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草花を観察すると分かること

こうして、花の照明などを制作しておりますと、自然を常に観察し
そこからデザインを考えるのは楽しい事となってきました。
新しい、デザインは常に本物の花から頂いています。
写真のように寸法を測りその比率を計算します。
しかし、するまでもなく大体が黄金比に近い数字です。
自然の多くはフィボナッチの数列で出来ていることが多いからでしょう。
そして、この後、花びらを一枚、一枚、剥がしていきその形を転写します。


それをいくつかの花で試して、おおよその形を考えます。
そして新作のライトは出来上がっていくのです。
また、本物の花は決してシンメトリーではなく結構不格好です。


よく見るとわかりますが対象ではない
大きかったり、小さかったり。


それをライトにする場合シンメトリーにしていきます。
しかし、少し崩して・・・・
全くのシンメトリーは、初め見たときは綺麗ですが
すぐに飽きが来てしまうからです。
やはり人が作ったものには、限界があります。しかし、自然のものにはある意味で限界がありません。
ある意味で、というのは人間の知る以上に高度に出来ているという意味です。例えば、フィボナッチ指数は割り切れるものではないけれど、大きな数字になっていけば、いくほど隣同士の比率が黄金律に近くなるというのは驚きです。知れば知るほど、自然を模倣することはいかに難しいかがわかります。
また、自然への敬意と共に作品を作る想いに駆られます。

花びらの長さを計測


椿のライトは5枚の花びらで作っていますので、見る角度で微妙に形が崩れて見えます。そこに本物らしさが出てくるのかもしれません。
5は私がよく使う数字です。花びらが5枚のものが多く、桜などがそうです。そして、りんごも実は五角形なんですよ!
丸いと思っていましたが、縦ではなく横にカットするとよく分かります。
タネが5つ並んで五角形を作っています。そして、実の形も歪ながら五角形でのです。
こうして、自然を観察するといかに自然が美しく緻密に出来ているかが分かります。


私はまた今日も、自然を観察する為に足を止め、食い入るように花をみています。
近くを通った人は変な人だと思うかもしれませんね。

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