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【自由詩】街の詩 その1

先週の金曜日にオンラインで参加した
「金夜に会いましょう」の影響で、
詩を書いてみました。
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午後8時30分

解体して再生して設計して 建設した
均したはずの自然の跡形に入り組んだ街の企み
漂う人間の垢の匂い 甘いタバコのかおり
人の生活も全て環境になるんだ



午後8時50分

自転車のスピードをつけて 頭を下げてくぐるトンネル
先細りするなだらかな上り坂
その先はもっと細る急な坂

山の頂には程遠い 民の貝塚
日雇い労働者の寮から 生活の灯りが漏れる



午後9時10分

一瞬通り過ぎた 懐かしさの残り香は
捉え損ねた一筋の星屑
押しあぐねた早押しクイズ
問題文の鼻先で取り逃がした100万円

1秒後には思い出せなくなった



午後11時

きっとこの街には
夢の住人が潜んでいるに違いないと
幸せな勘違い
今夜は早く眠ろうか

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今、毎日厚めのメモ帳に詩を書き溜めているんです。
その厚めのメモ帳は大学時代に買ってからこれまであまり使っていなかったのですが、
この度使ってみようと思ってはじめのページを開くと
大学時代にこっそり書いていた詩がありました。

やっぱり書いてみたかったんだな…
(お披露目は自粛致します。)

ちなみに詩の書いてある次の次のページには、
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
と、1ページ埋め尽くされていました。

「死ね」って思ったら、もう寝よう。昔の俺よ。


また街の詩が出来たら、今後も載せていこうと思います。

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