【ネタバレ厳重注意】「最後のジェダイ」速報

一夜明け、まとまらないまま雑記。
本作、ぜったい事前情報無しに見るのがオススメなので、これから見る人は読まないどいて欲しいです。

<以降ネタバレ厳重注意>

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さて。

いやー。
いやー。

めちゃ面白かったですよね。
2時間半、ずっと面白かったです。
ワーワーとなってたけど、後から考えるとよくわからなかったり、思い出せなかったりするくらい、ただ映画に、その瞬間々々に集中してしまう感じでした。

で、思い出しながら考えてみて、

1. 総評的感想の部

『フォースの覚醒』は「(良い意味でも)旧作の焼き直し」で、
『ローグ・ワン』が「オタクが喜びそうなことの集積」だったのに対し、
本作は、「オタクの期待を(良い意味でも)裏切り、広い層が単独でも楽しめるエンターテイメントへの回帰」だったんだなーと。

いや、ちょっと違うな。
つまり、
『ローグ・ワン』を「自らがダークサイドに堕ちアナキンからベイダーとなったジョージ・ルーカスと対決する、名もなき戦士達(=それはILMであり、ファンである)の物語」と解いた方がいて、なるほどと唸ったんだけど、
それで言えば、本作は「オタク向け 対 子供向け(=ジェダイ対シス)という二項対立ではない。フォース(=スターウォーズ)とは"全体"である」という作品だったわけですよね。(これ、すごいスッキリする説明ができた!と自画自賛。)

公開前に「シリーズ最大の衝撃」みたいな煽りがあって、ファンはみんな「すごい妄想」をしてたわけじゃないですか。
「レイ、パルパティーンの孫説」とか「レイ、オビワンの孫説」とか、「スノーク=ダース・プレイガス(パルパティーンの師)説」とか。
中には、「ep5で切り落とされた手を元にルークのクローンが作られてて、ep8にはダークサイドルークとジェダイルークが二人出てくる説」とか、「スノーク=メイス・ウィンドウ説」とかまで……。

それが、そういう「オタクが大好きな、サーガ的重大事項」が一切ない。

・スノークが何者かは一切説明ないまま、あのあっけなさだし、
・マズ・カナタのところに、なぜルークのライトセーバーがあったのかも、全く触れられないし、
・レイの出生にはなんの秘密もない(作中でも煽っといて、どんでんが無い、というどんでん)

他にも、

・無能or官僚的な上官に従わずに、主人公級が勝手に行う無謀な計画が、成功するとは限らない
・「次世代のソロ」を思わせるベニチオ・デルトロ、ただのゴロツキのまま終わる
・I've got a bad feeling about thisって誰も言わない(なかったよね?)

みたいに、旧作の「定石」、オタクの予測を、ガンガン裏切っていく。
デカい意外性じゃなく、こういうとここそが、今作が「シリーズ最大に、意外性があるところ」なわけですよね。
それでも、きっとオタクからも文句が出ない。だって、面白かったもん。
このスタンスは実に爽快でした。

しっかしこれ、ep9がタイヘンだぞ。
ep7を見る限り、正直J.J.エイブラムスに務まる気がしないですよね。
妙な伏線回収や、今作が避けた因果や「実は」を再登場させようとして、ヘタするとシリーズ最大の失敗になるかも。。。という嫌な予感。


2. ピンポイント雑記の部

・悔しいけれど、ポーグかわいい。
なに巣とかかけてんの、もう!

・「宮崎駿やハリーポッターなど、SWの影響下にあるものからの、逆影響」を感じる場面が多々。これについてはちょっと複雑。

・R2のあのシーン。
ルークだけでなく見ている全員に、ルークの辿ってきた今までがフラッシュバックされる名場面だと思うけど、あれ、きっと、キャリー・フィッシャーが亡くなってから追加したんじゃないかな?

・レイア来迎図wwwwww
あそこは笑うとこですよね。実際ちょっと笑っちゃいましたよ。

・それで言うと、最後のルークも「ええええ!」「うおおお」となりつつ、同時に、あの夕陽の空に『黄金の法 大川隆法』っていう文字がバーンと踊ってるポスターが脳内にちらついて、正直ちょっとウケましたよね? 僕だけですか?

・ホルド提督(ローラ・ダーン)、「ジュラシック・パーク」のイメージが強すぎて個人的にはミスキャスト。あと、「アレグラ」のCMに見える。そこだけ妙なB級感。

・BB-8が単独でAT-STを操縦するのは、アウト。反則。
ep2でR2が空飛んだのと同じくらい反則。

・ロイヤルガード(という呼び名でいいのかな。赤い護衛)、旧作で描かれることのなかった初の戦闘シーン。
胸熱だったけど、しかしもう武器が凝りすぎててわけわからんことになってたよね。
あと、旧作のイメージだと、武闘派っつーより、フォース的格闘をしそうな趣きだったので、ちょっと意外。

・いやスノーク。しかしスノーク。いいのかあれで。誰なんだお前は。

・オタク的には、アグバー提督の死、ぐっときますよね。追悼。

・ニエン・ナン生き残ったwwwww


3. 現実社会の照射について(やや文句)の部

・多様性にご執心なディズニーさん、前作から「黒人や女性の活躍」というのはまあ、はい、という感じなんですが、、なんつーかさー。
あのカジノの武器商人の星、完全にモデルが上海なロケーションがあったよね。
そこで隷属させられてたローズ姉妹は、アジア系。
いま隷属させられてる子供達も、東欧系や有色人種なんだよね。
フィン(黒人)のロマンスは、結局レイ(主役・白人)でなく、ローズ(アジア系)相手に描かれる。
難癖かもしれないけど、でも、ちょっとねえ、という感想は拭えないです。

・俺、カイロの「ジェダイもシスも、スノークもファーストオーダーもレベルも古い。俺らでやってこう」に、結構「Why not?」って思ってしまったんですよね。
でも、レイはそっちに行かなかった。"正義"のために。
玉砕や無駄な犠牲を忌避するシーンが2度もあったり、武器商人批判を描きつつも、ラストシーンは「"正義"のために立ち上がるかもしれない子供」。
ややハンパに種だけ撒きつつも、結局、「正義は人・立場によって異なる」とか「武装解除・兵器廃絶的な平和」の方には行かずに、「一面的な正義のための、武力による解決」と「その再生産(に希望を見る)」で終わるの、やっぱアメリカだよなあ。

……いや、そりゃ、もちろんスター"ウォーズ"で戦争批判するのに無理があるんだけどさ。和平成立しちゃったら話終了だし。


以上です!
とりあえず、はやめにもう1回見に行きたい。

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