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触媒

 週に4回書くのは書いてますが、目医者にドライアイだと言われたので短く終わらせます。

 54ページの触媒がなかなかいいので、それだけ紹介して終わり。

 詩人は自分の感情を詩にするのだ、個性を表現するのである、という常識に対して、自分を出してはいけない、とした。個性を脱却しなくてはならないというのである。それでは、個性の役割はどうなるのか。そこで、触媒の考えが採用されるのである。
 酸素と亜硫酸ガスをいっしょにしただけでは化合はおこらない。そこへプラチナを入れると、化学反応がおこる。ところが、その結果の化合物の中にはプラチナは入っていない。プラチナは完全に中立的に、化合に立ち会い、化合をおこしただけである。
 詩人の個性もこのプラチナのごとくあるべきで、それ自体を表現するのではない。その個性が立ち会わなければ決して化合しないようなものを、化合させるところで、“個性的“でありうる。

思考の整理学 外山滋比古

 この似たような話が小林秀雄氏に文章にもあった。

 時間を短くしたいので引用はなし。そのフォーム、姿が美しいと思い、詩人はそれを表すのであるってこと。

 あとは最近読んでいる瀧本哲史氏に関する文章から。

ハブになれ!2つのネットワークのハブになれ!

 それってまさに触媒のことを表していると思う。授業も、教えるという意識よりもある現象があってそれを生徒に伝えるというか、それこそ触媒になるという意識が大事かも。

1月14日。

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