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ジャニオタの終わりに


先日、我が妹のぼーさん(仮名)が結婚した。
ぼーさんおめでとう!!!!!末永く幸せにな!!!!!パンパカパーーーンッ


妹と書いたが、私とぼーさんは双子だ。
たった3分違いでこの世に生を受け、同じ環境で育った。家族であり姉妹であり友達のような、どこか不思議で特別な関係性だ。

そんな私たちが昔から共通して好きなものが、ジャニーズだ。


記憶を辿れば、ジャニーズを知るきっかけになったのはKinKi Kidsだった。
幼き私たちは、双子であるが故に " 2人組 " には無条件で惹かれていた (PUFFYとか、チップとデールとか、他諸々)。2人組を見ると " 自分たちと同じだ! " と思ったのか、 " どっちがどっちを好き " と区別できるのが良かったのか…。
キンキも " 2人組だから " というのが、目に留まった最初の理由だと思う。
そんな私たちの様子を見て、両親が初めてキンキのCDを買ってくれた。歌詞の意味もよくわからなかったが『良い曲だね』と言いながら、私とぼーさんはラジカセの前に2人並んで耳を傾けた。


ここから私たちのジャニーズライフが幕を開けたのだと思う。





私たちのジャニオタ史は、大きく2つに分けられると思う。


まず1つ目が、You & J 期。(以下、YJ)

YJはNEWS、KAT-TUN、関ジャニ∞の合同ファンクラブの総称。人気も知名度も抜群だった王道アイドル山下智久くん、" ごくせん " に出演して世の女性を虜にした亀梨和也くんや赤西仁くん、 " 1リットルの涙 " など話題のドラマに次々出ていた関西のエース錦戸亮くん等が各グループに在籍していて、若手ジャニーズとして勢いのある3組だった。

この頃私たちは中学生だったので、YJのメンバーは " かっこいいお兄さんアイドル " として憧れの対象だった。
中でも私が好きだったのは、錦戸亮くん。
ぼーさんは手越祐也くんを好きになり、各々自担として応援していた。そして彼らを好きになったことで、初めてファン心理なるものが芽生えたと思う。

私たちは6人時代のNEWSをこよなく愛していたので、錦戸くんと山下くんがNEWSを脱けた時はお知らせを受けて2人しておいおい泣いた。
アイドルも人間で、それぞれ考えや価値観がある。永遠に同じ場所に存在しているわけではないということを、この時身をもって体験したのだった。


その後、私はNEWS担を降りたが、ぼーさんが手越担を続けていたので一緒にライブには出掛けた。
4人のNEWSが創るプロフェッショナルな世界観も楽しみで、NEWSのライブは大好きだった。





そして2つ目が、ジャニーズJr.期である。

ジャニーズJr.を知ったきっかけは、私がJUMP担になったこと。
これにより当時JUMPがメインMCをしていた " ザ少年倶楽部 " や、JUMPの映像が流れるからと録画した " まいどジャーニー " を見るようになった。

目当てはJUMPだったが、必然的にJr.も目に入るようになり、段々と顔と名前が一致していった。
その中で私たちが最初に好きになったのが、 " バカレア組 " 。現在の " SixTONES "だった。
私は最初こそ好きだったもののすぐに関西Jr.にシフトチェンジしてしまったのだが、ぼーさんはここで京本大我くんを知り、以後ずっと京本担だ。ちなみに私はまいジャニきっかけで平野紫耀くんを知った平野担。(聞いてない)

この頃のJr.は、SixTONESやSnowMan、King & PrinceやTravisJapan、なにわ男子 等、現在デビューして活躍している子たちがたくさんいた。本当に輝いてる子が多くて、応援しているのが楽しかった。
私とぼーさんは平野担・京本担ではあったが、Jr.全体を見て『誰々くんはデビューしそう』『自分がグループ作るなら誰入れる?』などの妄想を楽しんだり、少クラのレポを見て自担が次はどんな曲を歌うのか、そもそも出番はあるのか一喜一憂したり。
時には互いに自担への熱がありすぎるあまり、口論に発展したり。またSNS上で自担への悪口を書いた奴を見つけて愚痴を言い合ったり。

一緒に行ったJr.祭り(Jr.総出演のライブ)では、ほぼ天井みたいな席から米粒Jr.を見たが、双眼鏡で目当ての子を探して教えあったり、SixTONESの " この星のHIKARI " を全力で歌ったりして楽しかった。



Jr.担をやっていた時に思ったのは、シビアな世界だということ。基本的に『明日自担がステージに存在するかわからない』という不明瞭さが主なため、オタクもとにかく必死。そんな世界だ。
その為、一緒に現場に入る子や繋がったフォロワー等と価値観が合わないと、自分のオタ活が一気に不穏な色に染まっていく。私は基本的に楽しい気持ちでオタ活したかったので、価値観の合わない人に出会う度に難しさを感じた。

しかし、幸いにも私には価値観も合う気心も知りすぎているぼーさんという理解者が近くにいた。
友達と話すようなことも、家に帰れば『ねぇねぇ聞いてよ〜〜紫耀くんがね!』と気軽に話せていたし、シビアな感情も遠慮なく言葉に出来たので気持ちを整えることができた。Jr.担としては最高の環境だったなと、今になって思う。

ちなみに、先日現ジャニーズJr.総出演のライブを配信で見たが、もうほとんどが知らない子だった。
『私たちも歳を取ったんだね』『こんなところで年齢を感じたくないね』と、ぼーさんと苦笑いだった。





ぼーさんが家を出てからも『あのグループの新しいMV良かったよ!』『昨日の歌番組見た??』『うちのグループのYouTube見て!』等、毎日のように何かしらのジャニーズ案件でラインをしている。まじでジャニオタ。


でもこのジャニオタな日常が私とぼーさんにとっては当たり前で、これからも続くと思っていたことだった。

まさかこんな現実になるなんて……驚きだしショックだし、悲しい寂しい気持ちでいっぱいだ。


明日からタレント達はどうなるのか。会社としてどのように運営されるのか。不安な部分も多いが、モヤモヤしても仕方がない。なるようにしかならない現実を受け入れていこうと思う。


ただ、一つだけ強く思っていること。

V6の名曲である " HONEY BEAT " の歌詞にある " 想い出は 現在を越せないよ " という言葉。
本当に、その通りだなと。


これだけたくさんのジャニーズエンタメに触れ、たくさんの想い出を作ってきた。この楽しかった気持ちや大好きだった気持ちは想い出と共に色褪せることなく、心の中で生きていくのだと思う。
そしてこれからもっと歳を取っておばあちゃんになった頃、『あの時は楽しかったな』と思い出す光景の一つに、ぼーさんと見たジャニーズの想い出たちがあるのではないか。これって、もはや人生の財産じゃん。


そんな素敵な財産をくれたジャニーズには、やっぱり感謝しかないんだよ。




たくさんの名曲たちを生み出してくれて、ありがとう。
たくさんのライブや舞台で感動させてくれて、ありがとう。
たくさんの素敵なタレントを見つけ出してくれて、ありがとう。
大好きな彼を見つけられる機会をくれて、ありがとう。



誰かにとってはとても不快で目にも耳にもしたくないような名前かもしれない。
けど、私にとってはいつまでもキラキラしている、憧れの存在。それがジャニーズ。大好きな、ジャニーズ。

日付を超えれば名前こそ変わってしまうが、彼らが届けてくれるエンターテイメントは心から素晴らしいもので、それはこれからも変わらないと信じている。


最後に、ジャニーズ事務所様。
長きに渡りお疲れ様でした。明日からも、幸あれ。


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