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予習して収穫イベントにいこう

秋本番、多くの地域で農産物の収穫イベントが開催されますね。
農業観光(アグリツーリズム)の一環として、都市部の人々に農業や地域の特産品に対する理解を深める機会を提供しています。

しかし、一般的に、これらのイベントに参加する人々は農業についてあまり知識がないことが多いです。
もちろん、知識などなくても収穫イベントはじゅうぶんに楽しめます。
しかし、ある程度の農業の知識をもってイベントに参加できれば、その楽しみは倍増するに違いありません。

以下にその理由をいくつか挙げてみます。

  • 深い理解と共感:農業には多くの手間と技術が必要です。作物がどのように育つのか、どのような手間がかかるのかを知っていると、収穫の瞬間がより特別なものに感じられます。生産者の方の努力と献身に対する共感も生まれます。

  • 質の高い対話:農業についての基本的な知識があれば、農家の人々とより深いレベルで対話ができます。それが新たな知識や洞察、さらには長期的な関係につながることもあります。

  • 教育的価値:事前に農業について学んでおくことで、イベントが単なる娯楽から一歩進んで、教育的な体験にもなります。

  • 持続可能性への貢献:農業に対する理解が深まることで、持続可能な農業や地域社会づくりに対する意識も高まります。これは単なる一日のイベント以上の、長期的な価値を持つでしょう。

生産者の視点でいうと、収穫イベントに参加する側の人が、あらかじめ生産者について”予習”をしてくれていて、農家の苦労や工夫を理解してくれる人だったら、イベントを主催する生産者も人も人情として嬉しいのではないでしょうか。

「この人は自分のことをわかってくれる」
「この人は自分の苦労をわかってくれる」
そう思える相手に、人は心を開くからです。

農業は、天候や土壌、季節など多くの要素に依存する複雑な作業です。
その苦労や創意工夫を理解している人が収穫イベントに参加すると、農家はその人に対して感謝や親近感を感じるでしょう。
このような相互の理解は、単なる一回限りのイベントを超え、地域社会や持続可能な農業に対する共通の価値観や目標につながる可能性があります。

したがって、農産物の収穫イベントに参加する前に、基本的な農業知識を身につけることは非常に有益です。

では、収穫イベントに参加する、素人の私たちは、どんな農業知識を持っていればよいでしょうか?
どんな”予習”が望ましいのでしょうか?

いくつあ挙げてみます。

  • 土壌と気候について:その作物がどんな土壌や気候でよく育つかを知っておくと、その地域でなぜその作物が栽培されているのかが理解できます。これは生産者との対話でも非常に役立ちます。

  • 作物の生育サイクル:作物が種まきから収穫までにどれくらいの時間がかかるか、どのような段階を経るかを知っておくと、収穫の瞬間に感じる喜びが増します。

  • 農業の現状と課題:農家が直面している問題について基本的知識を持っておくと、苦労や挑戦に対する理解が深まります。

以上のような「予習」をしておくことで、生産者も
「この人は自分のことをわかってくれる」
「この人は自分の苦労をわかってくれる」
と感じる可能性が高まります。
そのような理解と共感は、単なる一回限りのイベントを超えて、より深い人間関係や地域社会への貢献につながるでしょう。

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