しみずしょうこ

兵庫県生まれ。 大学卒業以来、会社員として過ごし、現在は都内在住。 〈noteマガジン…

しみずしょうこ

兵庫県生まれ。 大学卒業以来、会社員として過ごし、現在は都内在住。 〈noteマガジン〉 ▶︎内田樹先生と卒業生タムラの往復書簡「世界で(たぶん)いちばんほっこりする人生相談室」 ▶︎最近始めた合気道のお稽古記録

マガジン

  • 世界で(たぶん)いちばんほっこりする 人生相談室

    こちらでは、神戸女学院大学 内田ゼミ卒業生・タムラが、恩師・内田樹先生へ人生相談する様子を公開しております。 内田先生の学術的武道的な専門領域から遠く離れた、ごくごく普通の、市井のタムラへ、“教師としての仕事の1つ”と内田先生が位置付けていらっしゃる“卒後教育”をリアルタイムで更新中。 「ウチダせんせい、あの…」とやってくるタムラに、冬は「そこ寒いから、このおこたにでもに入って入って。」と、夏は「暑かったでしょ。とりあえず、麦茶でも。」と、内田先生がおっしゃる姿が目に浮かぶ、世界で(たぶん)一番ほっこりする、往復書簡版『人生相談室』。(不定期更新) ===== ・相談する人:タムラショウコ  (神戸女学院大学 2007年度内田ゼミ卒業生) ・相談に乗る人:内田樹先生  (凱風館館長、神戸女学院大学名誉教授、仏文学者、思想家、武道家) =====

  • 入門初心者による 合気道 お稽古記録帖

    2024年から始めた、合気道のお稽古記録をまとめています。 技や稽古の名称も、お稽古しつつ、忘れつつ、お稽古記録帖に書きつつ、憶えつつ…と思っています。

最近の記事

雑に付き合う中で、バランスを取って、一緒に楽しく生きていく。

タイトルに挙げたのは、動物王国で長年知られている「ムツゴロウさん」こと、畑正憲さんの言葉です。 テレビを何気なく点けたときには、番組のもう終盤のあたりだったようで、あっという間に次の番組が始まってしまったのですが、わたしの耳に、この言葉がとても印象深く残ったのです。 一聴すると、「いや、雑に付き合う、なんて…まずいんじゃないですか…?」と思ってしまいそうですが、この言葉に合わせて流れていた映像は、雑、ではなくとても丁寧にわたしの気持ちに寄り添いつつ、「関わり合い」の様子を伝

    • 往復書簡 第8便「既知ベース・未知ベース/仲良くすること・親しくすること」(返信:ウチダ)

      こんにちは。内田樹です。 今日は「敬意」についてのお訊ねですね。 僕が敬意ということがたいせつだと思うようになったのは、子育てをしている時です。子どもに対してもちろん僕は深い愛情を抱いていたわけですけれども、なんとなく先方はそれが「父ちゃん、ちょっと煩わしい」と感じているようであるということに気がつきました。 深い愛情があると親は何をするかというと、とりあえず子どもを「理解しようとする」んですね。愛と共感の上に家族は築かれるべきだと思っていると、どうしても理解しようとする

      • 合気道 お稽古録 006

        <所感> この日は、多田先生のご指導の下、お稽古をする。 一教や四方投げの稽古の際、多田先生が細やかに丁寧にご指導くださった。 無理なく力みなく身体が動かせると、その動作(一教や四方投げ)を繰り返すごとに、心地よさが増すのを感じる。 受けを取ってくださっていた先輩の門人Sさんは、多田先生のご指導を愛をこめて「スパルタだったね」とおっしゃっていた。 これは、たぶん「スパルタ」という文字を目にして、多くの人がイメージするそれとは、ずいぶん違うものだと、個人的には思っているし、おそ

        • 合気道 お稽古録 005

          <稽古内容> ・呼吸操練 ・とり舟 ・準備体操 ・四方斬り ・畳ならし(後ろ受け身) ・一教 逆半身 両手取り 表裏 ・一教 相半身 片手取り 表裏 ・四方投げ 相半身 片手取り 表裏 ・入り身投げ 相半身 正面討ち ・四方投げ 逆半身両手取り 表裏 かかり稽古 ・気の感応 ・座位呼吸法 座位呼吸法  ・正座している膝の真下に重心をかける。  ・重心は低く、低く。  ・両掌を水平からともに45度ずつ上げて、小指側をくっつける構えから始める。このとき、手のひらの間の角度は90

        雑に付き合う中で、バランスを取って、一緒に楽しく生きていく。

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        • 世界で(たぶん)いちばんほっこりする 人生相談室
          17本
        • 入門初心者による 合気道 お稽古記録帖
          5本

        記事

          合気道 お稽古録 004

          <稽古内容> ・呼吸操練 ・とり舟 ・準備体操 ・三教 正面討ち 表裏 ・四教 正面討ち 表裏 ・四方投げ 逆半身片手取り 表裏 ・四方投げ 逆半身片手取り 表裏 かかり稽古 ・気の感応 ・座位呼吸法 とり舟 ・手を動かすことに気を取られず、上体を前に倒さず、腰から身体を動かすように。 四方投げ ・技をかける際、相手の手の甲をとる。このとき、小指、薬指、中指をひっかけるようにして手のひらを密着させる(強く握りこまない)。 ・表のときは、一歩目の足を出すときに、自分の手首が

          合気道 お稽古録 004

          合気道 お稽古録 003

          <稽古内容> ・呼吸操練 ・笑いの稽古 ・とり舟 ・四方斬り ・準備体操 ・足捌き(たしか、一のイ?) ・受け身 後ろ、前 ・呼吸投げ ・二教 正面討ち 表裏 ・三教 正面討ち 表 ・四教 正面討ち 表裏 ・四方投げ 両手取り 表裏 ・気の感応 ・座位呼吸法 足捌き ・頭の位置が上下しないように、腰を落として、上体を前に倒さず、安定させる。 四教 表 ・技をかけるとき、肘にあてていた手で相手の手首を上から覆う。この時、小指をひっかけるようにし、親指と人差し指でL字を作り、

          合気道 お稽古録 003

          往復書簡 第8便「既知ベース・未知ベース/仲良くすること・親しくすること」(往信:タムラ)

          内田先生 おはようございます。タムラです。 毎度毎度、わたしの大変わかりにくいメールにご返信をいただき、ありがとうございます。 今回の質問は「既知ベースと未知ベース/仲良くすること・親しくすること」についてです。 先般の「霊性について」のご返信を拝読しながら、「あ」と思い出したことがありました。 人前に出るときに、緊張をほぐすために「客席にいる人をジャガイモとかにんじんと思ってみる」という表現があると思うのですが、それに似た話を最近聞いたこと思い出したんです。 「人を石

          往復書簡 第8便「既知ベース・未知ベース/仲良くすること・親しくすること」(往信:タムラ)

          合気道 お稽古録 002

          <稽古内容> ・呼吸操練 ・とり舟 ・準備体操 ・受け身 ・両手取り一教 表裏 ・両手取り入り身投げ 表裏 ・両手取り四方投げ 表裏 ・呼吸投げ ・杖投げ ・気の感応 ・座位呼吸法 <稽古中にいただいたご指導(指導員Tさん)> ・どのような技をかけるときにも共通すること  差し出す手からエネルギーがブワッと放出するかのように意識する。  その際、手は手刀の形にする。この構えが、すでに先手になる。 ・入り身投げ  手のひらを上に。  転換の際、相手のお尻の下あたりに足を踏み出

          合気道 お稽古録 002

          往復書簡 第7便「霊性について」(返信:ウチダ)

          タムラさま こんにちは。内田樹です。 メール頂きながら、返信遅れて申し訳ありません。 神戸はこのところずっと寒いです。 今日も部屋にこもってます。 返事が遅れたのは、メールには「質問」とありましたけれど、何がいったい質問なのか、よくわからなかったからです。 集団が生き延びてゆくために必要な四つの柱のうちの一つが「祈ること」だというのは僕の考えですけれども、「四つの柱」論は別に一般的なものではありません。僕がひとりで勝手に言っているだけで、誰からも承認されたことがないただ

          往復書簡 第7便「霊性について」(返信:ウチダ)

          「勇気の出しどころ」と「エスパー」

          「勇気がない」っていう言葉を聞くと、最近、「そんなことないんじゃないかな」って思うようになりました。 「勇気がない」んじゃなくて、「勇気を出す場所がない」「勇気の出しどころがない」のではないかな、と。 「勇気はある」んだけど、「勇気を発揮する場所」が「ない」と感じているのではないかな、と。 そして、「勇気はある」のに、次第に「勇気がないんだ、わたしって…」とすり替わっているように思うのです。 わたしがイメージする「勇気」というのは、例えば、「こんなことしてみたい」「こっち

          「勇気の出しどころ」と「エスパー」

          合気道 お稽古録 001

          <稽古内容> ・準備体操 ・受け身 ・呼吸操練 ・とり舟 ・呼吸投げ ・入り身投げ ・審査 ・座位呼吸法 入り身投げのお稽古のとき、多田先生よりご指導いただく。 ・差し出す手(半身で前になるほうの手)で相手を呼び込む。 ・その手は転換時に手と同じ方の膝の内側に当てる。 ・その後、同じ腕の上腕を相手の首へパッとあてる。 ・このとき、反対の手(相手の首に添えた手)は、手と同じ方の膝へパッと置くようにする。 ・終始相手を見ずに、道場の畳を見る。このとき、土俵があるように想定し、土

          合気道 お稽古録 001

          往復書簡 第7便「霊性について」(往信:タムラ)

          内田先生 先般の「社会的信頼について」へのご返信、ありがとうございました。 「信頼」は「切れば血が出るリアルなもの」というところに、わたし自身のリアリティがなかったんだな…と、なんだかぐわぁ~んと頭を殴られたような気がしました。 (内田先生はそんな暴力的なことはなさりません。けれど、わたしにとってそのくらいの衝撃があった、ということです、念のため。) そして、これはまずいな、と。 そもそもの生きている実感・リアリティは、希薄だったのかもしれん…これはなんか、まずそうだな…と

          往復書簡 第7便「霊性について」(往信:タムラ)

          往復書簡 第6便「きげんよくすること#2」(返信:ウチダ)

          *** 今回の内田先生のご返信は、内田先生のブログにも掲載中です。 リンクはこちらから(- 内田樹の研究室 (tatsuru.com))。 以下、ブログの全文を掲載しております。(タムラ) *** タムラさま こんにちは。内田樹です。 メール拝受致しました。 第六便なんですね。 割りと切実なご質問でした。 他者からの救難信号を聴き取る人のところにじゃんじゃん「助けて」という支援要請が集まってきて、キャパシティーを超えた場合はどうしたらいいんでしょう。 これはまさに僕の現状

          往復書簡 第6便「きげんよくすること#2」(返信:ウチダ)

          往復書簡 第6便「きげんよくすること#2」(往信:タムラ)

          内田先生 こんにちは。タムラです。 きょうの東京は雪です。2024年の初雪で、ずいぶん冷え込んでいます。 神戸も、きっと寒いですよね。 でも、なんだかやっと冬らしくなった感じもして、寒いのも悪くないぁ、とぬくぬくしております。 さて、以前ご返信をいただいた「きげんをよくすること」の中で、「救難信号を聴き取ってくれそうな甘さ」というお話がありました。 わたしも、そういう方々に幾度となく甘えさせてもらったかわからないな…と内田先生やたくさんのお世話になった方々のお顔を思い浮

          往復書簡 第6便「きげんよくすること#2」(往信:タムラ)

          往復書簡 第5便「社会的信頼について」(返信:ウチダ)

          こんにちは。内田樹です。 どんどん質問が来てしまうので、とりあえず、一つずつ時系列に沿ってお答えしてゆくことにします。今日は「社会的信頼」についてのご質問にまずはお答えします。 正直に言うと、この質問の意味が僕にはよくわかりませんでした。 僕は「社会から信頼されている」というような文型で自分のことを考えたことがないからです。「社会」という主語が大き過ぎて、抽象的過ぎて、意味がよくわからないのです。「社会」という主語は、それにふさわしい大きくて、抽象的な語と対になるものでしょ

          往復書簡 第5便「社会的信頼について」(返信:ウチダ)

          往復書簡 第5便「社会的信頼について」(往信:タムラ)

          内田先生、こんにちは。 往復書簡を通しての卒後教育、ほんとうにありがとうございます。 あまり間を開けずに、わたしの思い付くペースでメールをお送りしており、お忙しい中恐れ入ります。 今回の質問は、「信頼」とくに「社会的信頼」についてです。 例えば、今組織で働いている人が、自分の資質や特性に気がついて、“どうやら組織に属さず、個人で仕事をする働き方のほうが自分に合っているようだ”と思い至ったとします。 そこから、将来を短期的に、あるいは長期的に、自分の視点で検証して、展望を描

          往復書簡 第5便「社会的信頼について」(往信:タムラ)