Sho SAKAI

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2019.6.8. AM4:30

今日の娘は手強かった。
すっかり目が冴えた父は、白んだ空の下に繰り出し、ドアの横にたむろする若者二人に若干ビビりながら入ったコンビニで、濃いめハイボール一缶とスモークタンを買う。
こちらも憔悴したけれど、彼女も眠たいのに寝付けず疲れただろう。
先の若者達は、何か動画を見ながら話し込んでいる。
よく聞けば、なんとジャズだ。
動画はジョシュア・レッドマンだろうか。マーク・ターナーだろうか。
2019年

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あけましておめでとうございます。

以前、酔って上機嫌な妻が唐突に「マーク・リボウのなかにいる動物はなんでしょう」と問うてきたことがあった。
たしかに時に動物のような演奏だ、野性的で、しかし理知的でもある、いや、もしや『Ceramic Dog』のことを言っているのか?などと(こちらも酔った頭で)逡巡した後、はたと気づく。
なんてかわいいなぞなぞなんだ……!

神戸では頻繁にイノシシに出くわすと聞いていたけれど、越してきて2年、まだお

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好きだったツイート2018

恒例のやつです。
今年は絞れなくて多くなってしまいました。
ツイッター、ついついボヤいたり時事ネタに反応したりしちゃうけど、これらのような見た人を少しだけいい気持ちにさせるツイートを心がけたいものです(と、毎年言っている)。

(これはいい気分っつーか悲しいやつだけど)名作中の名作だと思う。

イェーーーイ、ってね。
「そのころ」に技を感じるし、句読点なしも効いてる。

「G#は?」とか言うやつは

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拭く話

文章や詩について考えるとき、よく思い出すことがある。

小学生の頃、サザエさんオープニングの節に乗せて、こう歌うのが流行った。

公衆便所に行ったら 紙がない
財布を開けたら 1万円が1枚
拭いたらもったいない 拭かなきゃしょうがない
ルルルルルル 今日もいい天気

近い世代の人は聴いたことがあるかもしれないし、あるいは局地的な流行だったのかもしれない。

ここには、文章、特に詩に類する文章の、良

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5月3日の声明文のようなもの

神戸のライブ情報を毎月紹介する「神戸音楽カレンダー」という連載をしています。

神戸には、いろいろなジャンル/方向性で、面白いことをやっているミュージシャン、面白いハコ、イベントが、街のサイズに対して十分すぎるくらいあると思います。
ただ、これだけ狭い世間に見えるのに、やる方も遊びに行く方も、それぞれがそれぞれのフィールド/コミュニティをあまり出ないというか、コミュニティ同士のつながりが希薄だった

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2018.4.3. 福盛進也トリオ@阿倍野区民センター小ホール

「フリージャズ的な」ないし「無拍の」ドラムにも、正味なところ、ある種の定型(スタイルないしフォーマット)が存在する。
リズムパターンでこそないけれど、仕組みとしては例えば「ファンク」や「サンバ」などと同様に、聴く側にも演奏する側にも「こういう感じ」と共有されているプレイスタイルだ。
進也さんのドラムには良い意味での違和感があって、それは、そんな「定型としてのフリージャズや無拍」とは違う回路で演奏さ

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