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飾りのない雲

さっきまでの 白い空が 冷たい雨に変わり
忘れかけた あの痛みを 右の頬に重ねてく
誰も来ない 公園の隅で 次の言葉選んで紡いだ 

だんだん窓を染めて 空っぽの壜を埋めた 
また誰かに語りかけ もつれてゆく微笑

飾りの無い雲 自由に溶けてく
触れられないから 僕らは憧れる

赤みが差す指先で 乾いた紐を解いた
沈んでた気持ち ただここで そっと吐き出す

寂れた通りで 曖昧に呟く 
悲しめないのが 僕らの悪い癖
飾りの無い雲 自由に溶けてく
触れられないから 僕らは憧れる

さっきまでの白い空は 冷たい雨に変わる...

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