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読書記録「平安のステキな!女性作家たち」

こんばんは。今日の東京は雪です。
毎週月曜日と木曜日の午後は、市内の体育館で体操教室に参加していますが、皆勤賞を目指してる割に雨と雪と体調不良には勝てない(約3か月、全9回の教室です)。体育館は歩いて行ける距離なのか? 10年経っても一度も実行したことがありません。いつも自転車です。

前置きが長くなった。前回とは全然違う本を読みました。
図書館も本屋さんも利用するから、積ん読が増える増える。どっちにもいいところがある。でも新書に関しては自分で買って読んだほうがいい。

「平安のステキな!女性作家たち」(川村裕子著、岩波ジュニア新書)

もう40も過ぎたおばちゃんが、中高生向けの新書を読むのに違和感みたいなのをおぼえる方もいるかもしれませんが、その分野の導入にもいいし、長編小説を読むのがしんどいときのリハビリみたいに読むのもいいと思ってます。

取り上げられたのは以下の5人。

*「蜻蛉日記」道綱母
*「枕草子」清少納言
*「源氏物語」紫式部
*「和泉式部日記」和泉式部
*「更級日記」孝標女

みなさん結婚生活に苦労したわけです。「蜻蛉日記」なんてそれがウリで書かれてるし。作者の道綱母は美人だったらしいけど、相手の藤原兼家は本妻の他にも女が何人かいた模様。兼家が来るのを待ってるのに、スルーされるのはつらい。
※「光る君へ」の兼家を想像しながら読むと、リアリティが増します

清少納言がお仕えしていた藤原定子のサロンで、嫌なこと悲しいことを敢えて書かなかった気持ち、わかります。あと「春はあけぼの!」は、和歌の一族に生まれたから、歌の表現を使わなかったともある。これは興味深い。

「紫式部はおっさんと結婚する」ということはなんとなく知ってましたが、仲はよかったらしい。結婚生活や越前の生活は、大河ドラマに書かれるのだろうか? 紫式部という人は人間観察の目が鋭かったらしい。源氏物語でよまれる歌にも反映されてるんだろうね。

和泉式部はモテた? 天皇の皇子に愛されて、もうそれは身分違いもいいところ。恋愛体質なんでしょうね。現代にもそういう女性がいそうだと思いながら読みました。和泉式部日記は面白そう。

更級日記は孝標女が物語作品(たとえば源氏物語)に強く憧れてたことも含まれることは、知識として知ってました。それもあって、京都へ上がるときに聞いた伝説みたいなのも織り込まれてる。それを京都の人は面白く読んだとか。今みたいに気軽に旅行行けないもんね。特に身分が高いと尚更。

とまあ、道綱母以外の共通点は、身分の高い天皇のおきさきさまや内親王にお仕えした人が挙げられます。道綱母は裁縫も得意だったらしい。

このタイミングで読んだのは、大河ドラマとは関係ないです(笑)。紫式部の話を読んでいて、この暗い面も表現するのだろうか? 気になってます。あの人はああでこうで、と紫式部日記に書かれているでしょう。

巻末にぬり絵があります。個人で楽しむにはいいそうです。

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