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園を地域に開く一歩に。小学生の「保育見学ツアー」——写真で知ろう!小規模保育【遊び】

地域における活動の一つとして、2021年夏に行った『保育見学ツアー』。園や幼児たちと触れ合う機会の少ない小学生に、「保育」を知ってもらう企画としてチャレンジしました。

短い時間ですぐに打ち解けた子どもたち。園児も普段の大人との関わりでは見せない、初めての姿をいくつも見せてくれました。

<おれんじハウス西葛西保育園/東京都江戸川区>

【園児数】21人
【保育者数】8人
【参加した小学生】4人(1日目・2日目それぞれ2人)
【準備物】タイムスケジュール表、健康管理シート、見学のしおり、参加記念の証書

■ ねらいと配慮

園や法人として、保護者だけでなく、地域の方々にも施設を身近に感じていただきたいと考えていました。普段は乳幼児との関わりが少ない方に、どうすれば保育に興味を持っていただけるのだろうか……さまざまな視点が考えられるなかで、「子育て支援」のチームから出たアイデアが、小中学生を園に招待する『保育見学ツアー』でした。

少子化、核家族化が進み、子どもたちが自分より小さい子どもに接する機会もどんどん少なくなっています。子どものときに少しでも保育に触れる機会があれば、将来その子たち自身が親になろうとする際、「園を身近に感じてくれることにつながるかもしれない」と考えました。

ただ、小中学生と関わった経験のない保育士も多く、不安もあります。そこで、まずは職員の子ども(小学4〜6年生の4人)を夏休み中に招き、「午前の活動時間のみ」の参加で試してみることに。

コロナ対策として、2週間前から健康チェックを依頼し、少しでもリスクを下げるよう考慮しました。一方で、訪れてくれる子どもたちの緊張を少しでもほぐすため、持ち物や当日の流れを記した「しおり」を用意。また、その場で意見や感想を聞いても話しづらいのではと思い、事前に「聞きたいこと」も考えてきてもらうようにしました。

しおり

■ 振り返り

当日は、外で「水遊び」をする2歳児グループ、室内で「泡の感触遊び」をする2歳児グループ、一人ひとりに合わせた自由遊びをする0・1歳児グループに分かれ、小学生の子どもたちには好きな活動を選んでもらいました。

すごく緊張していた小学生たちでしたが、すぐに慣れ、子ども同士で関わり合うようになります。最初こわばっていた顔がどんどん変化し、最後には大きな笑顔に。

なかには園児に声をかけても反応がない、あるいは突然泣かれてしまうなどのシーンもあったものの、「じゃあどうしたらいいかな」と素朴に考えて工夫したり、「少し待ってみよう」と距離を置いてみたりする様子が伺えました。用意してきた質問を元に、職員と積極的に話す姿も印象的でした。

⑦保育園見学ツアー1

園児たちの反応は、最初緊張して動かない子から、すぐに近寄っていく子までさまざま。慣れていくと、次第に「普段大人には見せない姿」も見せるようになります。あまり自分から保育士に近づかない園児が、小学生には「抱っこして!」と甘えるなど、職員が驚くような場面もありました。

子どもたちは互いに目をキラキラさせながら、最後はどちらも「離れたくない!」とべったり。園児の保護者からも「大きい子どもたちと関わる機会がないから、本当に楽しかったようです」など、喜びの声をいただきました。

⑧保育園見学ツアー2

■ 「小規模保育」としての視点

今回、小学生たちにとっては初めての体験になるなかでも、保育士たちは普段のゆったりした保育を心がけました。

子ども同士の素直な関わりを大事にしながら、必要なときに「この子はこれが好きだよ」などとサポートすることを意識。園児と小学生どちらも見ながらの活動には、声かけのタイミングの難しさなどの課題もありましたが、全体の人数が少ないからこそじっくり見守ることができたかなと考えています。

小学生の子ども達には、園が保育士以外にも看護師や栄養士、事務員など多職種に支えられていることと共に、「0・1・2歳」がいる小規模保育ならではのやさしい雰囲気も感じてもらえたようでした。

園の魅力、小規模保育の魅力を地域の人に知ってもらうには、これを継続していくことが大切になります。来年は小学生だけでなく、中学生も受け入れるアイデアを計画中。中学生たちとは、園児の姿や子育てについて、より積極的なディスカッションもしていけたらと考えています。

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【園情報】
おれんじハウス西葛西保育園(特定非営利活動法人おれんじハウス)
https://orangebaby.org/h-nishikasai.php
東京都江戸川区西葛西5丁目8番地3 小島町二丁目団地3号棟1階
定員19名
小規模保育事業A型・管理者設置あり

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