読了★5「未来探究2050 東大30人の知性が読み解く世界」

(東京大学未来ビジョン研究センター・編著。日本経済新聞出版・刊。2021/3/23発売)
2022/1/5(水)夜読了。honto電子書籍にて。

大変良書。
読み終わるまでに2〜3時間で済むというわけにはいかないけれど、読みやすい文体でまとめてあるので、すいすい読み進められます。
研究者陣が、手がけるそれぞれの最先端のさまざまな研究が、単なる学究的な知的好奇心の満足ではなく、いろんな形で社会課題の解決にも役立つという視座を持っているのが興味深く、良いことだと思いました。

30名の研究が、各研究ごとに
「研究分野は?」
「最終到達点は?」
「分野の成り立ちは?」
「2030年、2050年は?」
「未来社会との接点は?」
という統一した切り口で説明が順に構成されているので、頭に入ってきやすいです。

社会課題にSNSで文句をつけてばかりや極論ばかり言ったり信じたりする人が少なくない、不安から反知性が煽られやすい時代ですが、
本書をはじめとした、
前向き、生産的、建設的、課題発掘・解決提案型の文章を冷静に読むことが大切と考えます。
コントロールされて搾取される側から脱するための福音、きっかけとなることを願って。

https://www.amazon.co.jp/dp/4532358787/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_SK95R5CRHCMZ3V3D0PW6

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