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Wantedly × HERPプレゼンツ「共感採用はなぜ必要か?」に登壇した夏の思い出

2021年の夏休みが目前に迫っている Show Izumiya (@Show_Iz)です。

先日、Wantedly × HERPプレゼンツ「共感採用はなぜ必要か? vol.1」というイベントに登壇させていただきました。100名を超える方にご参加いただけて、本当に感謝感謝です。

途中、ご参加いただいた方から多くの質問をいただくなど、時間がおしてしまい、用意していたアジェンダを最後まで話し切ることができなかったので、個人としての記録も兼ねてnoteにまとめとこうかなーと思います。

なお、事前に話そうと思ってた内容をベースにまとめた関係上、当日話した内容との乖離や若干の(もしくは大幅な)加筆・修正があることは何卒ご容赦くださいまし。

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前提①共感採用とは?(Wantedly社の説明)

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (15)

給与や業務内容、待遇などの「条件面」ではなく、会社の成し遂げたいビジョンやその事業を行う背景にある会社や社員の「想い」を打ち出し、「その人が共感するかどうか」を重視して人材を採用すること。

前提②ココナラのビジョン・ミッション・バリュー

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (16)

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (17)

弊会長の南がVMVの整理やココナラのバリューについてわりとしっかりと解説してくれたブログがあるので、興味がありましたらぜひご覧ください。

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アジェンダ

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法

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スカウトは「個人のWILL」とのマッチングを重視

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (9)

Q. ダイレクトリクルーティングは採用実績のどれくらいの割合を占めている?

A. ややざっくりめですが、ダイレクトリクルーティングは4割、人材紹介会社経由が5割、その他が1割(媒体やコーポレートサイトへの直接応募、リファラル)という状況です。

ダイレクトリクルーティングの比率自体は、わたしが入社した2016年から5年かけて右肩上がりで伸びています。

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (7)

Q. なぜ「個人のWILL」を重要視する?

A. 自分の環境を変えたいと考えている方、いわゆるターニングポイントをむかえている方はなんらかの想い(個人のWILL)を抱えているはずです。

いまよりも給料を上げたい、いまよりも自由な働き方をしたい、こんな技術を経験したいなどなど。当然のことながら、求職者からみた「転職」、企業からみた「採用」、そのいずれにおいても入社はゴールではなくスタートでしかないです。

ですので、企業側の視点からすると、この求職者は入社後にどういったことがしたいのか、「個人のWILL」はココナラで実現するのか?ここを重要視することが入社後にお互いがハッピーかどうかの分かれ道になることから、大切にしています。

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ターニングポイントにおける意思決定の基準でカルチャーフィットを確認

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (10)

Q. どんなジャッジ基準でどんな選考フローか?

A. まず選考フローからお話しすると、よくあるパターンとしましては、カジュアル面談→書類選考→一次面接→二次面接→最終面接となります。なんの変哲もないですね。

ジャッジの基準としては、一次面接は応募いただいたボジションの現場のリーダークラスの方が担当することが多く、どのポジションにおいても弊社側で必須とさせていただいている「ご経験・スキル」がフィットしているかをみさせていただいています。

続く、二次面接では主に応募いただいたボジションの方をマネージするGMが担当します。もしご縁があった際に属するグループやチームとのフィット感やカルチャーフィット度を確認しています。

最後の最終面接は取締役や管掌役員が担当しますが、その場の役割はケースバイケースです。一次面接、二次面接でのフィット感の部分で気になるところがあればそこを確認させていただく場としたり、ご意向度で弊社が他社に劣っている場合には弊社を選んでいただくためのアトラクトの場となったりします。

Q.カルチャーとマッチしているかの見極め方法は?

A. 昔から一貫して行なっていることとしては、会長の南が担当する最終面接でのライフストーリーヒアリング(勝手に命名)です。

候補者の方がこれまで歩んできた人生の中において、どういう想いや考えのもとにどういった選択をしてきたのかを子どもの頃まで遡って丁寧に丁寧に伺うというものです。丁寧過ぎて、おさえていた会議室の使用時間延長をたびたび行なうくらいには丁寧に伺います笑。

わたしも選考の際には中学時代くらいから聞かれた記憶があります(わりとあっさりでしたが!)。

色々と伺いながら、ターニングポイントをむかえたときの選択軸や考え方などがココナラらしいかを南が最終的に判断してきました。

しかし、組織の規模が大きくなり、物理的に全ての最終面接を南が担当することができなくなったということもあり、今後は仕組みで担保していく必要がでてきており、具体的にはバリューで定めている内容をもとに構造化面接を行なえるように準備を進めているところです。

簡単なことではないし、会社にとっても候補者にとっても大切なことなのでしっかりと時間をかけて構築していこうと考えています。

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カルチャーブックによる言語化

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (11)

Q. どうしてこの施策をやろうと思ったか?

A. ココナラでは、2020年2月に6年ぶりにバリューを改定しました。会社としての価値観が変わったとかではなく、会社のステージに合わせたアップデートです。

加えて、人事制度との連動も踏まえた設計にしました。弊社では、四半期ごとに組織のミッションを個人にまでブレイクダウンし、個人ミッションというものをセットしているのですが、人事評価を行なう際には、ミッション評価とバリュー評価を 50:50で行なうというものです。

バリューは会社で大切にしていることでもあり、人事評価においても重要な要素です。きちんと浸透をはかる必要があるため、まずはいまいる社員とその後入社してくる方が理解しやすいように作成したという感じです。

Q. カルチャーブック作成プロジェクトはどう進んだのか?

A. バリュー改定に向けた検討の際、バリューはそもそも誰が考えるものなのかと議論しました。

議論の結果、ココナラとしては経営が考え、経営が発信する方向で行くこととなりました。やはり根本にビジョン・ミッションがあり、それを実現するためにどんな価値観をもった人が集まるべきなのか?ここについて経営としての意思を伝える必要があると考えたのがその理由となります。

ただ、浸透にあたっては、人がつくったものはなかなか馴染みにくく、自分ごとにするプロセスが大切です。そのため、社員からどういう行動がバリューを構成するスタンスに沿っていて、どういう行動が沿っていないのか、具体的な事例を挙げてもらうことで自分事として考えてもらうことにしました。

このとき社員から挙げていただいた Do's&Don'ts が現在のカルチャーブックに掲載されています。

新たに入社いただく方でもイメージしやすいようにイラストを添えるなどの工夫もしています。ちなみのイラストはココナラのユーザーさんに作成してもらいました!

結果、ココナラの総力を結集した1冊に仕上がりました(経営が考え想いを込めたバリュー、社員が考え挙げた Do's&Don'ts、ユーザーさんのイラストでプロダクトも表現)。

Q. どのような効果があったか?

A. 採用という面では、選考中や入社前にココナラの価値観を知っていただくコンテンツを提供できるようになりました。

これにより入社後の齟齬を軽減したり、もし書いていることへ違和感がある場合はディスカッションしたりなどできています。

また、面接の中でもどういう部分を確認すべきかが明確化されたという効果もあります。

いまいる社員にとっても、バリューやスタンス、普段の行動において、困ったときや判断に迷ったときに立ち止まって振り返ることができるというコンテンツにもなっています。

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (12)

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共感採用はなぜ必要か?

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (13)

正直なところを言うと、必要かどうかはその会社の性質?成り立ち?によるものだと考えています。

ココナラはビジョン・ミッションを大切にし、その実現に向けて突き進んでいる会社です。そんな性質?成り立ち?の会社であるからこそ、そこで働く人にとって、ビジョン・ミッションへの共感はなくてはならないものだと考えています。

これは会社視点でのきれいごとではなく、実際に働く従業員視点においても、実現したい未来に向けて気持ちよく働くためにはすごく重要なファクターであると思っています。

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共感採用で大事だと思うポイントは?

当日資料_ココナラが語る 組織が急成長してもブレないカルチャーを築く方法 (14)

えらそうな物言いになりますが、共感採用という文脈でいうと、まず大事なことは経営陣が未来の候補者に共感してもらえるビジョン・ミッションを描き、それにもとづいた事業を行なうことだと思っています。

繰り返しになりますが、ココナラのビジョンは「一人ひとりが自分のストーリーを生きていく世の中をつくる」で、ビジョン実現のためのミッションとして「個人の知識・スキル・経験を可視化し、必要とする全ての人に結びつけ、個人をエンパワーメントするプラットフォームを提供する。」を掲げ、スキルマーケット「ココナラ」を運営しています。

ココナラは、ビジョン・ミッション・プロダクトが相互に結びついているからこそ、それを言語化し、ストーリー化して伝えることでマッチしている人に共感してもらえているんじゃないかと思っています。

本日ご参加いただいている方はおそらく人事の方がメインだと思うので、いま話したことを自分でどうこうするみたいなことは難しいかもしれません。かくゆうわたしも無理なので笑。

ただ、人事として共感採用を実現するために最も大切なこと、そして自分でコントロールできることはいま話したことではないです。

ではなにが一番大切かというと「自分自身が一番ビジョン・ミッションに共感していること」だと思っています。

これはたぶんHowはなくて、あるとしたら自分の心の中にあるんじゃないかなーと思います。

というわけで最後はこんな言葉で締めようと思います。

自社のビジョン・ミッションに共感してますか?
自社が実現したい未来を実現したいと本気で思ってますか?

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おまけ①:告知

共感採用に取り組んでみたいと思われた方、ココナラはビジョン・ミッション・プロダクトが一本の線で結ばれているので、共感採用に気持ちよく取り組むことができます!

もし興味あればぜひお話ししましょう!!

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おまけ②:当日のしくじり

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イベント冒頭でまさかのwifi落ち。
運営の方だけでなく、ご参加いただいた方もヒヤヒヤさせてしまいました。フォローいただいた皆さま、本当にありがとうございました!

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趣味でツイッターもやってるのでよかったらのぞいてみてください。

おしまい。

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