見出し画像

ハンバーグレストラン

よそのブログに書いていたのですが、こちらであらためて。
2011年3月11日のことを書きます。

仕事中に地震がありました。子どもたちの帰宅を見守っていたときでした。
こちら埼玉は震源地からかなり離れていますが、生まれて初めて感じる揺れの大きさで。駐車場の車はいくつか大きく揺れ、電信柱はぐにゃぐにゃになったように見え、学校のプールの水は大きな波を生んであふれていました。
揺れがおさまればいつもと同じ空なのに、自分の心も町の雰囲気も変わっていました。

仕事に追われ、気付いたら電話もメールも通じない。テレビからは驚く映像の連続。それでも、電気も普通についている職場では、当たり前の日常が続いているような気もしていました。

帰り始めたら、家の方向は停電していて、街灯も消えて真っ暗。信号の消えた国道を運転するのが怖い。自分に影響する出来事があって、ようやく状況を考え始める。
「甘かったな」
「とにかく今は何をすればいいんだ?」
このまま家に着いても、奥さんと会えるのだろうか。連絡が取れない状況に、最大級の不安。

手信号の指示で走る国道は、ほぼ止まることはありませんでした。そんな中見えたのは、駅前の一角に灯っていた明かり。
その区域は停電していなかったようです。
ハンバーグレストランに車を停め、奥さんに電話もつながり、落ち合うことができました。

お店の人たちの笑顔が、とても印象に残りました。
きっと、自分と同じように家族が心配だろうに。
おいしかったな。

この震災で、自分は大した影響を受けていないのに、ずしりと重い「怖さ」が心に残りました。そして視野が広くなり、今の自分に身に付きました。「笑顔の力」を知りました。
これが震災の教訓と言ったら甘いかもしれませんが、少しでもレベルアップして日々頑張っていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?