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アイデアスケッチ授業

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プロダクト・インダストリアルデザインの学生に向けた大学での授業についてまとめています。
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オンライン授業で、あったら便利な道具箱

仕事でもテレワークが続き、そこそこ知見が溜まってきたので、大学でのオンライン授業に向けて、こういうのあったら便利!って物を共有していきたいと思います。最初は受講する「学生さんへ」という意識だったのですが、当然のことですがこれは講師側にも言えることですね。(自分の方も充実させていきます…。) 随時更新予定です。「こんなのも良いよ」という情報があったら、ぜひぜひコメントください。 ▼ネット環境整備・WiFi中継機 1階にルーターがあって、2階の自室でWiFi繋げてオンライン授

アイデアを複眼的に見るための「4マスシート」

「アイデア」や「発想する」と言われると「思いつき」と思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、アイデアや発想というものは、単純な思いつきではなく、自分を取り巻く情報同士の結びつきの中に存在しています。発想が苦手…という人の多くは、その情報たちを一元的にしか捉えられていなかったり、グチャグチャに捉えていたり、頭の中でうまく構成できていないことが原因で発想を難しくしています。 まずは、自分の思考に足りていない情報を認識しよう!「思いつき」の多くは、自分が一番よく考えている

自分も知らない形と出会うための「スケッチ展開カード」

昨年から、大学でアイデアスケッチの授業を受け持ち、いろいろ実験的なワークを用いて学生と一緒にアイデアスケッチの探求をしていました。中でも好評だったのが、この「スケッチ展開カード」です。 スケッチ展開カードとは?この「スケッチ展開カード」は、一体何をするためのものかと言うと、スケッチワークの中で特に下流にあたる「スタイリング(造形)スケッチ」の展開段階で、自分の中にある造形の引き出しから飛び出して、自分自身も思わぬ形を発見することを楽しむための発想を促すカードです。 <スケ

「アイデアスケッチ」の授業はじまります✍️

非常勤講師の任を受けて、プロダクト/インダストリアルデザインを学ぶ学生に「アイデアスケッチ」の授業を受け持つことになりました。授業はリレー形式で、手描きレンダリング→アイデアスケッチ→CGレンダリングの順で展開されます。そのうちの真ん中のパート(5回の講座)を担当します。 実際、自分が大学生の頃を思い出すと、スケッチ"技法"のレクチャーはあっても、発想や思考を、可視化手法(スケッチ)と合わせて構想していくことはあまり体系的に教わったことはないので(発想法はいくつか学びました