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令和デモクラシーに必要な3つの概念 〜序章〜

年末が近づいてくるとつい、今年の総括と来年のビジョンを考えてしまいます。竹は節があるから強くまっすぐ天に向かって伸びる。人も竹と同じく節目を大事にすべし。との先人の教えがありますが、全くその通りだと私は思っていて、毎年、新年を迎える前の1年の締めくくりにこれまでの流れを俯瞰して節目として考えるようにしています。
そして、来年は世界にとっても大きな節目になると思っています。戦争や暗殺など暴力による現状変更や強制的な統制が横行した令和時代。暗黒の時代にならないように今一度、本質的かつ成熟した民主主義を取り返す必要があると思っています。重要なキーワードを紐解きながらこれからの私達の選択について考えてみたいと思います。

VUCA化の極み

今年を振り返ると世界のVUCA化が、本格的に顕在化した1年だったと思います。平成の終わりから、「令和になれば不安定で不透明、曖昧、複雑な世界になる。」と多くの知識人が言われておりました。その予想というより預言が的中したかの様にコロナによるパンデミックが起こり、海外との交流ができない鎖国状態になった時、まさに、これからはこれまでの延長線上にないのだと世界の転換を強く感じました。しかし、まさか今年になって大国による侵略が起こり、第三次世界大戦開戦の危惧が現実のものになるとは夢にも思っていませんでした。日本と国境を接している隣国、ロシアの軍事侵攻開始から8ヶ月が過ぎ、一般市民の生活を脅かすインフラへの非人道的攻撃が日常茶飯事のように報道されるような状況になった今、いつ核戦争が起こるかとの不安も拭えていません。まさにVUCAの極みです。

VUCA

強欲資本主義が突き進む地獄

一方的に軍事侵攻を開始、悪魔の選択をしたプーチン大統領を擁護するつもりはさらさらありませんが、今回の戦争のそもそもの火種は、アメリカ側から仕掛けた事は既に広く常識になっています。親ロシア派のウクライナの前政権は、アメリカによる支援を受けた軍事勢力によって潰され大統領はロシアへと亡命しました。明らかに西側勢力の意図を汲んだ軍事クーデターによって今のNATO寄りの政権が誕生した事は周知の事実です。少し俯瞰して世界を見渡すと、結局、欧米型強欲資本主義、グローバリストが18世紀から行ってきた世界の植民地化、略奪と搾取を支えるフロンティアスピリッツの延長線にある拡張戦略が、今尚、世界のあちこちで混乱を引き起こしていると考えるべきです。現在では西側陣営として一括りにされている私達、日本国民はアジアで唯一、独立国家としての國體を守ってきた民族として、今の世界に対して独自の視点を持つべきではないかと思います。

第三の道

令和5年は今年起こったパラダイムシフトを受けて、このまま地獄に突き進むような愚かな選択をすることなく、新しい世界の創造へと大きく一歩を踏み出す年にしなければなりません。
欧米型の金融資本主義では経済成長よりも金融による資本の増幅の方が成長の速度が速いことをピケティーは証明しました。現在の金融資本主義の行く先は資本家による富の寡占と格差の増大、分断と争いを巻き起こす種を世界中に撒き散らすことになると明らかになりましたし、ロシアによる軍事侵攻はその端緒に他なりません。とはいえ、マルクスが掲げた理想の共産主義では独裁者を生み出し、政治の腐敗や権力の集中、そして人民が自由と尊厳を失うことも歴史が証明しました。今こそ、20世紀のイデオロギーに縛られない第三の選択肢、新しい資本主義で成熟した社会へのシフトチェンジを行わななければなりません。

大人としての責任

私のような神戸の片田舎で小さな事業を行っている経営者風情が世界の動向について分析をして、新たな時代に対しての意見を述べることに違和感を覚えられる方も多くおられると思います。しかし、私達のような一般市民が政治や経済に対して無関心になり、個人の幸福や楽しみにばかり目を向けて享楽主義に走った結果が今の世界の解決不可能とも思える複雑な構造を生み出していると思うのです。マザーテレサは愛情の反対は無関心だと言いましたが、社会を構成する大人が少しでも良い世の中にして次世代に繋ぐことを考えずして、人として生まれてきた責任を果たせるのかと疑問に思わずにはいられません。せめて世界の動向、日本の行先に興味を持ち、自分と自分の身の回りの人だけのことを考えるのではなく、人の世の理想を語れる程度の知見を大人は持つべきだと思うのです。

令和モデルの3つのキーワード

持続可能な地球環境を守りながら、平和と自由を手にして誰もが取り残されず、誇りと尊厳、Ikigaiを持って生きられる世界へと人類は成熟すべきです。それには新しい社会ステムが必要で社会を構成する人、その人が所属する組織から基本的価値観、パラダイムを転換する必要があります。
誰しもがこれまで通りで幸せな未来を次世代に残せないと気付き始めた今、日本の企業の97%を占める地域企業(中小企業)とその経営者から意識の変容が進めば近い未来に新しい社会への変革が進む可能性があると私は信じています。大資本と既得権益を持つ一局に富が集中せずに経済が循環する持続可能な世界へ移行する為の重要なキーワードは3つあり、来年以降、これらの概念の価値が認知される様になれば様々な変化変容が具現化すると思っています。その3つの概念とは以下の通りで、すべての企業は来年の事業計画に盛り込むべきだと私は考えています。

令和モデルに欠かせない3つの概念
・CSV(共有価値の創造)
・タレンティズム(才能主義)
・サーキュラーエコノミー(循環型経済)
令和モデルの3つのキーワード

令和デモクラシーの狼煙

民主主義とは人民が主体となって社会を最適化に導いていく社会システムを指しています。英語表記のデモクラシーという言葉は衆愚政治に陥るリスクを伴ったイメージが付き纏いますが、上述した様に情報革命が世界の隅々まで行き渡った今、溢れかえる情報の坩堝から本質を見出すムーブメントも起こり始めており、大手メディアによるプロパガンダが効力を弱め始めています。無関心を決め込んでいては本当にヤバいと思う人は確実に増えてきていると強く感じています。
私達、地域企業は微弱な力しか持っていません。しかし、微力であっても決して無力ではありません。地域企業の経営者や経営幹部、そこで働く人達が単に金儲けの為に働くのではなく、本業での社会課題解決に取り組み、同じ志向の企業同士が繋がり、共同体の再構築が進めば、自治体との連携も格段に増えて行くのは明らかですし、各業界団体も変わらざるを得なくなります。
三方よしの理念を世界中の人が本当に理解し、経済活動の中で実践すれば、戦争も搾取も格差拡大も鳴りを潜め、もっと富を再分配できるシステムが運用される様になるはずです。その価値観を持っている日本の地域企業による社会変革こそ新しい時代を切り開く狼煙になると信じています。
私達、地域企業こそが世界を救う気概と情熱を持って、学び、実践、伝播を進めて行くべきだと思うのです。

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