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推しがメジャーデビューした話【Bimi Fes turn1】

音楽のライブについて、どう纏めればいいのか正直わからない。音楽の知見は全くと言って良いほど無いし、事細かに述べられるほどの自信はない。
ただ、楽しかったということと感動したということ、そして安堵したというこの私の情動を文字に起こしてネットの海に漂わせておくべく、ここに記録しておこうと思う。
また、こんなタイトルだが大半はフェス自体の感想をつらつらと並べ立てているだけなので、そこのところはよろしくお願いします。

10月16日、渋谷にあるSpotify O-EASTにて私の好きなアーティスト、Bimi主催のフェスが開催された。
ゲスト出演は阿部顕嵐くん、ARIMATSUさん、一ノ瀬みかさん、OHTORAさん、高野洸くん、福澤侑さん、Lilniinaちゃんの計7名だった。

以下、全体の流れに沿ってレポートを書いていくが自分ではセトリのメモなどしていないので、適宜Twitterで情報を流している人の投稿を参考にしながら記憶を辿りつつ述べていくこととする。
なお、私はBimiは勿論のこと、高野洸くんと阿部顕嵐くんのオタクでもあるのでその辺りについて語る比重が大きくなるということはご承知願いたい。

仲間たちと共に突き出した拳

出だしはLilniinaちゃんとのコラボ曲『NEVERLAND』で、微睡むようなほんのりとした世界観に観客を引き摺り込むところから始まった。私のお隣にいたお姉さん二人が、可愛い女の子は良いね……とにこにこしていたのが印象的だった。
良い掴みだったんだろうな…。Lilniinaちゃん、声が特徴的で可愛らしくて好きです。

その次にOHTORAさんとのコラボ曲『error』と『Weak』が歌われて、OHTORAさんのハッとするような存在感があり、また直に耳に届く歌声は聴いていて清々しく心地よかった。
このフェスで観客がジャンプできる場面はあるのかしら、と開演前に友人と話していたのだが、OHTORAさんがご自身のソロ曲で「皆跳べますか」と声かけをしてくれたので、気兼ねなくぴょんぴょん跳ねることができて非常に楽しかった。

LilniinaちゃんとOHTORAさんはBimiとのコラボ曲以外に何曲かソロ曲も披露していて、普段聴いていない曲たちとそのパートで出逢えてとても良かった。こうやって世界は広がっていくのだ。

この後登場したのが高野洸くんで、Bimiとのコラボ曲である『slow game life』と『Mayday』を歌っていた。
高野くんは顔が小さくてもう可愛いし、ぶんぶん腕を振り回す観客やその雰囲気に当てられて綺麗な笑顔を浮かべており、楽しげでもう………可愛かった……。
人に埋もれて全ての動きを観測することはできなかったのだが、(というか見れた動きの方が少ないのだが)『Mayday』の歌詞である「消えるペンで書け」の部分の高野くんの部分はしっかり確認することができた。カッコよくて思わず唸った。
Bimiとの絡みもわちゃわちゃしていて、男の子だなあ…と感じた会話の内容で微笑ましかった。(「対戦よろしくお願いします!」「敬礼!」)

次に登場したのは福澤侑さんで、Bimiとのコラボ曲『Hangover』ともう一つ新曲が歌われた。
二人とも仲良さげに歌っていて息も合っていて…。目を奪われたのはきっと私だけではない。
そしてサラッと行われた福澤侑さんのバースデーサプライズ。しっかりとしたケーキを、先程出番を終えて裏にはけていったはずの高野くんが丁寧に表に持ってきた。ニコニコしていて可愛らしかった。福澤さんもサプライズに驚いていて、ハートフルな空気感が伝わってきた。あまりにもスッと高野くんが現れるものだから、Bimiも「スタッフさんですか?」と冗談で尋ねていた。高野くんは悪戯っぽく「スタッフです」と笑って言っており、私の権限により可愛いで賞を受賞した。

そのまた次に登場したのは阿部顕嵐くんで、Bimiとのコラボ曲『衝動』をなんとギターを持ちながら歌ってくれた。Bimiもギターを弾いていたそうなのだが、私は角度的に上手く見えなかった。
これは無念!しかしスタンドマイクにギター持ちはステージ上の移動などできないだろうから、致し方無し。
顕嵐くんの方はかろうじて見えたので、前方の人々の頭と頭の隙間から覗くようにして眺めていた。
顕嵐くんはステージ上に立つ時に基本的には緊張せず、そのまま…どう表現するのが適切かわからないが、「あるがままの自分で」前に立つことのできる人だということは有名な話だが____今回もギターを弾く時に堂々と地に足をつけてギターを抱える姿は本当にカッコよかった。
最近は7ORDERのライブでもギターを弾くことがあったと思うが、そこから一歩踏み出して自身のグループの活動の外でも弾くようになったのだなと考えると思わずにっこり。

それが終わると今度は『Question(feat.ARIMATSU)』で、この曲は個人的にアガりすぎず落ち着きすぎずで結構好きだ。私は基本、ガンガン腕を振ってぴょんぴょん飛び跳ねることのできるような凄まじく激しい曲が好きなのだがこの『Question』は良い塩梅となっていて精神的にゆったりできて良い。
コラボ曲ラストにこれを持ってくるのは流石センスが光っているなあ、とド素人なりに感じた。

ここから先はいよいよBimiパートのスタート。
LOVE、weapons、inner child………人気曲をボンボン投下していておかげさまで会場のボルテージは爆上がりだった。
inner child、私いつもほろりと泣いてしまうのよな。Bimiが叫ぶ時……あれはもはや慟哭に近いと思うのだが…。(ある種、産声のようにも感じられる。)聴いていると何だかものすごく「還ろう」って気持ちになるのだ。胎内回帰というか。傷つきズタズタになってしまう世の中から目を逸らして、かえりたくなってしまう。
この曲が発表された時には私はまだBimiのファンではなかったから、これがどういった意図で作られたのかは知らない。無知なりに、そう感じさせる曲だということはここに述べておきたい。

そして最後のコラボ曲、一ノ瀬みかさんとの『Phantom』。一ノ瀬みかさんを生で見たのは初めてで、まず顔が整っていて驚いた。
そして息を呑むほど美しく伸びやかな声。高く軽やかに歌うこともできるし、少し低めで重みのある歌い方もすることができる_____聴いていてとろけてしまうような声で、ちょっぴり恋に落ちそうになってしまった。『Phantom』以外に一ノ瀬みかさんの携わる曲を聴いたことがなかったのだが、手を出してみようと思った。


その後はBimiのソロ曲『beast』と『selfy』。
『beast』は新曲の中で一番好きな曲なので、今回無事ライブでしっかり聴けて良かった!


さて、ここからが重大。
タイトルにもあるように______そう、推しがメジャーデビューしたのだ。
そもそも今回のフェス前に、Bimiは「last EP」と称して「関係」というタイトルのEPを出していた。オタクたちはどこかさりげなく、しかししっかりと存在感を放つlastの文字に震えていたのだった。エ、終わるの………?Bimi、終わるの…………?と言った具合に。
BimiからはBimiフェスで声明がある、とだけ伝えられ、オタクたちはある種無防備なままフェス会場にぶん投げられたのである。そんな殺生な!

私にとってのBimiの入り口は、Bimi Live "Basis"だった。あのライブで彼の音楽に恋に落ちて、焦がれて…それからというもの、ずっと彼の音楽を聴き続けている。
今では彼の音楽を聴くことが生活の一部となっている私にとって、もしBimiが本当にここで終わってしまったらどうしようという懸念はずっと胸にまとわりついて離れなかった。
そんなはずはない、と思っていてもふとした時によぎる払拭できない恐れが心中にこびりついていた。

そんな矢先に舞い降りてきたビッグニュースが、以下に述べるようなことである。


フェスも終盤に差し掛かった頃、Bimiがこう言った。「業者にお願いしたので、皆さん映像を見てください」と。
その映像というのが、こちら。


ワーーーーーーー!メジャーデビュー!!!
そしてEVIL LINE RECORDS!!!!

この映像が流れていた間、私は隣にいた友人にしがみついていた。そして上げる奇声。ごめん。不審者で。

まさかそんな瞬間に立ち会えるとは思っていなかった。なんて光栄なことなんだろう。呆然として、正直言葉が出てこない。頭の中を駆け巡る言の葉が、ぐるぐる回転して止まらない。

本当にlastなのかと思ってしまったじゃんね!ちょっと!ちょっとちょっと!我々の早とちりがあったことは認めましょう、嗚呼良かった!

前へ前へと、着実に一歩ずつ踏み出していく様が眩しくて仕方がない。絶大なるリスペクト。
デビュー曲も、貴方らしくてとても良い。私が惹かれたBimiの好きなところが、余すことなくぎゅっと詰め込まれた一曲。そのデビュー曲の名は、『babel』。


壮大で繊細な世界が広がっている。そんな曲。
ここからまた、Bimiの革新劇が始まっていくんだなあ。感慨深いなあ。

大人たちと手を組んで、より大きな世界を見にいくであろう____いや、さらに深く熾烈な世界に足を踏み入れていくであろう貴方に、これから先もついていきたいなと思う。

ついてきてくれって、本人だって言ってるからね。

メジャーデビュー、おめでとう!!

閉演後の配布物とポスター


【追記】この華々しい発表のされた今回のフェスの締め曲に『輪』が選ばれたことに、最上級の愛を感じました。
これまでの縁、これからの縁。全てひっくるめての、輪。今回のフェスに集まった多様なオタクたちが飛び跳ね、入り乱れる様は最高だったよ。
良い光景でした…!

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