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人々のこころの健康を支えるスペシャリストを育成~新潟医療福祉大学に心理健康学科を新設

NSGグループの新潟医療福祉大学に「心理・福祉学部 心理健康学科」を設置することが文部科学省より認められ、来年春2024年4月に開設することが決まりました。
心理健康学科は、種としてのヒトを理解する「基礎心理領域」、社会の中での人を理解する「臨床心理領域」、からだとのつながりの中で人間を理解する「運動心理領域」の3つの領域から、「あたま」「こころ」「からだ」を総合的に学ぶ学科です。この3つの領域を全て学ぶことができる学科は日本国内では唯一で、この学科の大きな特色です。

国家資格「公認心理師」の取得を目指す

心理健康学科は国家資格である「公認心理師」の取得を目標としています。公認心理師は、2017年に新しくできた、心理学の分野では初の国家資格です。社会においてこころの健康に関する問題が複雑化、多様化してきたことで心理面での支援の重要性が高まり、公認心理師法が施行されました。精神疾患患者数の増加やいじめ、ひきこもり、虐待などの問題をはじめ職場や学校など様々な場所で、こころの健康に対する支援の充実が求められています。そうした中で、専門性の高い心理の専門家の必要性が高まり、公認心理師資格が制定されることとなりました。資格取得後は、医療機関や福祉施設、学校などの教育機関、裁判所などの司法関連施設、企業などの産業界全般に活躍の場が広がっています。
資格取得のためには、学部で受験に必要な科目を履修して卒業した後、2年以上の実務経験もしくは、大学院で必要な科目を履修し修了することが求められます。新潟医療福祉大学では、この心理健康学科が完成年度を迎える2028年4月に、同学科と接続する大学院修士課程の設置を計画しており、学部と大学院を合わせた6年間の一貫した教育プログラムで、公認心理師を養成する計画です。

心理分野が加わり可能性が広がる

新潟医療福祉大学は、6学部15学科で保健、医療、福祉、スポーツなどの分野で活躍する様々な高度専門職を養成する医療系総合大学です。医療現場などで必要とされるチーム医療・ケアを実践的に学べることがこの大学の特徴です。生活者であるクライエントを支援する上でこころの面のサポートは大切です。様々な専門職を目指す既存の学科群に、心理を専門的に学ぶ心理健康学科が加わることで、これまで以上に多様な連携のバリエーションが生まれます。
既存の学科にも心理学を学ぶ科目はあり、同分野を専門とする教員も在籍しておりますが、心理健康学科を新たに設置することで、幅広い領域がある心理学の多様な専門性を持った教員が揃い、大学にとって様々な可能性が広がります。
新潟医療福祉大学は研究活動にも力を注いでいます。科学研究費補助金採択数が研究活動の活性具合の目安の一つになると思いますが、「スポーツ科学、体育、健康科学、およびその関連分野」において、全国の大学の中で4番目(私立大学では2番目)に多く採択されています。心理分野の研究が盛んに行われることは勿論、医療系総合大学のメリットにより、隣接する領域で学際的な研究チームが生まれ、大学全体でより一層研究活動が盛んに行われるようになっていくことも期待されます。
 また、新潟医療福祉大学はスポーツにも力を入れ、トップアスリートおよび指導者の育成に取り組んでいます。スポーツカウンセリングを専門とする教員から、実体験を踏まえたアスリートの心理を実践的に学ぶことができることも、新潟医療福祉大学の学科ならではの特徴になると思います。

幸せで豊かな社会をつくるためには心の健康が欠かせない

NSGグループが目指している、幸せで豊かな社会をつくるためには、人々のこころとからだが健康な状態であることは欠くことができません。複雑化し、そして変化のスピードが非常に速い現代社会の中で、高いストレスを抱えて生きている人がたくさんいらっしゃいます。そうした中で、こころとからだの健康をサポートすることができるスペシャリストを養成し、社会に送り出すことは非常に重要だと考えています。これから入学してくる学生の皆さんが心理学の理論と実践を学び、将来、人々の健康な生活を支える存在として送り出すことができるよう、しっかりとサポートしてまいりたいと思います。        〆


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