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ラブストーリーは突然に、は本当だった物語。

フランス移住を決断したあと、予期しなかった人生のアモーレ物語のお話。

これをポストした前日は、忘れもしないフランス革命の日。

卵子凍結もドイツで1人でしないといけないし、フランス移住の準備もしないといけないし、ドイツビザも更新しないといけなそうだし、1月から一緒に働いていたエンジニアさんは辞めるし、卵子凍結の代理の先生が最悪で検診で泣いたしと、、なんでこんなに1人で頑張らないといけないのだろう、、とその日は絶望していた。

本当にやってられなくて、人生の全てに疲れていた。全くよい日とは言えなかった。珍しくとても暑い日でもあり、やってらんないから、普段ほとんど行かないうちの近くのbarで1人ビールを飲んでいた。

そしたら、全く予想だにしないことが起きた。

ほんとうに。

とんでもないイケメンに突然声をかけられた。

ド•タイプの人が、いきなりふわっと湧き出たように現れた。奇しくも、アウシュビッツでポーランドに行った約1ヶ月後に、ポーランド人に出会った。

長髪、186cm、イケボ、体を鍛えて筋肉質、年下、ノマドフリーランス、元エンジニアで、語学のコーチングをしている、旅行好きで、語学も堪能、料理得意、ワイン知識ある、経済力もあり、頭もいい、優しく、ユーモアもあり、なんでもできて、ハリウッド俳優みたいな人であった。ハムナプトラとかに出てきそうな。

今まで探しても巡り会わないような、絶対いないような完璧な人が、何の努力もせず、ビールを1人で飲んでるだけで現れた。声をかけられた。

この人に会うために、私は長髪の人が好きと初期インストールされていたのか?この人と会うために今まで長年修行してきたのか、と感じた。

人生Badな日に、予期せぬ物語がいきなりスタートした。かなり急展開だったが、いつになく全てはスムーズだった。卵子凍結治療真っ最中の中、いきなり予想だにしない角度から最強な精子が現れた!と自分でも笑いそうであった。

ライフスタイルも同じで、ビジネス、友人、パートナーとして色々話せる人ではあった。料理を作ってくれたり(私もめっちゃ作ったが)、パーソナルトレーナーをしてくれたり、語学を教えてくれたり、一石五鳥くらい与えてくれる男だった。彼と過ごす間はずっとリスニング、スピーキングしないといけなかったため、私の英語力は自然と爆上がりした。毎日のように会った。日々が濃かった。こんなに特定の人とほぼ毎日会ったのは、同棲を除き初めてである。

いきなり人生が好転し、いままで1人で抱えていたことを一緒にやっていくことで、楽になり始めた。と同時に、会ってすぐに、向こうは子供が欲しくないことが発覚した。そして、冬前にはベルリンを去って暖かい島へいくことも判明した。この幸せは、果たしていつまで続くのだろうか、という不安も同時に抱え始めていた。

パートナーとしても、外部に紹介してくれた。一緒に冬は旅行に行くんだ、とドヤっていたので、あ、連れて行ってくれるんだと思った。

彼がベルリンを去る前に、さらに濃い2週間を過ごした。しかし、完全に心を開いてくれたせいか、気になる箇所が見え始めてきた。

かなり短気なのだ。

彼は何でもできる完璧主義者で神経質なので、些細なことで不快になる。しょうもないことで、私に理不尽にキレることもあった。私自身では分からなかったら、私の友人たちに相談したところ、彼はモラハラなのでは?と。繊細な私は、彼のイラピーモードを発せられると、すぐセンシングしてしまい、彼ががイラピーしないよう、緊張が続く時もたまにあった。一緒にいるべきか、冬一緒に旅行を行っても大丈夫なのか迷い始めた。しかし、子供の件も含め、まだ2ヶ月では早いのではないかと、最終ジャッジは旅行に行ってから決めようと決意した。彼と旅しながらいることがハピネスなら、もう子供はいらないかもしれない、と私の気持ちが変わるかもしれない可能性が0%ではなかったので。

そんな中、彼は本国へ完全帰国となり、遠距離がスタート。私は、春からデザインしていたアプリローンチ、ドイツビザ更新面接、翌日は卵子凍結手術というヘビーなイベントを、彼がいない中でやらなければならないことがかなり不安であった。多大なるストレスだった。遠距離の中で、どれだけ我々の関係性が変化を起こすのか、彼の短気な部分はどうなるのか、冷静になりながら様子を眺めていた。

心配をよそに、我々は毎日電話はしていた。しかし、卵子凍結手術日を境に、なにか違和感を感じ始めた。女の直感。必ず平等に連絡がきていたが、レスポンスが遅くなり始め、電話が向こうからかからなくなってきた。

お腹の痛み、止まらない吐き気と下痢。食欲不信。術後体調が不安定でしんどい中、心配のメールもなく、私から彼に電話することが続き、モヤピーが溜まり始めた。体調が悪い私の方がなぜ、アクションを起こさなければならないのか。

そして、初めて彼が忙しいという理由に電話を拒否された日があった。彼から明日話そう、と言われたが翌日電話はなかった。私に時間をさいてほしい、話を聞いてほしい、というメールも、彼は2日見ない日があった。

パートナーが術後体調が悪い中、その態度はいかがなものか。逆だったら、私はそんなこと絶対しない。自分に時間をとってくれないのか。もう、大切にしてくれない人は私の人生にいらないな!深い悲しみを感じながら、覚悟をし始めた。

肉体的にも精神的にもしんどくて、本当にボロボロだったのだが、引きずると余計にしんどくなるため、最後の力でボイスメッセージを送った。非難せず、温かいエネルギーで。そしたら、数時間後ようやく電話がきた。

出た瞬間、彼のシリアスな雰囲気ですぐわかった。

翔子は人として本当に大好きだ。こんな素敵で刺激的でクリエイティブで面白い女性は初めてだ。しかし、I cannot love you. (愛すことはできない。)将来一緒にいることを考えられない。自分は絶対子供がほしくない。欲しいと思ったことがない。翔子はあきらかにほしい人だ。今は翔子といるより、自分1人でいた方が楽しい。

他にも色々話した。しかし、話足りなかった。もう一度は会うと思っていたから、電話越しで話したくはなかった。感情をもっとぶつけたかった。

最後は美しく終わりたかったため、そして、溜まった感情モヤピーを吐き出すため、私は最後の愛のお手紙を書いた。(いつも最後ケジメとして、必ずお手紙を書く。私が書きたいから。) 今日送った。冒頭は、こんな具合に。

パートナーシップとは、お互いがより自分らしくいるために、魂の学びのためにいます。あなたは私から何を学んだのでしょうか。私からの学びや愛のメッセージをシェアします。それが、あなたの今後の人生に光を照らし、私からの最後の大きな愛のギフトになりますように。あなたの心に何か届きますように。

こうして、短く濃い物語は終わった。


たくさんの経験と学びを得た。

今回はご縁がなかった。

しかし、自分がいかに愛情深い素敵な人間であるかということ。

言いにくいことも、我慢せず、愛を持ってしっかり伝えること。(今まで好きな人にはこれが、できなかった)

次回に使える危険人物のサンプル。 

などなど。

後悔はしていない。

出会ったことも感謝している。

全ての事象は、全てもう決められている。

全てのタイミングが、完璧に決められている。

全てはうまく行っている。


いまは、忘れかけていた、生きることの、リハビリをしている。

無理せず、少しずつ。少しずつ。

自分自身を労り、癒し、磨き、次の物語のスタートに向けて。

ーー
2023年11月13日更新

続編はこちら。


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