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あの日なにげなく読んだ本が、「今」に降ってきた

「コメントの森」も、少し寒さ厳しくなって来ました。荒野に出たらもっと寒かろうなぁ…。

ちょっと苦いリフレクションの過程でちらっと触れた、自由参加の「MyLibraryワークショップ」のお話です。

ワークショップデザイナーに広めたい本でワイガヤ

きくところによると、前期WSDまでの「MyLibraryワークショップ」は、あくまでも「欠席補講課題」だったとのこと。つまり、受講率フルコンプの私は、土下座しても(?)参加できないカテゴリーだったらしいのです。それが、オンライン化により34期では自由参加OKに!

おおおお!? 今改めて思えば、ものすごくラッキーだったのでは!

事前課題として「ワークショップデザイナーにおススメしたい本を決めて、パリッとプレゼンできるように準備してくださいね!」との指令。

私がそこで紹介した本は「『Shall we ダンス?』アメリカを行く(周防正行 文春文庫 2001/9)」でした。取り上げておいて恐縮ですが、今は古本でしか手に入らないかも…。

後日、素敵な受講生仲間さまから「あの本、買おうとしたけど、手に入らないよ、しょーじぃ」とにっこり優しく報告されました。「ああそうか…。『相手にとっての手に入りやすさ』とか、そういうことまで考えて紹介してる人もいたんだろうな」と、色々と思いめぐらせ、己の無邪気さになんだか震えました。

誤解と称賛にあふれた、周防正行監督の「旅日記」

本書は、映画『Shall we ダンス?』が、全米で大ヒットを勝ち取るまでを、監督自らつづる旅日記。

『Shall we ダンス?』は言わずと知れた、周防正行監督、役所広司さん主演の映画です。

映画配給会社ミラマックスから「アメリカで公開したい」とオファーがあり、キャンペーンのため、アメリカに乗り込む周防監督。その先で出会う、誤解と称賛の数々!

なお、本作はその後ハリウッドでリメイクされていますが、その9年ほど前のエピソードだそうです。

ワークショップの本・・・ではない

「MyLibraryワークショップ」が始まると、オンライワークショップらしく、参加者がチャットから、一斉に自分の紹介したい本の報告タイムです。

「『えっ? 何でこの本?』っていうのも、チラホラありますねー!」という掛け合いを聞きながら「たぶんその中の一つだなこれ…」と思いました。ただ、私にとっては結構必然というか、運命的な選択だったのです。

「MyLibraryワークショップ」よりも少し前、同じWSDの特別講座で、平田オリザさんの「メタワークショップ」がありました。そちらも自由参加で、ガッツリ参加してみました。

そこで「コンテキスト」に関する話題が出てきたとき、ふと、この周防監督の本を思い出したんです。むしろ、勝手に空から降ってきて脳内に転げ落ちた、そんな感覚でした。

やばい、もう一回読みたい! でもあの本どこにやったんだっけ?

長らく目にした記憶がありません。手放しちゃったのかな? と思いつつ、ダメもとで探してみたら、本棚の奥の方にひそりと居ました。

突然降ってきたなら、受け止めてしまえ

その瞬間まで完全にノーマークで、本棚の奥に眠っていることも忘れていたのに、不意打ちのようなきっかけで、ポーンと降ってきたんです。さっそく読み返したら「あれ? 他にも引っかかるところがあるぞ!?」の連続。

よし、この本で行こう。 

そう思いました。

つづく!

長くなってきたので、今日はここまで。

まだ「コメントの森」に居ます。あまりじっとしていると根が生えてしまうぞ。転がり続けなければ!

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