見出し画像

現役ドラフトに向けた12球団編成分析【セ・リーグ編】

 NPBのシーズンが終了してしばらく経ち、プロ野球好きにとっては戦力補強ぐらいしか楽しみが無い時期がやってきてしまいました。そんなオフシーズンですが、今年は非常に楽しみなイベント(?)がありますね。そう、「現役ドラフト」です。理念はよく理解できますが、結局のところ何が起こるのか分からない。どういうことが起こってその時自分がどんな気持ちになるのか分からない。私自身がそう感じているので、一度これについてよく考え、いろんな意見を聞いて、シミュレーションしておきたいなと考えました。

 しかし、現役ドラフトについて世の中に出回るのは、「こんな選手がくすぶってる!」みたいな記事しかなく、現実的なことを書いているものは全然見当たりません。現役ドラフトについて分析できている記事が無いのです。まあ、そんな記事に一般的な需要があるかと言われるとアレなので、なかなか書けないのでしょうが。「ならいっそ自分で書けばええやん」、というのが今回の動機です。

 現役ドラフトの中身は完全に非公開であり、我々ファンに明かされるのは最終の結果だけで、各球団から誰が候補に選ばれたのか、誰に指名が集まってどういう順番でどの球団がどう指名したのかが全く分かりません。結果だけ見て「なんでそんなことになるんだよ、センスねえな」「○○(選手名)を取れよ」「○○は出すなよ」みたいなコメントが溢れることが予想されます。
 なので、そうなる前に、どの球団にどんな狙いがありそうなのか整理して、どういう指名をしそうなのか予想し、そことの乖離があるや否やで指名後に感想をまとめられるように、私自身の思考の整理を兼ねた記事にしたいと思っています。

現役ドラフトについて思うところ

 「ドラフト」と名前はついていますが、早い話が集団トレードです。正式名称は「ブレークスルードラフト」だそうですが、誰もこの名称を使いませんね。カタカナを使われても何のことだか分かりませんし。
 各球団、最低1名の選手を獲得し最低1名の選手を放出します。誰と誰の交換になるのか分からない、というのが球団にとっての大きな問題で、各球団がどこまでリスクを冒して臨むのかは注目ポイントだと思います。

 現役ドラフトでは、新人ドラフトよりもっと年上の、良くも悪くもある程度実力が分かっている選手が手に入ります。なので、基本的には一軍で使えるかが判断基準となると思われます。若い選手が手に入るとは考えにくいので、よっぽど二軍の試合を成立させる要員が欲しいと考えるなら別ですが、二軍に不足しているタイプを補強ポイントと考えるべきではないでしょう。以下の戦力分析では、一軍に不足しているポイントを中心に考えていこうと思います。
 しかし、先にも述べたように交換相手が分からない上に自軍から出ていく選手も確定ではないので、自軍の欲しい選手が必ず手に入るわけではなく、雑に言えば「大損する」可能性もあります。それなら指名トレード(「交換相手を指名できる」の意、通常のトレードのこと)をしたいとなるのは当然で、既に日本ハムや中日が複数件の指名トレードを成立させていますね。出場機会を与えられない選手の移籍を目指す制度ではありますが、球団とすれば勿体ないトレードはしたくありません。少ない出血で大きな利益を得たいと考えるのが当然です。悪い言い方ですが、指名トレードの弾にならないぐらいの価値しかない選手が選ばれるのではないかと危惧しています。そうでないのが望ましいですけどね。何事もやってみないと分かりませんから、今回の企画には期待しています。いい意味でこの危惧を裏切ってほしいです。

本記事の視点

 ここから各球団の戦力編成について見ていきますが、その前にどういうことに気を付けて見ていくかの話を少しだけ。
 今回の記事では現役ドラフトのことを念頭に戦力を見ますが、ここから開幕までの戦力補強を考える意味で、戦力バランスを全体的に見通す、私の意見をまとめておくものです。見る人によって意見が異なるのは当然ですし、私の意見が絶対に正しいとは1ミリも思いません。全球団の一軍・二軍の成績をざっと見ましたが、各球団の内情に精通しているわけではありませんので、細かい部分で的を外していても大目に見てください。こうやって断っておかないと、トレードの話題は炎上というか議論を巻き起こしやすいので…(小声)
 ”補強ポイント”と一口に言いますが、これは量的な視点質的な視点で見る必要があると思います。そのポジション・役割の選手の頭数が不足していないかも重要ですし、その選手が十分な成績を残せる選手なのかも重要です。このように見た上で、「こんな選手が欲しい!」という需要を満たす選手の供給があるかも重要な要素になります。「○○という補強ポイントを埋められなかったので減点」という評価は、その時の市場を考慮して失敗だったのかやむを得ない撤退だったのかを判断しなくてはなりません。
 このうち量的な視点について。支配下登録枠は、シーズン中の外国人補強や育成からの昇格のために少し空けておく必要があるので、シーズンオフの時点では65人ぐらいを標準と考えています。だいたい投手・野手で半分ずつ、32,3人として、投手は右20、左10ぐらい。野手は捕手6,7人、内野手15人、外野手10人程度が標準的なというかバランスのとれた人数かなと思います。もちろん、まだ年も越えてない段階ですし、外国人補強がこれからの球団も終了している球団もあるので、現時点の数字でどうこう言いすぎるつもりはありません。
 前置きが長くなりましたが、こんな具合で、現時点の各球団の補強ポイントを考えながら、失礼ながら現役ドラフトの対象になりそうな選手を選んでいきたいと思います。

①東京ヤクルトスワローズ

戦力分析

東京ヤクルト 年齢分布表(12月4日時点)

 まず、年齢表について。2023年の誕生日を迎えた時点での年齢ごとに選手名を記載しています。早生まれ等あるので学年ごとにはなっていません。特に新入団選手について間違いがあるかもしれませんがご了承ください。また、ポジションは登録上のものを採用していますが、来季からのコンバートや新人選手は報道等をベースに私が知っている範囲の情報を反映しています。

 さて、ヤクルトは先発投手の弱さが大きな課題のひとつで、新人ドラフトでは吉村を獲得しましたが、彼ひとりでは改善しきれません。しかし、移籍していきなり先発ローテーションを任せられるような選手を現役ドラフトで補うのは難しそうです。リリーフは盤石と言える成績で特に大きな補強をする必要はなさそう。ただし、マクガフの代わりになる外国人補強、抑え投手の補強は必須。先発の外国人の獲得調査については既に報道があります。
 捕手は中村が開幕からしばらく不在でしたが、この間に古賀と内山に経験を積ませることができ、2人とも成績も悪くはありませんでした。しかし、支配下捕手が5人しかいないのは少し不安があります。
 内野では、是非はともかく、村上の後継者として西村を三塁手として育成するつもりのようです。右の大砲・北村の獲得にも成功。ショートは長岡が長期政権を築きそうで向こう10年は安泰。バックアップ要員として三ツ俣を獲得しました。現時点で左右合わせて18人、特に左打ちが10人と多く、放出できるポジションではないでしょうか。
 外野は大砲系の澤井を指名。守備走塁系の丸山もルーキーシーズンから意外にやれました。青木やサンタナも含めて9人なので頭数やや不安ですが、一軍の質的に大きな問題はありません。

現役ドラフトの見通し

 出すのは頭数が多い内野手がいいでしょう。来季まだ3年目の元山や武岡、一軍で内外野を守りスーパーサブとして活躍した宮本は残さなくてはいけない選手。今季打撃好調でイースタンの本塁打王にもなった松本友、上でも下でもいくらか出番があった奥村、外野も守ることができる太田あたりが候補選手になるでしょう。いずれも欲しがる球団はありそう。どちらかだけよく人数不足になる戸田軍から野手を出していいのかという問題はありますが。
 獲得するのは捕手が第一候補になるでしょうが、そうそう捕手を出してくれる球団はなさそうです。捕手でなければ投手が無難でしょう。靭帯はいくらあってもいいですから。あるいは、右のアスリート型外野手、ポスト塩見みたいなのがいれば面白いかなと。捕手以上に難しいでしょうが。

②横浜DeNAベイスターズ

戦力分析

横浜DeNA 年齢分布表(12月4日時点)

 DeNAが強い年は中継ぎを使いまくった年という印象。今年酷使した中継ぎ陣が来年どうなるか。幸いにして山﨑康晃が残留し、新外国人も補強しました。頭数がいるに越したことはないですが、差し迫った問題でもないでしょう。三嶋が病気で来季中の一軍復帰が何とも言えないので、質的に今年からの上積みが微妙な気もしますが。砂田を放出した左の中継ぎも若干不安があります。先発は可もなく不可もなく。新戦力の台頭は必要です。
 捕手は松尾の獲得で安泰かと思いきや、嶺井が移籍したため層がうっすうすになり、一気に心配になりました。年齢のバランスも悪いです。育成捕手が2人いて二軍を回す分には問題ありませんが、一軍が伊藤・戸柱が確定で3番手に山本らとなってしまうので、質的には不足していると言わざるを得ないでしょう。
 内野手不足も大きな懸念事項でしたが京田と西巻を獲得。京田は打率2割を超えるならレギュラー遊撃手。西巻は内外野ともに守れるユーティリティーなのでシーズン中の支配下登録は十分ありえます。それでも、ソトや藤田らを含めても13人しかいないので、頭数を揃えるにはもう少し欲しいところ。しかしながら、質的に足りないわけでもないので、二軍要員を獲得しても仕方ないしな…
 外野手は20代前半の選手が支配下にほぼいませんが、これは現役ドラフトで埋められるポイントではなさそう。それよりも、オースティンが怪我で開幕に間に合わないこともあるので、保険の外国人野手を獲得してもいいかもしれません。

現役ドラフトの見通し

 現時点で支配下が62人と少ないですが、外国人選手は既に5人いるので助っ人補強はほぼ終わりと思われます。どうやって空いた枠を埋めるのでしょうか。特に野手が少なく、出せる選手がいなさそうで、投手ぐらいしか出せそうにありません。伸び悩んでいる若手投手が多いように感じるので、京山、阪口などを環境を変えるために放出して、似たような年齢の投手に入れ替えるのもナシではないでしょう。まさにブレークスルーです。野手では細川が候補だとよく言われますが、同タイプの選手がチームにいないので、出すのは勿体ないというか、編成的には残したいはず。本人のことを思えば環境を変えてあげたほうがいいのかもしれませんが。
 獲得候補は内野手でしょう。最悪、二軍要員でも構いません。捕手もできれば獲得したいですが、現役ドラフトでは(以下略)。上述のように投手の入れ替えというのもありえます。本当は意味のあるトレードにすべきでしょうが、「それ意味あった?」と言いたくなる指名も起こりうるでしょう。

③阪神タイガース

戦力分析

阪神 年齢分布表(12月4日時点)

 新人ドラフトを考えた時も思いましたが、全体的にはなぜこれで優勝できなかったのか不思議な戦力をしています。外国人野手が機能しなかったのと失策が多かった以外はみんな良かったと言えます。新人ドラフトは素材型に振り切った指名。正直、現役ドラフトでどうこうするべきポイントは少ないと思います。
 投手は先発も中継ぎも優秀。しかもある程度若手から活躍選手が出ています。ガンケル、ウィルカーソン、藤浪のイニングを埋める必要はありますが、これから外国人補強もあるでしょうし、西純矢や森木といった若手の台頭も楽しみです。
 捕手は一軍が梅野・坂本・原口、次世代として中川・榮枝・藤田といて非常に充実しています。捕手に余裕がある球団は珍しいです。残った長坂・片山は上でも下でも出番が微妙になるので、出してあげてもいいかもしれません。
 右の内野手が補強ポイントでしたが指名トレードで2人も獲得。上手すぎて唸ってしまいました。守備は問題ですが、とりあえずヨシ! 一軍の二遊間は中野・小幡で考えているようで、二軍では高寺を育成中。やや余裕あるのではないでしょうか。
 外野手は多くはありませんが、1位指名した森下を起用したいので、急いで欲しいわけではありません。飼い殺しという意味では板山や高山は対象になりえそうですが、高山はドラ1ですし、板山みたいな便利屋は置いておきたい気持ちもあります。

現役ドラフトの見通し

 外国人の投手2人、内野手1人、外野手1人が獲得候補として報道がありました。これを加えると投手31、捕手8,内野手17,外野手11で野手が多くなるので放出候補は野手でしょう。
 投手の育成には球団も自信を持っていると思われます。放出しても悪くはないでしょうが、高橋遥人の怪我や藤浪の移籍もあり頭数に余裕がなく、むしろ獲得する可能性まであると思います。捕手は上述のとおり。内野手なら熊谷、北條あたりは(どちらも上位指名なのが気になりますが)だぶついているポジションではあります。陽川も微妙な立ち位置ですね。やはり捕手と内野手を出して投手獲得が無難でしょうか。

④読売ジャイアンツ

戦力分析

読売・支配下 年齢分布表(12月4日時点)
読売・育成 年齢分布表(12月4日時点)

 育成選手が多すぎるので、年齢表の画像は2枚に分けました。正直、読売式プロテクトのせいで支配下の人数が少なく非常に読みづらいです。まあ、現役ドラフトに限れば支配下選手の中から球団が対象選手を選ぶことができるので、この育成落ちによるプロテクトは意味をなさないのですが。
 今年は中継ぎの成績が非常に酷いものでしたが、先発投手も一部を除いて弱いので、中継ぎ強化に執着するよりも、先発を拡充して溢れた選手を後ろに回すのもアリかと思います。
 支配下捕手5人は少なすぎますが、一軍捕手の質は高く、育成に5人もいてファームを回すのも問題ありません。来年の新人ドラフトで大物を狙うほうがいいかなと思っています。
 内野手の頭数は多いですが、ベテランも多いので介護要員は欠かせません。ただ、若手も意外と粒ぞろいなので、中堅年代を放出しても意外と問題ない?
 外野はやや高齢化。個人的に松原はあまり好みではないのですが、頭数が十分ではないので、そもそも外野手を放出する余裕はなさそう。
 これまでに外国人投手3人の調査報道がありますし、野手がウォーカー1人なので野手の獲得もあるでしょう。これを足しても10枠以上余裕があります。育成の中から、松井と保科、怪我が癒えれば平内、高橋、中川あたりは支配下登録があると思います。

現役ドラフトの見通し

 投手は整備できていないが故にいろんな選手にチャンスがあります。一方、野手はレギュラーが固いのでチャンスが少なくなりそうな選手は今回放出してあげるのがいいでしょう。飼い殺しを防ぐという意味では北村拓巳がぴったりだと思います。良い選手なので読売で活躍してほしいですが、今年は坂本勇人の離脱という「大チャンス」がありながら出場は少なく、年下の増田陸や中山礼都がそのチャンスを掴みました。年上の若林や増田大輝は外野も守れますし、若林は両打ち、増田大輝は代走屋と特徴があります。増田陸は外野挑戦の噂もありますが、門脇を獲得したことで二遊間系は競争が激化します。この状況では北村は出場機会が限られるでしょうから、現役ドラフト本来の目的に鑑みれば、移籍させてやるべき選手なのでしょう。
 もう1人野手を供出するなら、保科が支配下登録できるレベルだった場合に松原、萩尾が一軍で使えるレベルだった場合は石川が候補になるかと思います。頭数が少ない投手は出したくありませんが、伸び悩みという意味で大江あたりは候補でしょう。獲得候補は量的にも質的にも投手でしょう。先発は難しいでしょうからリリーフですぐ使える投手が欲しいですね。

⑤広島東洋カープ

戦力分析

広島 年齢分布表(12月4日時点)

 先発投手の成績はそこそこ良かった一方、中継ぎは一部の勝ちパターン投手を除き全体で見れば悪かったと言わざるを得ません。ドラフトで社会人投手を3人指名して強化を図っています。外国人の補強は無く、今年のメンバーから変わりありません。頭数は丁度ぐらい。過去にも言及していますが、V3期にノーコンパワー型右腕ばかり指名して、しかもそのほとんどが戦力にならなかったことが投手力の低下に繋がっています。
 捕手は8人もいます。坂倉が捕手に専念するそうで、なおのこと捕手は多い状態です。持丸・石原は背番号を変更しているので出すつもりはないのでしょう。中村奨成を放り出すいい機会ですが、地元出身のドラ1ですし、こういう場に問題を起こした選手を混ぜ込むのは行儀が悪い気がします。確実に放出するには金銭でもいいので指名トレードか。
 内野手では二俣を支配下登録し、外国人補強もあったので頭数は増えましたがいずれも一三塁系の選手。二遊間系も少ないわけではありませんが、年齢構成が極端です。ただ、ショートをできる人もそれなりにいて、現役ドラフトでの補強ポイントではないでしょう。
 巷では広島の外野手は溢れていると言われますが、頭数で言えば多いわけでもありません。特にセンター系は秋山・野間・大盛に久保が加わったのみでやや不安があります。

現役ドラフトの見通し

 外野手自体は多くありませんが、右の大砲系外野手はだぶついているので正隨の放出の可能性はよく噂されているところ。個人的には宇草も出していいと思いますが、このタイプは買い手もあまりないでしょう。物好きがいれば引き取ってほしいので中村奨成をとりあえず対象に入れておくのは手です。くすぶっている投手を環境を変えるために出すのもアリだと思います。中村祐太やアドゥワあたりが候補になるでしょうか。
 特にどのポジションが不足しているわけでもないので獲得候補は難しいです。こういう時は投手が無難でしょうか。

⑥中日ドラゴンズ

戦力分析

中日 年齢分布表(12月4日時点)

 投手成績が前も後ろもよかったところに涌井・砂田が加わって盤石と言えます。ただ外国人補強がほぼ終了したように見える中で支配下投手が32人。TJ明けの梅津と黄色靭帯の福を含めてこの人数は少ないです。20代後半が少ない不思議なバランスなので、言い方は悪いですが、使い潰せる中堅投手取るのも悪くないかと思います。
 捕手6人は悪くありませんが、石橋が手術を受けて開幕が微妙、郡司を捕手に数えてないらしく、木下と大野だけになるのは避けたいところ。一軍控えレベルの捕手は何らかの形でほしい。
 内野手は新人ドラフトで若手を多数指名し、実力十分の既存戦力を放出しました。是非はともかく改革する気は見えます。これ以上の入れ替えはしなくていいぐらい動ききりました。というかファンのライフが0になっているのでもうやめてあげて。
 外野では大島・岡林が来年も固いところ、アキーノの獲得で長打力も確保しました。アキーノがだめでもある程度計算できそうなアルモンテを保険に獲得。鵜飼ら打撃型の若手もいて守備型の後藤・加藤もいて良いバランスだと思います。

現役ドラフトの見通し

 既に3人を獲得して外国人補強はほぼ終わりだと思いますが、支配下枠はもう少し空いています。松山と樋口は支配下登録の可能性がありそうですね。頭数のバランスはとれていますが、年齢のバランスは歪で中堅の年代が少ない構成のため、現役ドラフトの対象にできる選手が少なく、予想が非常に難しいです。伸び悩みとか飼い殺しという意味では岡野、岡田、鈴木博志、笠原あたりが候補でしょうか。二軍のローテーション投手やかつてのドラ1を放出するのはリスクが高いですが…
 内野手は新しい戦力を十分に加えられたので現役ドラフトでの補強は不要。外野手も去年指名した若手が。となると、獲得候補はバッテリーになってきそう。捕手が最優先でしょうが、現役ドラフトで(以下略)。ならば投手獲得が無難、という全球団で言えそうな予想になりますが、例えば岡野を出して岡野以上の投手を獲得できるのでしょうか…

 以上でセ・リーグ編は終了です。あまりにも長い本稿をここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。これでもだいぶ端折ったんですがね。本当なら1球団で1記事にできるぐらい色々考えたのですが、それを書き上げる時間がとれそうにありませんでした。馬やウマが忙しいので…
 次回はパ・リーグ編です。もう少しすっきりとまとめたいですが、興味がある球団だけでもいいので、ぜひ読んでいってください。
 それでは次回の投稿でお会いしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?