山田夫妻は、都心から離れた郊外にある新築の一戸建てに引っ越した。広い庭と静かな環境に満足していたが、唯一気になることがあった。それは、隣家の住人が見えないことだった。引っ越してから一週間経っても、隣家の窓はいつも閉まっていて、カーテンも開かなかった。玄関には靴も置いてなくて、まるで誰も住んでいないようだった。

「隣の人、どんな人なんだろうね」と山田夫妻は話した。「挨拶に行こうか」と山田さんは提案したが、「まだ慣れてないかもしれないから、無理にしなくてもいいよ」と山田さんの妻は言った。二人はしばらく様子を見ることにした。

ある日の夕方、山田さんが仕事から帰ってきたとき、隣家の窓が少し開いているのに気づいた。中から明かりが漏れていた。山田さんは興味を持って近づいてみた。窓の隙間から中を覗くと、そこには驚くべき光景が広がっていた。

隣家の中は、まるで宇宙船のようだった。壁や床や天井は金属でできていて、色々なボタンやスイッチやモニターが並んでいた。部屋の中央には大きな円形の台があり、その上には何かが乗っていた。それは人間のような姿をしていたが、頭が大きくて目が六つあって触手が四本あった。その生き物は台に繋がれたワイヤーによって眠らされていたようだった。

山田さんは恐怖に震えながら窓から離れた。彼は慌てて自分の家に入り、妻に全てを話した。「信じられない！隣の人は宇宙人だったんだ！」「えっ？本当？じゃあ、私たちはどうしよう？」山田夫妻はパニックに陥った。

そのとき、玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けると、そこには隣家の住人らしき男性が立っていた。「こんにちは。隣に引っ越してきました」と彼は笑顔で言った。「私は佐藤と言います。よろしくお願いします」