこへ、と身体の方が求めるようになる。
頭よりも先に、身体がそちらへと自らを導いていくように。
お稽古の後は、筋肉痛にもなるし、身体はたくさん動いて疲れているからたくさん睡眠も必要となる。
そうして回復した身体は、なんだかとてもクリアな、透明な感じがするから不思議。
次回のお稽古も、楽しみ。

<稽古内容>
・準備体操
・受け身 後ろ、前
・足捌き
・呼吸法
・一教 逆半身 片手取り 表裏
・四方投げ 逆半身 片手取り 表裏
・気の感応
・座位呼吸法

呼吸法
・腕で輪を作り、時計/半時計まわりでゴルフボールがぐるぐるとその輪を回っているようなイメージ。
・日ごろでもこの稽古はやってみるとよい

一教 逆半身片手取り
・自分の片手を相手に両手で取られているが、自分の動きは刀(光の線)の動き。相手が自分に触れているが、それにとらわれず、自分の動き(光の線上)を行う。
・相手の手あるいは肘に自分の手を添えるとき、小指、薬指、親指をかける感じでよい(握りこまない)。そうすることで自分の身体の動きの自由度が増しつつ、身体がひとまとまりで動いてくれる。

四方投げ 逆半身片手取り
・相手の手を取るときは親指の手首の脈に添え、残りの4本の指を相手の手の甲へ。
・表の時は、半身で出している足を45度後ろへ引き、反対の足て相手のほうへ踏み込み旋回し、自分の足の親指へストンと落とすように相手を放つ(投げない)。
・相手のほうへ踏み込む足は、ひざ下が床に垂直ンあるように。また、踏み込む際には、自分の足の親指を見ると、頭と床が平行になり、腕を抜きやすくなる。
・このポイントを「ぽん・ぽん・ぽん」という拍子に合わせて、リズムとともに体に馴染ませるとよい。
・裏の時は、相手の手首に自分の手を添えるとk、呼吸法の輪を作るときのようなさりげなあで、相手が持っている方の自分の手首を少しやわらかく倒し、宛ての手首の脈に親指を、残りの4本の指を手の甲へ添える。

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