目に見えない、ひと手間をかけると、魅力が出る。
いきなりだけど、接客の仕事の話。
例えばね、自分がスタッフで、お客さんの欲しい靴があったとするよね。
でも靴のサイズが合わない。
サイズの在庫がないか聞かれる。
そのとき、もう在庫がないってわかってたとする。
そこで重要なのが、
在庫がないことがわかっていても、
「ちょっと見てきますね。」って探しに行くこと。
逆にね、在庫がないとわかってるからといって、
「ないんですよね、申し訳ありません。」で終わらせるとする。
これって、お客さんは冷たいなって感じるんだ。
在庫がなかったとしても裏まで見に行ってくれたら、
自分のために確認してもらえた、あの人感じいいな、また来よう。
と思うのが人情。
在庫の有無じゃない。
私のために動いてくれたという事実に、人は誠意を感じる。
誠意を感じる人に、カチンとくるお客さんはいない。
カチンとくるのは、「ないですね、すみません。」と、
” その場で即答された ” 場合だね。
お客さんはそのとき “ 雑に扱われた” って、イヤな気持ちになる。
雑に扱われたってことは、大切にされなかったってこと。
人は誰でも自分を大切にして欲しいと思うんだ。
大切にされてないと感じた時に、人はカチンとくる。
サービスは、事実を言えば良いってもんじゃない。
在庫ゼロですって事実を言うだけなら、ロボットでもできる。
在庫がなければ、謝ればいいってことじゃないんだね。
謝ればいいなんていう発想は、子供のケンカと一緒。
「謝ればいいんでしょ!ごめんね~!べー!」っていうのと同じ。
相手から余計に反感を買ってしまう。
「在庫はちゃんと把握している。ないのがわかってることをわざわざ確認するなんて、時間のムダだ。効率悪すぎるし、1円にもならない。そんなことはやりたくない。」
そう思う人もいるかもしれない。
たしかに1円にもならない。
そんな労力をかけたくないって気持ちもわかる。
でもね、その1円にもならない手間が ” 自分の魅力になる ”んだ。
あの人ってなんか感じいいよね、魅力的だよね、また会いたくなるんだよね、と言われる人いるよね。
そう言われる人の特徴は、在庫がないのはわかってるけど、確かめにいくような、一見ムダに見える手間のかかった行動を積み重ねている人なんだ。
うどんだって、手間がかかるじゃん?
手間をかけて、こねる。
こねるほどコシが出て、美味しくなる。
人も同じなんだ。
手間をかけるから、コシのある魅力的な人間になるんだ。
手間をかけて一緒に輝こう。
しょーいち
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