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【旅の記録③】3か所目のWwoof in フィンランド

2023年10月10日~2023年10月20日 フィンランド Helsinkiからバスでおよそ5時間。交通手段が車か飛行機しかない森に囲まれた家庭農園。

ここのボランティア先は、ビザが降りないことを知った後に急いで探した場所だった。正直、場所はどこでもいいからフィンランドで寝泊まりできる場所が欲しいという気持ちで、2件連絡を取ったうち、このファームのみ返信が来たため決めた。

wwoof のサイト内のメッセージで軽くやり取りをして、その後はWhatsApp (LINEみたいなチャットアプリ)で日時や迎えに来てもらう時間、場所などの詳細を連絡し合った。
ここのホストの連絡がとてもまめで9月22日に初めて連絡とってから数日に一回、当時いたWwooferとの写真送ってくれたりして、写真を見る感じすごく楽しそうで当日までワクワクだった。

Rantalan Farm について

Quopioという町にあって周りは湖と森に囲まれている自然豊かな場所だった。あまりここのファームがどのようなことをしているのかは、送られてくる写真以外は調べずに来たため、仕事内容はそこまで期待していなかった。

私が行った時期が冬の始まりということもあって野菜の収穫は終わっていた。朝にニワトリと羊の餌やりがメインの仕事、後はその都度ホストが手伝ってほしいといわれたことをやるという感じだったが、あまりやることはなく自分の家みたいにくつろげた。この頃にはだいぶ「ボランティア」という立場に慣れていた気がする。「働く」ではなく「ボランティア」なのだ。

伝統商品"Talakkuna(タルコナ)"

作業の一つに"Talakkuna(タルコナ)"という商品のパック詰めを頼まれた。Talakkuna は Quopio の伝統的な商品で大麦を長時間煎って作るもので50年間この農園で作られている。現在、このTalakkunaを作れる人はホストのみでホストもそこまで若くないため、もしかしたらなくなってしまうかもしれない。

私もTalakkunaを朝食のヨーグルトにかけて食べたのだが、すごくおいしい。きなこみたいな煎った香ばしさと、少し硬めのブチブチという食感がたまらない。これが食べられなくなってしまうと思うと悲しい。でもだからと言って私がその伝統を引き継ぎたいと思う程の情はないからなんとも言えない。
このファームを離れるときにTalakkunaをお土産にくれて大事に食べようって思った。

本場のサウナ

スウェーデンからフィンランドに移動してきた理由は、オーロラを見たかったのと、本場のサウナを体験したかったからだった。
オーロラは残念ながら、私がファームを離れた次の日に見ることができたらしい(運がなさすぎる…)。
でもフィンランド式のサウナを毎日入ることができた。
私は日本で、この年の初めにサウナの入り方を友人に教えてもらってからハマっていたため、一日の終わりにサウナに入るのが楽しみで仕方なかった。

やり方としてはほとんど同じだが(ホストは「ルールややり方などない、自由だ」と言っていた)、基本的に老若男女問わずみんな裸になってサウナルームに入る。昔はみんなでサウナの歌を歌いながら楽しんでいたらしく、ホストがサウナの歌を歌ってくれた。身体の芯まで暑く感じたら、外に出てすぐ近くの湖に飛び込む。当時は雪も降っていた気温だったため、おそらく水温は0度に近いだろう。これを3回繰り返す。
もちろん水着で入ったり、湖に入らずに外気浴で済ますなど、自分のオリジナルを探すのも楽しかった。

私は3回目の湖に飛び込んだ後、外気浴をした。身体の芯まで温まっていると皮膚は寒くても気持ちいい寒さになる。そしてこの温度差によって脳がふわふわして酔った気分になる。これが私なりの整っただ。

性に対して

サウナを老若男女問わず裸で入る話の後にするものではないが、日本を離れてから思うのが、性に対してオープンに話せる環境がステキだと感じた。
もちろん性の話の内容によっては不快に思うこともあるけど、このファームではホストもWwooferも下ネタでゲラゲラ笑ったことが多かった気がする。
日本にいるとどうしても自分のセクシャリティや性行為に対して、何なら生理について話すことも少しためらいがある。昔と比べてだいぶオープンな時代になってきたものの、色んな国の人と話すと過激な話を日常会話のようにする。まだ、私たち出会って数日しか経ってませんが?!ってたまに困惑することもあるけど、星野源のラジオやラランドのユーチューブを見る私は、性の話をするのも聞くのも好きだから結構楽しんでいるかも。
そしてこういう会話がしやすいか、しにくいかでセクシャルマイノリティのカミングアウトのしやすさにつながるんだろうな。

ここで会ったイスラエルの子と仲良くなって今も連絡を取り続けている。その子とまたこのファームで再会しようってなっている。また、際どい話でゲラゲラ笑いたい。あと日本にも遊びに来てくれるみたい。東京と北海道のステキなところをうんと案内したい。

※上の写真はファームで撮れた大雨のあとの大きな虹



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