私にとって水筒はコンビニです
お笑い芸人の厚切りジェイソンさんが、自身のマネーコントロール方法について語ったインタビュー記事を読みました。
彼はインタビューの中で「支出」について意識することが一番大事だと述べています。これは結構意外に思いました。
資産形成的な文脈だと投資の重要性がよく語られがちな気がします("複利の効果を知るべき!"みたいな)し、メイクマネーをストレートに解く文脈だと転職やらキャリア形成やらで収入を上げていく話にフォーカスが当たりがちな印象があります。
「支出」について語る言説も書籍などを見ても溢れていますが、こういう言説の「暮らしの知恵」的な語られ方は、「投資」「収入」界隈からは過小評価されている・・・と勝手に思っておりました。
私もたまたま最近、無職への怯えから、気持ちや生活をコントロールするために「支出を抑える」ことに自覚的になることについて、文章を書きました。消費者として振る舞う時間をできるだけ少なくする、というマインドセットとその工夫についての話です。
そして支出をコントロールすることにはリスクがないという話が良いです。
日々が不安で苦しかったり、眠れなかったりする時、リスクを取る行動は取りづらい。(また、するべきではない気がする。投資は健康な時に判断をして仕組み化しておくべきですね)ただ、無駄遣いをやめることに失敗はない。「あの時、浪費しておくべきだった・・・」とはならない。
支出を抑える。無駄遣いをやめる。そのために、以前のnoteでは「消費者として振る舞わない」方法としてスマホを手から離す、都市の中を歩かない、という方法について書きました。
消費者として振舞わされる場所はコンビニでした
この基本的な方針は守っていくとしても、一切を都市で過ごさないことは不可能なわけで、その際のお金の支出の動きについて、自分を見つめ直してみました。そして振り返ってみると、日々の生活で意図せず出費を行っているシーンのほとんどはコンビニだということに気づきました。そして飲み物、ランチだったり夜食だったり、今はやめていますがタバコだったり、口にするものばかり買っている。これが私のデイリーな出費の主なものになります。
つまり、極端な一般化をすると、私にとって都市とは消費者として振る舞ってしまう場所なのですが、それは(平日においては)イコールとしてコンビニのことであって、消費・無駄遣いとはペットボトルの飲み物やお菓子や食べ物を買うことだったんですね。大きな話が、かなり具体の話になりました。
コンビニへの立ち寄りを防ぐ
つまり、コンビニへの立ち寄りさえ阻止できれば、私は都市で消費者として振る舞うことを防ぐことができます。念の為言っておくと、もちろんコンビニ以外でお金を使うことはありますが、「無駄遣い」というような浪費趣味は無いと思っています。(これは、家計簿なんかをつけてみると違うのかもしれませんが・・・)
コンビニに足を運ぶことを防ぐ方法としては、コンビニを生活の動線に入れないことがまず考えられますが、これが今の自分にとっては難しい。なので別の方法として、コンビニにお金を払わずに、コンビニで満たしている欲求にアプローチする方法を考えます。
コンビニでは飲み物(アイスコーヒーか烏龍茶)か勤務時の昼食(蕎麦やお弁当)を買うことがほとんどなので、これらを持ち歩けばいい、という簡単な話に辿り着きました。後者はお弁当を作ることで、ハードルとしては少し私にとって高いので、とりあえず前者へのアプローチとして、水筒を持ち歩くことにしました。
水筒、水筒と言ってもペットボトルに水やお茶を入れているだけですが、これでコンビニに足を運ぶ回数は実際に減りました。今は休職中なので散歩する際に外に出るのみなのですが、喉が乾くとせっかく鴨川を歩いていても街に入りたくなってしまいます。
コンビニへの立ち寄りを防ぐ装備
こんな単純でシンプルな話、水筒を持ち歩く、これは自分にとってはコンビニを持ち歩いているようなものなのです。まあ元々、コンビニは自身の持ち物を外部化する都市機能なので、当然といえば当然なのですが。「コンビニに立ち寄るのを我慢する」という意志の問題では無いところで解決しようとすると、シンプルにこうなりますよね。
今まではミニマリスト的な志向で、外を出歩くときはできるだけ身軽でいたいと思っていました。実際にそうしており、それがカッコいいと思っていました。鍵と、財布と、スマホとイヤホンくらいしか実際要らないでしょうと。でも今は、スマホから離れるためであったりもするのですが、紙の本やノートとペン、水筒なんかをリュックに入れて持ち歩くようになりました。うん、これはダサいといえばダサい気はします。
でも、カッコよくあることよりは、支出を控えることが自分にとっては大事というシンプルな話なのです。ケチになって友達を失うようなことはしたく無いですが、単に健康で自律的でいるためにそうなったという話なのです。
今回は、都市との向き合い方として、自分に合った装備を考える機会になりましたが、次回は、スマホから離れる方法についても、考えていこうと思います。
追記: "コンビニ断ち"についてnoteに書いている方がいて、内容が参考になったので共有します。
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