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【詩】 ぼんやりとはじまる

雲がかった目
カーテンが閉じた部屋
ぼんやりとした光が
透過されて床にぶつかり ひろがる

今日は心にメロディが浮かばない
浮かばないものが うごめいている
それは空っぽではなく 在る

カチコチという時計の振子が左手の方に
規則正しいリズムが ひびく

あぁ、そうだ 一日の始まり
起きていたのに 寝ぼけていたよ
まなこを開いて 庭を見る
ありありとそれが見えるか?

育てている植物が空に伸び 
あっちこっちへ飛んでいる
それを受け取り わたしは色付く

浮かんでこないものたちが
ポッと生まれることに委ねてしまえ
すでに準備はできている

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