演劇の宣伝美術のお手伝い記録（ポートフォリオ）

2024年1月9日 20:36

　大学時代から一次創作の小説同人誌を作ってきたので、Adobeのイラレ、フォトショ、インデザが多少扱えます。ご縁あって、任せていただいた宣伝美術のポートフォリオです。随時更新。精進。

2024.5 「どん底」アルプス乙女ユニオンズ

　昨秋の公演「驟雨」に続いてお手伝いしました。制作の方が描かれた絵（原画はモノクロ）を使って、ベースの色は青、差し色で茶色というご指定。それ以外はほぼこちらにお任せしていただく形でした。

　悩んだのは差し色の茶色で、最初は先方の希望もあり赤系（ココアのような茶色）で考えていたのですが、差し色が沈んでどうにもパッとしないので、思い切って黄色系（というかほぼ実質黄色ですね…）に変えることを提案しました。補色なのでかなり印象がぱきっとして、個人的には良い判断だったのではないかな、と思っています。あとはわかりづらいのですが、ざらざらした質感を追加して、少し版ズレっぽくしたりもしました。
　ポストカード、フライヤー、B2ポスターの3種類を制作（これは昨秋も同じ）。今回は「素人なりに、なぜこの位置に配置したのかを説明できるようにレイアウトを組み立てよう」を自分のテーマに、見やすいレイアウトについて今まで以上にあれこれ考えました。

　ポスカ裏面なら、最初に目にとまる「どん底」のロゴから縦読みの感覚でキャッチコピー→日時、に目が行くよう斜め配置にしたりしてたり（これは周りに聞いてみたら、どん底→日時の方に移行する人の方が多かった）。

　フライヤー裏には、初めて相関図と地図を入れました。相関図は、あらすじを入れる予定がないとのことだったので、提案しました。知っている役者がどういう役をやるのか、どの役者とどう絡むかが視覚的にわかることで、楽しみが増えるのではないかと期待して…。
　地図は、周りだと載せた場合も北向きで掲載しているフライヤーが多い印象だったのですが、駅から歩くことをイメージして制作しました。何度か進捗をXに載せて、多くの人からアドバイスをいただきました。おかげで、見やすい地図になったのではと思っています。

　難しいのはポスターで、パソコンの画面だと原寸と全体のバランスをとるのに苦戦しました…正直、印刷物を見たら反省点が生まれてきそう。
　いつもより、さらに考えた分、私としては気に入るレイアウトになりました。これをきっかけに、劇場に足を運びたいと思ってくれる方が一人でも増えますように。

2024.2 「第２回表現フリマ」有志企画

　第１回に続いてご依頼いただきました。1回目のチラシをベースに、今回は開催が２月なのでバレンタイン要素を入れたいなと。けれどもあまり赤とかピンクだとイベントの雰囲気とずれるので、落ち着いた色彩を選びました。チョコを配置するアイデアまではかちっとはまったのですが、ステージ出演者さんや演目名がうまく配置できなかったなと反省…。

2023.10 「驟雨」アルプス乙女ユニオンズ

　ありがたくもご依頼をいただいて。白い画用紙に描いた水彩画をご提供いただき「周りは紺色で、かすれた感じにしてほしい」とのご要望のもと制作。久々にフォトショも使って試行錯誤しました。この劇団さんは、ご縁もあって劇団ロゴ（右下）も作らせていただいています。ロゴは、新劇を中心とした劇団さんなので、チェーホフのサインを分解して劇団名に仕立てました。チラシもロゴも、気に入っていただけてうれしい。精進します。