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32℃の傷跡

君がくれた 優しい痛みが
今も胸の奥 そっと軋ませる

真新しいシーツに 一つだけ傷をつける
三度目の後悔が 滲む夜を埋めてゆく

何もなかったような顔で
ありふれた言葉を囁く

意味のない感情が 心を支配してゆく

瞬きもせず失くしたもの
静かに君は数えていた

あの日 答えを間違えたのは
少しだけ空が眩し過ぎたから
見えない扉 開けようとする
君のしぐさまだ 瞳離れない

枯れ果てた花 拾い上げて
また夜を越えてく

君がくれた 優しい痛みが
今も胸の奥 そっと軋ませる
見えない扉 開けようとする
君のしぐさまだ 瞳離れない


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