shoji teraoka

shoji teraoka

最近の記事

リニアが本当の争点なのか?静岡県知事選挙に関して

今回、誰かは決めています。 ただこの問題がどうなっていたのか、 この機会にしっかり確認はしておこうと思い 『静岡人vol.4 JR東海リニア南アルプストンネル なぜ、川勝知事は闘うのか?』 という本を図書館で借りて読み、考えてみました。 ざっと読んでみました。「リニア」推進 Yes or No の中に ①大井川水系の渇水リスクを受け入れる Yes or No ②静岡の地域経済衰退のリスクを受け入れる Yes or No ③原発再稼働・新規建設を受け入れる Yes or N

    • 令和5年度障害者雇用実態調査を見て疑問に思うこと

      • 発達障害の理解のしかた

        私の書き込みを見て、発達障害の特性や配慮等に ついて教えてほしいという相談をいただくことがあります 中には教室までわざわざ足を運んでくださる方も いらっしゃるのですが、「長所」「短所」という見方を してほしいとお願いしています。これには2つの側面が あります。 一つは、発達障害と言う一般的に共通する特性に 注目しすぎるのではなく、その人の個人としての特性 に注目してほしいという面。 もう一つは知識や経験をもった人だけがその人に 関わるのではなく、周囲に関係する多くの人が

        • 特性ある子どもの適切な進路とは

          小学校からずっと通常級で過ごしてきたAさん。 英語が好きで中3の1学期末も英語「3」。 でも、学校から特別支援学校への進学をすすめられ ました。理由は発達検査が「68」だから。 結局、それに従うということで私の塾を辞めました。 Aさんの「68」というのは軽度知的障害で療育手帳 を取得していますので、その発達特性を持った多くの 子どもが特別支援学級に在籍しており、卒業後の 進路は特別支援学校高等部の人が多いと思います。 しかし、私の塾では、発達検査が70前後の子が 受験が必

        リニアが本当の争点なのか?静岡県知事選挙に関して

          特性ある子どもの進路について

          特性ある子どもの進路のリアルな実情と それを元にした準備のあり方についての 説明会があります 詳細は下記リンク先へ https://manabinoiroha.net/session/

          特性ある子どもの進路について

          インクルーシブ教育の理想と現実

          インクルーシブ教育の理想と現実 昨年のことになってしまいましたが、 12月4日に東京大学大学院教育学研究科附属 バリアフリー教育開発研究センター の主催の「インクルーシブ教育定例研究会」 zoom会議に参加させていただきました。 その日は、講師として文部科学省特別支援 課長の山田泰造様が講話されていました。 その中で私が関心のあった山田課長の発言 と、発言の根拠になっている資料と併せて 私個人の意見を記載します。 なお、資料につきましては 参議院議員浜田聡事務所のご協力

          インクルーシブ教育の理想と現実

          zoom会議『国連はなぜ日本に特別支援教育中止を勧告したのか』に参加して

          9月9日に国連障害者権利委員会が日本政府に対して 特別支援教育中止を勧告したというニュースが流れました。 この勧告に至った経緯は、日本の障害者団体が人権委員会に パラレルレポートを提出し、日本の現状を訴えたことがきっかけ となっています。 パラレルレポートとは、日本政府から権利委員会に提出される報告書 とは別に当事者・研究者が直接、権利委員会に独自で提出する意見書 ・報告書のことです。 どういった団体が提出できるのかという制約はなく、HPから手順に 従えば誰でも意見できる

          zoom会議『国連はなぜ日本に特別支援教育中止を勧告したのか』に参加して

          「特性」という見方で閉じ込められた子どもの「可能性」

          令和3年12月に内閣府が『子供の生活状況調査の分析 報告書』 が出されました。主に子どもの貧困状況の実態調査です。 ここで興味深かった2つのデータがありました。 一つは 「夕ごはんを無料か安く食べることができる場所」 「勉強を無料でみれくれる場所」というもの。 データは 「世帯収入の中央値以上」 「中央値の2分の1以上中央値未満」 「中央値の2分の1未満」 の3つに分類されており、その中の項目の結果が私には 興味深いものでした。 「利用したことはない、

          「特性」という見方で閉じ込められた子どもの「可能性」

          グレーゾーンの子どものための学習支援教室 学びのいろは の取り組み

          ●学びのいろはをはじめたきっかけ グレーゾーンの子どものための学習支援教室 学びのいろは  では、発達障がい、軽度知的障がい、不登校など 通常のクラスで うまく適応できない  小中学生に対して 学習支援をしています。 https://manabinoiroha.net/ もともとは県立高校の教員でしたが、 夜間定時制高校に赴任したことが大きな転機となりました。 定時制とは、夜、授業があり、4年間で卒業する高校です。 元々は、昼間働いて、夜、学ぶという学生のためにつくられ

          グレーゾーンの子どものための学習支援教室 学びのいろは の取り組み

          本題に入る前段階で滞ってしまう

          ICT教育を導入するに当たり、 ログインの仕方や、接続状況の不安定さ 端末の動作性がよくない、見ている画面が 違っているなど、授業の内容に入る 以前の問題が非常に多く、本題になかなか 入れないという問題が思っている以上に あると思います。 こういった問題は、学年が高校生や大学生 と上がったり、しばらく使い続けていれば だんだんとみんな慣れてきて、解決して いくかもしれませんが、 ICTという響きからすると 非常にアナログ的なところでの問題が 多すぎ、使うことをためらうとい

          本題に入る前段階で滞ってしまう

          コロナの自主休校の扱い

          10月27日静岡新聞朝刊 教育総論の記事の中央辺りにある 「自主休校でも出席停止扱い」 という記事が掲載されていました。 制度に関する内容について 学校や市教委または県教委に問い合わせても 明確な回答がいただけないか、 いただけたとしても「ここだけの話」 ということで他言しないことを約束 させられたうえで教えてもらうということが 私個人としての経験です。 学校でもこういったことが 通知されている可能性がありますが、 校長や教頭先生の机の上で書類が 乗っかっているだけで、

          コロナの自主休校の扱い

          感謝の気持ち

          人はしてあげたことはよく覚えていますが、してもらったことは忘れていることが多いと思います。 これは人、一般というよりむしろ自戒の意味を込めて。 していただいたことで状況が一変し、解決されたのであればもちろんそれは忘れるようなことはないでしょう。 しかし、往々にして、一発で解決するようなことはむしろ稀で、多くの方々からの善意の積み上げの結果、解決に導かれていくのではないかと思います。 現状への不満や自信の未熟さへのいらだちが、日々渦巻くことがしばしばですが、 ワクチン副

          感謝の気持ち

          大人の事情

          衆議院選挙に加え、静岡では参議院補欠選挙が 行われています。 期日前投票にいってきたのですが、 ちょうど今日は2つの選挙を同時に投票できる 週末だったこともあって、会場は大行列でした。 コロナになってからこんなに人が並ぶという こともあまりなかったので、久しぶりに見た 光景でした。50%程度の投票率に留まっている 選挙で長蛇の列がみられたということも ちょっと不思議な光景にも思えました。 どこの政党がどのくらい議席を獲得するかや どの候補が当選し、どういった政策が今後

          大人の事情

          ICT教育について

          おそらく10年後には、ICT教育という言葉自体 なくなっているのではないかと思います。 それはタブレットなどのIT機器が教材の一つ として当たり前に使われているようになって いるということが予想されるからです。 事実、一部の学習塾や予備校、私立学校では そのようになっています。だからといって、 タブレットを介した教材や学習が中心に なっているかといえば、決してそのような ことはないです。 10年後の義務教育でも同じような姿で もっと端的に言えば、今使われているような 使

          ICT教育について

          崩れ行く学校教育

          昔のテレビドラマのワンシーンで、ほっぺた叩いて「目を覚ませ!」みたいな、クサいシーンというのがよくあった。当時、それを見て「体罰だ!」と思った人は少数派で、むしろそれが何を意味した行動であるか、見ている人にも共有されていたと思う。それはテレビドラマだけではなく、生活の中でも、あるいは学校の中でも、是非はともかくとして、意味するものがある行為として受け止められていたと思う。 私はかつて、10年ほど高校教師として勤務していた。そのころにはまだ教育としての知恵が受け継がれていたよ

          崩れ行く学校教育

          プログラミング教育について その2

          中世、大航海時代と呼ばれた時代があった。 マゼラン、バスコガマ、コロンブスなどの ヨーロッパ人による、アジア・アフリカ大陸 の発見、そして地球が球体であることが 証明されていった。 コロンブスの卵の逸話が本当だったか どうかは定かではないが、斬新な発想と 勇敢な行動が、新たな時代を切り開いて いった原動力となった。 ざっくり、このようなイメージが一般的 かもしれないが、現実はもっと経済的 な動機やまた学術的、算術的な技術開発 の融合によってもたらされているという 側面は

          プログラミング教育について その2