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『カルラの歌』

ネタバレを含みます。

一九九六年、ロバート・カーライルは『トレインスポッティング』の荒くれものベグビーと他所にケン・ローチ監督『カルラの歌』で労働者階級の人情味溢れるバス運転手を演じた。

カーライル演じるジョージは、ある日、自分が運転するバスに乗り込んだ移民を庇う。そして、移民の女性カルラと惹かれ合い、恋に落ち、彼女が抱えるトラウマはニカラグア革命の傷跡と知り、彼女の戦友であったアントニオとの再会を果たすために協力する。

ニカラグアでのシーンはロードムービー的な要素を含んでいるが、本作で描かれているのは圧倒的な英国内での階級社会。こうした階級社会をケン・ローチの眼差しで切り取る景色には脱帽する。

ラストのカルラとアントニオが再会し、ジョージが遠くから見守るシーンは涙なしには見れない。

トレインスポッティングを見た人には、荒くれものとは別の表情を演じるロバート・カーライルに着目して欲しい。


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