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『院長』から『歯科部長』に昇進した獣医師のお話 〜強みを伸ばせる環境で働くこととは〜


『常識を疑う』ということ


こんにちは!
サーカス動物病院歯科診療部長の平塚と申します!
タイトルを見て「どゆこと!?」となった人もいると思います。
院長→歯科部長って常識で考えれば降格ですよね?
そんな常識外のことが起こるのがサーカス動物病院の面白いところ!

サーカス動物病院が所属する1sec.(旧VDT)では新しい常識を作ることをミッションに掲げています。
この病院で私の身に一体どんな常識外のことが起こったのか?気になった方はぜひ続きをご覧ください!

第1章:院長ってやること多くない!?

院長なんでもやります期

4年前にサーカス動物病院を開院してから、院長として運営に携わっていました。獣医師が私を含めて2名(うち1名は皮膚科専門医なので、総合臨床に携わる人間としては1人)なので、まずはとにかく患者さんを増やすこと、売り上げを立てること、病院として形を成り立たせること、組織を存続させること…

最初はとにかく必死でした

会社の代表にこんなことを言われました。
『役割が人を成長させる』
確かにその通り!
まだまだ駆け出しで足りない部分も多い、自分は院長と言う役割を行っていく中で、自ずとそれに見合うスキルを身に付け成長していくはずだと。
そんなこんなで年を追うごとにスタッフも増えていき、それに伴い売り上げも伸び、病院は確実に成長していきました。

業務棚卸し期〜意外な落とし穴〜

そんな中で感じたのがそう、「院長ってやること多くない!?」でした。
そうなんです。世の院長、特に臨床業務も行っているプレイヤー院長は本当にやることが多いです。

「診療業務」
「スタッフのマネジメント」
「採用、人事」
「財務」
「業者の対応や、設備導入の選定」
「暇な時間に病院内部をDIY」(笑)


などなど。
それでも僕は恵まれていて、人事や財務等は他の人間が握ってくれていたので、他の院長先生よりははるかに楽だったと思います。それでも自分の得意業務、不得意業務、ごちゃまぜになった様々な業務に忙殺されていました。

この時は思ってたんですよね、

全部できる院長がかっこいい、院長たるもの全部できてなんぼやっ!と。

でも、それで世の院長先生達はめっちゃ苦労しているんですよね…
幸い頼れる仲間もいたので、自分の苦手業務をどんどん棚卸しすることができました。

これはとても助かりました!
業務の棚卸しってほんと大事です。
これによってかなり心と体が楽になり、自分の得意に注力できるようになったのを覚えています。

ただそれでも『院長』と言う肩書きは残っていて、診療業務以外の仕事を削って気楽になった反面、

『なんでもパワフルにこなす理想の院長像』と『業務を棚卸しした自分』

その間のギャップに、少なからずもやもやとしていました。
とは言え、

わざわざ自分が棚卸ししたものを改めてやりたいとは思わない!

気持ちと体は以前と比べて明らかに楽だけど、ただそこには満たされない空虚感のようなものを感じていました。

第2章:院長改め、『歯科診療部長』誕生!!

コーチングとの出会い

サーカス動物病院に入ってからの新しい経験として「コーチング」との出会いがありました。
コーチングではコーチとの対話を通して「自分の真にやりたいこと」や「大事にしている価値観」を見出し、自分の人生をより良いものにしていきます(※これはあくまで私視点のイメージなので、コーチングについて詳しく知りたい方はぜひ調べてみてください)。コーチは外部の方なので自分の仕事の利害の外にいます。あるコーチと話している中でこんな話題が出ました。

「平塚さんが院長である必要はあるのでしょうか?」

それまで考えもしなかった言葉にハッとさせられました。
(ちなみに仮にこれを上司に言われたら明らかに凹んでたでしょうね、利害のない外からの意見だからこそ受け入れることができました)

開院から数年経て、確かに自分の得意とする歯科診療において一定の成果を出していました。
院長として自分の足りないところにばかりに目を奪われ、歯科診療を通して自分が生み出した価値を正しく掴めていなかったのです。
人間はネガティブな部分に目が行きがちで、ポジティブなものを掴みにくい生き物と言いますが、まさにその通り。

専門家として歯科診療に注力した方がより大きな価値を届けられるのかもしれない…
今までの自分なら院長を辞めることは明らかに「後退」を意味していましたが、強みをより尖らせることでより自分を輝かせられるのではと考え直しました。
「後退」ではなく「前進」だ!

ミーティングにて衝撃発表

そしてその日は訪れました。
開業から3年半が経ったある日、マネージャー同士のミーティングで病院内の組織の構造を再考する機会がありました。

当院は歯科、総合か、皮膚科の3つの科に分かれていますが、長と呼べる人はいませんでした。
そこで、それぞれの診療科にそれぞれ部長をすえる案が出たのですが、そこで私が院長を辞め、歯科診療部長となることになりました。
何でも屋の院長から、プロフェッショナルとしての歯科部長に「昇格」したのです。

普通ならその場合院長と歯科部長を兼任するんでしょうが、それはしませんでした。これは事前に代表とは相談して決めていたのですが、他のマネージャーには伝えていませんでしたので衝撃だったと思います。

このミーティングはzoom越しの参加だったのですが、それでもミーティング現場のざわつきは見て取れました(笑)

ここで前代未聞の「院長不在の動物病院」が誕生したのでした。

第3章:歯科部長の今

歯科診療部長になり、自分の役割と役職のイメージ像がピタリとはまりました。
総合診療の割合もどんどん減らし、空いた部分に麻酔下での手術を入れまくりました。
結果診察している症例数は格段に減りましたが、高単価な処置が増えたことで売り上げはむしろ上がっていきました。

さて、仕事でのパフォーマンスが良くなると、不思議とプライベートを充実させて新たな挑戦をしてみたくなります。その結果がこんな感じ

トライアスロン初挑戦中

今年からプライベートでトライアスロンに挑戦してみたり、スパルタンレースというハードな障害物走にチャレンジしてみたり(なぜか体をいじめる系が多め)。
未知のものに挑戦していると自己肯定感も高まるので、実はメンタルにもいいんだそうです。

歯科部長に昇進してから早半年。
院長不在となったサーカス動物病院ではあるが、不思議と全く院長不在による支障は出ていません。
院長がいなくなった分、その役割をみんなで分散して担っています。
しかも分散することでそれぞれでより価値の高い仕事ができているのです。
この病院で働いていなければ提案はできなかっただろうし、この状況は作れなかったでしょう。

「動物病院に院長は必要」
「院長からの昇格はない」
そんな常識を疑い、行動を起こしました。
その結果がこれ。
院長がいなくても動物病院はやっていける!

最後に 〜新たな仲間を募集中!〜

長々と私の今までの経緯を話してしまいましたが、なんとここからが本題です(笑)

サーカス動物病院は新たな仲間を募集しています。

↓採用ページ

https://circus-ah.com/about/recruit/

人事担当が最高の採用ページを作ってくれましたのでぜひご覧ください。

動物病院、院長、勤務医、獣医、看護師…

役割や名前に縛られたり常識に囚われていることはありませんか?
自分の本当の強みを伸ばせていますか?
一緒に業界の常識を壊してみたくありませんか?


もし興味を持って頂いた方、いきなり就職とか考えずに、まずは気軽に病院に遊びに来ませんか?一緒にお話しましょう。

どんな形でもOKです、メッセージいつでも募集しています!


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