国際機関でのキャリアと博士課程での研究と

明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。World Visionの2017年の5大災害の記事を見ましたが、人口の半分が飢餓の危機にあり、コレラの発生件数も100万件を超えたイエメンが選外になっていて、いかに2017年がヤバい年だったか分かりますが、2018年は少しでも良い年になると良いですね。


私事としては2017年は、結婚もしましたし、ユニセフを退職して博士課程に進学したりと、大きな変化があった…ような気もするのですが、日本を出てから毎年転職やら何かしらあるので、私的には特に変わらないありふれた一年でした。

NGOサルタックとしては、ネパール側では新しい職員のラスナさんをお迎えしたのが大きな出来事でしたし、日本側では元インターンだった山田理事の音頭により新しくブログが始まったり、無料メルマガ(執筆後記などが掲載されるので、登録されるのをお勧めします)が始まったりと、第二創業期と言ってよい素晴らしい年だったと思います。


博士課程に入学したときは卒業後の事も研究の事も何も決めていませんでしたが、半年ゆっくりと考えて、おぼろげながら今後の事が見えてきました。

卒業後は、直接国際機関に戻ってしまうと、アカデミアに戻りづらいので、米国でポスドクをしてある程度ペーパーを書いた後、国際機関に戻ろうと今の所は考えています。

念頭にあるのは、ユニセフの各地域事務所にP4レベルの教育エコノミストのポストがあるので、そのどこかに40歳前に戻る事ですが、世界銀行にコンサルタントではなくスタッフとして戻れるのであれば、これも選択肢に入れています。その後の当面の目標は、ユニセフ本部にいた時の上司のポストである、P5レベルのシニアアドバイザー(教育エコノミスト)ですが、個人的にはそのポストで仕事をしたら国際機関での仕事はあがり感があるので、案外もうそれほど先は長くなさそうなのがちょっと驚きです。

博士課程での研究は、ネパールにおける教育の民営化でいこうかなと考えています。指導教官が教育の民営化に注目して研究をしていて、私と同じ指導教官の下で研究されている日本人の先輩もPublic Private Partnership (PPP)の研究をされているので、これに乗っかっておくと楽そうだなというのと、ネパールにいる神戸大学の国際協力研究科時代の先輩も、偶然ながら教育の民営化は面白そうと言っていたので、「世界的ですもんね、乗るしかない、このビッグウェーブに」という感じです。そういえば、修士論文のテーマも、そのネパールの先輩にこれええんとちゃうか、と言われて決めたので、この10年で全く成長の兆しが見えないような…。


2018年は、まず必修のコースワークでPolitics of Educationという恐らく博士課程生活中で最大の山場がやってくるので、退学させられない範囲で頑張りたいです。3月にComparative and International Education Society (CIES)の発表も待っているので、こちらもそこそこやっていこうと思います。

NGOのブログの方は、途上国で進む教育の民営化・どんな子供たちが学校へ行けていないのか?・就学率を上げるために何ができるのか?・School to work transition・Readiness for schooling (ECD)・教員マネージメント・教育とガバナンス、辺りを書いていこうと思います。何か途上国の教育関連でこんなテーマを読んでみたいというリクエストがありましたら、どしどしお寄せください。

それでは2018年が皆様&全ての子供達によってより良いものになることを願っています。今年もどうぞよろしくお願いします。

サルタック・シクシャは、ネパールの不利な環境にある子供達にエビデンスに基づいた良質な教育を届けるために活動していて、現在は学校閉鎖中の子供達の学びを止めないよう支援を行っています。100円のサポートで1冊の本を子供達に届ける事ができます。どうぞよろしくお願いします。