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豚肉の豆鼓炒め

前週がお休みだったので、2週ぶりのはなうた食堂でした。
メインは、豚肉の豆鼓炒め。下味をつけたお肉と野菜を、豆鼓と共に炒め合わせますが、味のベースは下味で整えられていて、最後は一気に合わせていく、という、いかにも中華な調理法です。(とはいえ、今回は大きめのネギやパプリカ類を使ったので、じっくり蒸し炒めにしたのですが)

よく言われることではありますが、中華料理というのはとても合理的で、私のように独学でレシピを漁っている程度でも、それはしばしば感じます。ダイナミックで合理的で、でも、プロとなるととても繊細な面もあって。
昔、中国の書画の展覧会を観に行ったときにも、豪速球で極めて狭いストライクゾーンに投げ込む華麗さ、みたいな印象を受けたことがありました。使っている画材は同じようなものでも、ストイックに削ぎ落としてジリジリ突き詰めていく、日本のそれとは全然違うなぁと。

料理の味付けで言うと、今回のように、下味で「間違いない」ベースを先に作っておく、とか、最後に一気に短時間で味をまとめるために、あるいは都度ばらつきが出ないことも狙って、「醤」と呼ばれる調味料を作っておくとか。
油で強火で…という面が強調されがちですが、家庭で作るなら、むしろこの合理的な部分からヒントを得るのが良いのではないかなと思います。

スープは、豚の高湯ベースで、シンプルに椎茸。
小鉢類は、オクラの生姜醤油和え、インゲンのトマトくたくた煮、焼き厚揚げのガーリックチリソースでした。


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