使うときのコツがわかる! 葉物図鑑 [2]

葉物の使いの達人になろう

よく使う、面白い使い方ができる葉物をピックアップ第2弾です。
前回に引き続き、使用時のコツや注意点などをまとめました。
第1弾でご紹介しきれなかった葉物を集めましたので、
アレンジや使い方のご参考にしてみてくださいね。

スチールグラス

[折る][編む][切る][重ねる]

1本だけよりも、編んだり、折って貼ったりして
骨組みにして使うことが多い、
集合体の美しさを見せることができる葉物です。
日持ちがよく水落もしにくいが折れやすいので注意が必要。
扱っている際に手を切りやすいので気を付けましょう。

スマイラックス

[切る][絡める][浮かす][間引く][垂らす]

ブーケなどにもよく使われて柔らかい雰囲気を出すにはピカイチ。
腰がなく自立しないので何かに絡めるなどして使用します。
垂らす時に根元を挿すと葉が全部裏を向いてしまうので、
葉が上を向くようにしてあげましょう。

ダスティーミラー

[切る][挟む][重ねる]

銀白色をしているのが特徴なので、その色を生かしたデザインに適しています。
ウェディングブーケなどにも多用されていて、
切り分けてパーツにして使うことが多いです。
水落しやすく、特に新芽は水落しやすいので注意が必要です。

タニワタリ

[折る][巻く][切る][挟む][角度を見せる][重ねる]

エメラルドウェーブ®と比べると薄く大きいので
それを生かしたデザインがおすすめ。
葉の形状を見せる以外にも、薄くて加工しやすいので
片面を削ぐなどして使うのも面白いです。
とても日持ちがよく使いやすい葉物です。

ドラセナ

[巻く][割く][切る][挟む][重ねる][間引く]

カットの仕方で長く伸ばすこともでき、
巻いてフラワークッションにすることもできます。
ドラセナ1本でアレンジを作ることができるほど多様に使える葉物。
割くことも可能で、日持ちも悪くありません。

ドラセナ・ブラックリーフ

[折る][巻く][割く][編む][切る][挟む]

素材そのものも良いのですが加工した方がより面白味が出るので、
いかに加工するかがポイントになります。
素材感や線を見せたりと、いろいろな使い方があり
開発途中の葉物とも言えます。
独自の使い方を見つけてみるのも楽しそうですね。

ニューサイラン

[折る][巻く][割く][編む][切る][挟む][角度を見せる][重ねる]

強い葉なので非常に加工しやすいです。
剣山で割く、2枚にして割いて使うなど定番の使い方はありますが、
いかに自分流の使い方を見つけるかが楽しさの1つでもあります。
赤のほかに緑もあるので、花色に合わせて使いましょう。

バショウ

[折る][巻く][割く][切る][挟む][角度を見せる][重ねる]

大きな面の葉が特徴的。
そのまま使ってもいいが、この葉を素材に
どのように加工するかがデザインの方向性を決め。
切りやすいので手でも切れますが、
はさみを使って切る方がきれいに仕上がります。

ハラン

[巻く][割く][切る][挟む][角度を見せる][重ねる]

巻いてホチキスで留める時に、葉脈に沿って留めると裂けるので、
葉脈に垂直に留めましょう。
葉が大きいのでアレンジに入れる時、
割いて大きさを整えると使いやすくなります。
右葉と左葉があるので流れを見極めて使いましょう。

ミスカンサス

[巻く][編む][重ねる]

ブーケなど、細かなデザインの代名詞的葉物。
巻いたりして葉の形をきれいに加工して
アレンジに入れ込むと美しい仕上がりになります。
カールをさせる時、太いもので巻くと太いカールに、
細いものだと細いカールになるのでそれを使い分けましょう。

モンステラ

[挟む][角度を見せる][重ねる][浮かす]

大きな切れ込みの入った個性的なフォルムは、
1枚で使ってもインパクトがあります。
右葉と左葉があるので角度をよく見て、
適材適所でどこに入れるかが大切。
水揚げも日持ちもよい葉物です。

ラムズイヤー

[切る][挟む][重ねる][貼る]

起毛した質感、色を見せたい葉物。
大きさがいろいろあるので、大きさによって
アレンジのどの場所に入れるかを考えましょう。
合わせる花ははっきりした色よりは、
バラ“ジュリア”や“ティネケ”のようなニュアンスのある色と相性が良いです。

リキュウソウ

[切る][絡める][間引く][浮かす]

軽いラインを持つ葉物で、
ウェディングブーケにもよく使われています。
どんな強いアレンジでも、これを加えると
軽やかなイメージになります。
和洋どちらのイメージも備えているので、
さまざまなシーンで使えるのもポイント。
日持ちもよい葉物です。

レザーファン

[切る][挟む][重ねる][間引く]

カバーリーフとして出回っている定番の葉物。
葉に方向性があるので、カバーするときも
それを意識しながら入れるときれいに見えます。
日持ちはよいのですが乾燥しやすいので、
保管は湿度が保てるよう気を付けましょう。

レモンリーフ

[切る][挟む][角度を見せる][重ねる][間引く]

茎がきれいな赤をしているものがあり、
そういうものは葉を間引いて
軸を見せてあげると美しい仕上がりに。
葉が大小ついていて、
それをどこに使うかがデザインのポイント。
葉に修正液で字を書いてメッセージカードにしたり、
遊び心も出せる葉物です。

特性を生かせばより効果的!葉物使い適正 早見マトリクス


葉物といっても千差万別。
それぞれの適性を見極めれば、より美しい仕上がりになるはず!
デザイナーのみなさんにお聞きした、
使い方の方向性をおおまかに分類してみました。
葉物使いの目安としてご参照ください。

※ あくまでも目安です。いろいろ試してベストを探してみてください!



text & photo 月刊フローリスト

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