プレゼン

【アメリカシビックテックレポート5日目】シカゴで全米最大のシビックテックコミュニティの活動に参加して度肝を抜かれた話

こんにちは!今日は、シカゴで活動するChi hack nightのイベントに参加した時のことについて書いていこうと思います。ちなみにChi hack nightはアメリカ最大級の規模のシビックテックコミュニティであり、僕が今回のアメリカ調査をするきっかけになった団体でもあります。

イベント参加者の方は無料でご飯が食べられるそうです。学生さんや仕事終わりでご飯を食べる時間が無い方々にとっては本当にありがたいですね。

全米最大級のシビックテックコミュニティ

まず、会場に入って驚いたのが参加者数の多さでした。なんとその数100人以上!それだけの人が毎週(時には週2回)集まっているということに本当に驚きました。イベントの初めに参加者が簡単に自己紹介をするのですが、学生さんや行政の方、ITベンチャーで働いている人、職業を言わず自分の興味の話をする方など、本当に多様な声が上がり、日本から来ている方も僕含めて3人ほどいました。
Chi hack nightについては以前発起人の方にインタビューを行ったり、ブログに上がっている記事を読んだりする中で知ったのですが、開始当初は数人しか来なかったものの、毎週開催することで仕事をしている人が参加しやすくしたり、技術者以外の方がプレゼンをする場を作るなどの工夫を重ねることとでここまで大きなコミュニティができあがったのだそうです。コミュニティの大きさを決めるのは環境ではなくて努力なのだと思い知らされます。

そんな感じでサーベイの段階で既に感動していたのですが、実物の迫力を見ると改めて成し遂げてきたことの大きさに言葉が出ませんでした。イベントの中でも実際に聴覚障害者の方が参加できるよう手話をする人が前にいたり、専門家の方やプロジェクトリーダーが全体に向けてプレゼンする時間があったりと、参加しやすさを高める工夫が散りばめられていました。

プレゼンの様子。一番前席が障がいのある方のための席なのだそうです。

プレゼンとプロジェクトのいいとこ取り

また、プレゼンだけではなく他のハックナイトでされているような参加者が手を動かしてプロジェクトに取り組む時間も存在しており、先ほどまでプレゼンに聞き入っていた方々が後半は議論や開発をしているというコンテンツの詰まったイベントでした。イベントの内容についてリーダーシップチームの方に話を聞いたところ、参加者のニーズとして自ら手を動かしてプロジェクトに取り組みたい人と、話を聞いて勉強したい人の2パターンが存在しており、両者が共存できるような場を作るため前半はプレゼン、後半はプロジェクトという風に分けて開催し、片方だけ取り組みたい人は途中参加や途中退室ができるようにしているとのことでした。実際にChi hack nightのウェブサイトを見ても、プロジェクトだけではなくプレゼンの内容も前面に押し出していて、両方のニーズを満たす場作りをしていること、それをするにはどうすればいいかということがよくわかりました。

リーダーシップチームによる議論の様子。コミュニティをより良くするために新しいことを仕掛けていくと話しておられました。

多様性の強化

また、プレゼンに関しては参加者が技術者に偏ってしまわないよう意識的に「技術的なテーマについての話をしない」ということを心がけているということでした。そして、プレゼンは聞き手側の参加造花だけではなく、大学院の学生をプレゼンターとして招待することによる研究室や大学との連携強化などの形で、プレゼンをする側からの参加ルートも構築することができているとのことでした。僕自身シビックテックに取り組む中で身内だけで固まってしまい外に広がっていかない、本当に必要な人に声が届かないということに課題意識を感じていたので、意識的に外とのつながりを作ることで中で固まることを防ぐというシカゴのやり方は非常に参考になりました。

最後に

Chi hack nightの参加は僕にとっては「噂に聞いてる有名なシビックテックコミュニティはどんな活動をしているのか」という期待に胸を踊らせての参加でしたが、聞いてイメージしていた以上の熱狂を感じることができて興奮が止まらない4時間でした。また、学生の成長機会提供や外部資金の獲得、参加者の多様性(特に技術者以外の方の参加)、持続的かつ広がりのあるコミュニティづくりなど、アメリカのシビックテックでも中々解決できていない課題を乗り越えており、シビックテックの1つの完成形を見ることができたと感じました。

全然関係ないです、シカゴピザ死ぬほど美味かったです。大学時代ピザ屋バイトだった僕にとっては、とても懐かしい味でした😚

ピザの分厚さに感動しました

カブスと所縁のあるバーにも連れて行ってもらいました⚾️

参加した際のFacebookポストはこちらになります。かなり興奮して書いてるので文章は汚いですが、ぜひ興味があるという方は読んでみてください!
https://www.facebook.com/shouta.ohnishi/posts/1462682133864106

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?