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終わりについて

終わりというのは、告げることも告げられることもなく、いつの間にかそうなっているということの方が、圧倒的に多いのではないか。

そういう時の終わりって言うのは、何の痛みもなく、本当にいつの間にかやってきていて、そのことに心を止めることもない。

それがひとたび、告げたり告げられたりすると、そこには哀愁が漂い、失ってしまうものの重さを感じることになる。

昨年、母方の祖母がなくなった。最後に会ったのはいつのことだろう。その時、最後になるとは、微塵も思っていなかったのだ。そうやって、終わりはやってくる。そんなつもりはなくても、やってくる。

これは最後かもしれない。

そうやってあらゆることを体験するなら、関わり方や感じ方は変わるのであろう。そんなのは面倒くさくて、不自然だと思ったりもするけれど、本当に最後だとしたら、伝えたい言葉、やってあげたいことなど、湧いてくるかもしれないね。

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