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立場が変わってやっとわかること

仕事が忙しくなり、家庭料理の仕事をしているにも関わらず、自分の家事がほとんどできなくなってしまいました。
その一方で、それをフォローしてくれる夫の家事力が爆上がり。家事と仕事との両立に悩み、協力してくれないパートナーに苛立ち疲れ果てる人たちが溢れるこの時代に、なんとも贅沢でありがたいことです。
せっかくだから、この協力体制をどうやって築き上げたか、ここに書けたらいいのですが、夫が勝手に実力を上げているだけなので、偉そうなことが書けません。そのうち何か切り口を見つけて書きたいとは思っていますが。

昨日も、週末にもかかわらず、帰りが遅くなり、LINEで「先に食べてて、食べるものある?」と尋ねたら、「もう作ってるよ」との返信。
家についてすぐにご飯が食べられるって、なんとありがたいことでしょう。
作ってもらえるだけでありがたいなんて、まさにこのことです。

私は料理が好きで、食べたいもの作りたいもの美味しいものをつくる、という動機でやってきました。もちろん生きていくためというのもありますが、そんな動機がすっぽり隠れるくらい、「より良い料理」に対する気持ちが強かったのです。
なので、例えば作って出した料理に対して、「作ってもらえるだけで嬉しいよ、ありがとう」なんてコメントが出たら、え?美味しくないの?と思ってしまいがち。
さすがにそんなことで相手に絡んで喧嘩するほど面倒くさい人間ではないですが(多分)、モヤッとするのは事実です。

でも、昨夜は、そんなありがちなすれ違いを、今までとは逆の立場でふと想像して、可笑しくなって笑ってしまいました。
作って待っててくれるだけで嬉しい。その心からの感謝に対して、美味しくないの?なんて食い下がられたら…これは確かに困惑するなあ…

もちろん美味しい。クックパッドを見て作ったよ、と言っていた白菜の煮物は、柔らかさもちょうどよく、ちょっと濃い目の味付けは、ご飯も進んで仕事帰りの疲れた体に嬉しい。
数日前に私が教えた青菜のオイル蒸しは見事に再現できていたし、友だちにもらった、というふきのとう味噌もいけてます。
でも、そんなことより何より、作ってくれたことが嬉しいんだなあ…

こんな些細なことでも、立場をクルッと変えるだけで発見になるのですから、今まで固定化されていた役割から離れてものの見方を変えて…というのがいかに難しいことか。

ジェンダー的な役割分担はもう限界があるというのは、みんな頭ではわかりつつあると思います。目指すは、パートナーとしての夫婦(もちろん恋人同士でも)、チームとしてのファミリーでしょうか。
一つ一つ「いい感じの発見」を積み重ねて、日常に馴染ませていきたいと思うのです。

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