プレゼンテーション1

大事なことはたったひとつ!1年で社員数1.5倍になった2018年ココナラの採用まとめ ♯ベンチャー採用AdventCalendar2018

HERPの徳永さん(@uxkong)にお声がけいただき、ベンチャー採用アドベントカレンダー2018 第19日目を担当することになったスキル・経験・知識のフリマ「ココナラ」で人事をしている泉谷(@Show_Iz)です。

せっかくお声がけいただいたことだし、年の最後にやったことないことに挑戦するか」くらいの大変軽い気持ちでエントリーしていたところ、いつの間にかベンチャー採用界隈の大物たちの参戦が相次ぎ、質も量も桁違いのコンテンツが日々リリースされ、12月に入ってから今日まで心理的安全性の失われた日々を過ごしてきました。。

知見をもとにした体系的なまとめスキルや具体的な事象に対する分析スキルみたいなものは未だ持ち合わせていない(ポジティブ思考)ことから、わたしだけがアウトプットできることにフォーカスしてこの2018年最大のピンチを堂々とやり過ごそうと思います。

わたしだけがアウトプットできることー。



それは「ココナラにおける2018年の採用総決算」しかない。

ということでココナラの採用シーンにおけるハイライトを中心に振り返っていきます。

<アジェンダ>
◼ はじめに
◼ 人事がエンジニアのリファラル採用に成功
◼ 加速するエンジニア採用
◼ カスタマーサクセス大増員
◼ まとめ
◼ 2019年の展望

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はじめに

まずはかんたんに自己紹介。こんな人です。

採用とか人事評価とか労務とかをワンオペで頑張ってます\(^o^)/

ちょっと前に元ナイルのマリノ五木田梨絵さん(@gokitarie)が開催している「HRマーケティングゼミ」を受講し、情報発信する際に意識すべきことについての学びを得たのでそれを活用し、この記事を届けたい人を明確にしたいと思います。

■ 誰に伝えたいのか?
・ベンチャーで採用に携わっている(苦労している)人事の方
・未来の相方

■ 何を伝えたいのか?
・目の前のことにフォーカスしてやりきればなんとかなる
・他社でうまくいっていることを盲目的に信じて実行すれば結果に繋がる
・事前の戦略構築は大事だけど、そこにとらわれない柔軟性も大事

■ どんな読後感を得てほしいか?
・特別なことはしてないけど成果出している人事もいるから明日からもっと頑張ろう!(勇気と希望を得る)
・ココナラの人事にチャレンジしたくなる

さて、じゅうぶんすぎるほどの期待値調整を行なったので、いよいよ本題に入っていきたいと思います。

ちなみにいったん俯瞰して、組織規模という切り口でみてみると、2018年の1年間でちょうど1.5倍になってます。どんな取り組みをしたのかざざざーっとふれていきたいと思います。

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人事がエンジニアのリファラル採用に成功

なんといってもまずはコレです。
ココナラ創業以来、実態としてはリファラル採用の事例はいくつかあった(らしい)んですが、2017年の夏にリファラル採用をちゃんと制度化しました。

制度の起案者である人事としては、やはり背中で語る必要があると考え、早期にリファラル採用を成功させようと精力的に動いていました。

結果として、この頃から継続的に声がけしていたエンジニア(前の職場の同僚)に今年の6月から入社いただきました。実際の入社までを含めると1年がかりの採用活動となり、個人的に非常に印象に残っています。

足の長いパターンのイメージという観点で誰かの役に立つかもしれないので、ざっくりしたタイムラインを書いときます。

<タイムライン>
2017年
▼6月下旬
 泉谷「お久しぶりです!今度ご飯でもいきませんか?」
 Aさん「いいですねー。行きましょうか」
▼7月頭:食事(近況についてめちゃくちゃ話す)
▼8月上旬
 泉谷「先日はありがとうございました。オフィスに遊びにきませんか?」
 Aさん「お話聞いてみたいです。でも聞くだけですよ」
▼9月後半:来社→責任者とカジュアルに面談
 泉谷「責任者と話してみてどうでした?」
 Aさん「今の状況とか今後のこととか聞けて面白かったです。」
 泉谷「なるほど!もしよかったら選考に進みませんか?」
 Aさん「いまは転職は考えていない。暖かくなったらまた考えるかも…」
 泉谷「わかりましたー。また連絡しますね!」

2018年
▼1月中旬
 泉谷「あけましておめでとうございます。新しい春を迎え、少しづつ暖かくなってきましたね」
 Aさん「いや、まだまだ寒いっす…」
▼2月中旬
 泉谷「すっかり暖かくなって、先日の雪もすっかりとけましたね」
 Aさん「自宅の周辺はまだ雪残ってますよ」
▼3月上旬
 泉谷「すっかり春ですね。ウチの体制も大きく変わったのでまたオフィスに遊びにきませんか?」
▼3月中旬:来社→面談
▼3月下旬:社長と会ってもらう→内定
▼3月末:内定承諾!!!

彼はいまココナラをRuby on Railsで生まれ変わらせるという重要プロジェクトにリーダーという立場で挑むなど絶賛活躍中です。ウチにきてくれて本当によかった!!

世の中にはリファラル採用の成功要因に関する情報は死ぬほどあるので、詳細までは掘り下げませんが、自身の経験を振り返ると以下の点が良かったんじゃないかなーと思っています。

<自身のリファラル採用の成功ポイント>
◼ 本当に一緒に働きたい人に声をかけた
・やることは異なるが同じ方向をみてくれそう
・所属することになるチームに溶け込むことができそう
・過去に一緒に働いた中で大好きだった

◼ 相手のタイミングや気持ちを最大限汲み取り、自分を押しつけなかった
・相手の状況をなるべく把握したかったので、定期的かつラフに連絡した
・相手がいまどんな気持ちで仕事をしているか、今後どんなことをしていきたいかを丁寧にヒアリングし、そこに対して一つづつ丁寧にこたえた

◼ 最後の最後まであきらめなかった
・「いまは環境を変えることを考えていない」という言葉の「いまは」という部分に希望を持ち続けた
・オフィスで働いている姿をイメージし続けた

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加速するエンジニア採用

2018年頭は10名でスタートし、今日時点では17名(年明け後にはもう2名の入社が決定済み)となるなど、最も増えているポジションがエンジニアとなります。

1年間で9名採用できたことになるんですが、その要因としては以下の3点が挙げられます。

■ スカウトをやり抜いた
■ エンジニアをゴリゴリ巻き込んでやり抜いてもらった
■ うまくいっている他社事例を盲目的に信じてやり抜いた

なんだかやり抜いてばっかりですね笑。
でも、結局はそれが一番大事だと思っています。

■ スカウトをやり抜いた

1つ目のスカウトについては、来る日も来る日も各採用媒体のDBをチェックし、今後どういうことをしたいのか、いまどういう気持なのかを妄想しまくった上で、ココナラで活躍してくれそうな人、ココナラの実現したいビジョンに共感してくれそうな人にメッセージし続けました。

DBを見過ぎた結果、
「あ、この人はあっちの媒体からメッセージしたけど、レスもらえてないな。見てないかもしれないから、こっちの媒体からも送ってみよう」
みたいな感じで、現状をポジティブにとらえ、媒体と媒体の間に文脈をつくり、媒体またぎのスカウトも行なったりしました。

そして、幸いなことにこの「かもしれないパターン」からも採用が決まったこともありました。

■ エンジニアをゴリゴリ巻き込んでやり抜いてもらった

エンジニアたちの協力も非常に大きかったです。2つ目の要因ですね。

リファラル採用としては、エンジニアたちが主体的かつ積極的に動いてくれたこともあり、2名採用することができました。人事のケースも含めると3名ですね。

さらに、岡本(@KCoconala)、太田(@coconala_aohta)の両開発マネージャーは面談にきてくれた候補者の方々を笑顔でむかえ、動機付けし、モチベートするなど候補者の方のココナラへの意欲を最大限高めてくれました。また、結果は出ませんでしたが、Scoutyの運用にも最大限尽力してくれました。

その他にも数々の無茶振りに真摯に応えてくれて、内輪ですが感謝の気持ちしかありません。二人とも大好きです笑。

彼らの協力がなかったとしたら、8名の採用はまぁ無理だったと思います。

■ うまくいっている他社事例を盲目的に信じてやり抜いた

最後の要因です。

ツイッターでキャスター社の石倉さん(@kohide_I)の下記記事を拝見し、「Wantedlyやるならプレミアムプラン一択でしょ」という内容に心から納得したため、記事を見た翌日に経営陣へ提案し、予算を取り、速攻でプランの切り替えをしました。

他社の成功事例を盲目的に信じてやりきるというアクションにより、結果として2名のエンジニアに入社いただくことができました(Wantedly経由)。

石倉さんには本当に感謝しかないですm(_ _)m。
人事をやっている方なら石倉さんのツイッターをフォローした方がいいと思います!

石倉さんのこの記事に関してかなり多くの人から反響があったと思うんですが、実際にWantedlyのプレミアムプランに切り替えて実行に移した人ってどのくらいいるもんなんですかね。

知識として知ってることと実際に実行することはたぶん天と地ほどの違いがあって、(もちろんケースにもよりますが)他社での成功事例が自社でも成功しそうかどうかを真剣に考え、イケそうと判断したなら盲目的に信じてやりきる。その大切さをあらためて実感する事例になりました。

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カスタマーサクセス大増員

市場環境も含め様々な要因が重なり、夏前くらいに急遽2.5か月以内という期限でカスタマーサクセスメンバー5名の採用が必要となりました。当時のカスタマーサクセスは10名体制だったので「え、マジか!?」と驚いたことを覚えています。

ド短期集中スタイルでゴリゴリ進めるしかなかったので、ココナラとしては初めてのリクナビを利用するなどし、募集を知っていただく間口を増やす戦略のもと、ご活躍いただけそうな可能性のある方とひたすら会っていきました。

もちろんこの間もエンジニアをはじめとした他職種の採用活動も動かす必要がありました。

ここの舵取りがなかなか難しかったんですが、事前の採用戦略をちゃんと立て、その戦略の中でこういう場合はこっちを優先するなど柔軟に調整する余白をつくっておいたため、なんとかうまく進めることができました。

どうにかこうにか無事に期限内に5名採用できたのですが、その内の2名のインタビューがこちらです。日々楽しそうに仕事している姿をみると、幸せな気持ちになりますね。

ちなみにCtoCのビジネスであるため、事業が成長し、より多くのユーザーにご利用いただけると、それに比例してお問い合わせも増えていきます。

なので、カスタマーサクセスは増員機会が多くなるポジションです。12月からもう1名ジョインしてもらうなど、現時点でも募集中だったりします。

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まとめ

今年に限らずココナラに入社してからずっと思ってることなんですが、ココナラは重要な局面はだいたい綱渡りです笑。

でも、そのたびになんとかなってきました。それは事業に関することだけでなく、人事・採用に関しても同様です。

この「なんとかなった」という経験を何度も何度も重ねることでどんなに困難な課題があっても、自分たちを信じてやりきることができる(自己肯定感?)。それによってまた「なんとかなる」。

こうしてココナラとココナラのメンバーは強くたくましくなってきたし、これからもきっとそうなんだと思います。ハイライトのシーンがいずれも「なんとかなると信じてやりきった」エピソードになっているのは必然なのかもしれません。

なので、2018年ココナラの採用まとめならびにこの記事を読んでいただいた方へ伝えたいことは、結果が出るまでやりきることが大事ということです。なんとも当たり前過ぎるまとめ。

様々な手法やツール、他社の成功事例エピソードが世の中に溢れていますが、自分でこれと決めたことを結果が出るまでやり続ければ、それが自身の成功エピソードとなり、自信につながります。

人事の皆さま、とにかくやりきりましょう!!!わたしも負けません。

マイテーマソング:Show Must Go On!(翔はやり続けなければならない!)

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2019年の展望

ここまで「採用」にフォーカスして書いてきましたが、そもそもゴールは入社してもらうことではありません。入社後に活躍してもらい、事業成長を加速させることが採用の本質です。

ですので、2019年は入社後の活躍という部分をもっともっと強化していきます。そのために具体的には以下施策を考えています(1年は長いので、いったん3〜6か月でやることにフォーカス)。
ちょっと長くなってきたので、サクッとまとめます。

<2019年の施策(一部)>
■ モチベーションクラウドの導入/活用
■ 働き方の柔軟性の検討
■ 人事の体制整備

■ モチベーションクラウドの導入/活用

言わずと知れた従業員のモチベーションについて、期待値・現状を定量化・可視化するツールがモチベーションクラウドとなります。

すでに導入ならびに1回目の実施を終えようとしていて、今日が回答期限です。リマインドしないと!!

当面は、期待値と現状の数値でギャップが大きい領域に取り組んでいくことになるんだろうなと思っています。

■ 働き方の柔軟性の検討

いま世の中は働き方改革の真っ只中で、言うなればココナラというプロダクトもその文脈にガッツリ乗っかっています。

パッとそのへんに集まって話し合って、また散るみたいなメンバー間のコミュニケーションを重視してきたためにこれまではあまり柔軟性が高くない勤務体系を選択していましたが、年明けからテスト的にフレックスタイム制を試してみることにしています。

働き方に一定の柔軟性を持たせることでもっと成果を上げやすくなるのかどうかを検証しようと思ってます。

■ 人事の体制整備
人事においては、上記のような施策以外にもやりたいこと、やらなければならないことがもりもりあります。これまではワンオペでやってきたんですが、いまのままではできることに限界があります。

人事が事業成長のボトルネックになってはいけない。そんな想いで12月頭くらいから「相方」の募集を開始しました。

このポジションに求めていることはただ1つ。
ココナラが描いている未来像に心から共感し、その実現に向けて本気で人事の仕事に取り組みたいと思ってくれていること。

ここに関しては絶対に妥協しないです。どんなにスキルがあろうが、経験があろうが関係ないです。

欲をいえば、「相方」という表現のとおり、芸人でいうボケとツッコミの関係性、サッカーで無理やり例えるとバティストゥータ(FW)とルイコスタ(MF)の関係性(例が分かりにくい)になれる方が理想だと感じています。つまり、自分と相手の持ち味が異なり、得意を活かし合うことで弱点を補い合える、そんな「相方」に出会えたら最高だなと思っています。

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最後にお知らせ

ちょうど1週間後の12月26日(水)に、弊社代表の南がココナラよもやまブログへ降臨します!

2018年はココナラにとって重要な1年(ほんとうにいろんなことがあった…)だったので、まるでその場にいて追体験できるくらいの臨場感と圧倒的なクオリティで華麗に振り返ってくれるんじゃないかと勝手に期待してハードルをめちゃめちゃ上げて告知しときます。全然違う内容だったらすいません。

そして、まだまだベンチャー採用アドベントカレンダーも続いていきます。今回、ちょうどいいタイミングで箸休めができたと思うので、引き続きお楽しみいただければと思います。

最後の最後になりますが、来たる2019年はGo Boldフルスイングし続け、まだここにない出会いをどんどんつくっていく、そんな1年にしたいと思っています!!

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございましたm(__)m

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