SHO WATABE

はじめまして! SHO WATABEです。 「読書が凡人を強くする」 一日一冊読書…

SHO WATABE

はじめまして! SHO WATABEです。 「読書が凡人を強くする」 一日一冊読書が目標。 読了の本は読書メーターで管理、なんらかのコメントをします。 書評なども書いています。 (月・木で更新予定)

最近の記事

【書評】ニーチェはこう考えた/石川輝吉 ちくまプリマー新書

ニーチェの哲学とは、一言でいうと、うじうじした「小さな人間のための哲学」。 どうしたら、うじうじとした人間は元気を出すことができるか?という問いに答えようとしていると著者の石川輝吉さんはいう。 この本はニーチェの著作の解説や永遠回帰・ルサンチマンなどの説明だけでなく、ニーチェの人生を詳しく説明してくれている。 ニーチェの人生には3つの時期があると説明されている。 第一期: ショーペンハウアーとワーグナーという神への崇拝の時期 著作「悲劇の誕生」「反時代的考察」 第二期

    • 【書評】独学術/白取春彦 ディスカバー携書

      独学の独とは孤独という意味ではなく、特定の師を持たないこと。 そして勉強したいのなら、たった今から独学すればいいだけと著者の白取春彦さんは言う。 この本は書物の読み方、問題の持ち方、考え方、教養の身につけ方など独学の基本的な方法を紹介している。 ポイントは3つ。 1.疑問を持て!まずはそれの起源を調べろ! 2.難しい本にぶつかれ!ただ、すべて読む必要ない! 3.教養を身につけたければ聖書を読め! 1. まず興味を持ったら、疑問を持つことが大切。 その際は起源に注目。 例と

      • 【書評】集中力はいらない/森博嗣 SB新書

        この本は「集中とは人間に機械のようになれという意味」という独特の解釈から始まる。 そして、「集中しないことで、機械にはできない人間本来の能力を発揮することもできる」ということを説明してくれている。 著者は小説家で工学博士の森博嗣さん。 以前友人から著者の小説「すべてがFになる」を薦められて読了。 理系特有の世界観がとても印象的であった。 ここでもその独特の考え方や生活が健在。 集中するということは「具体化」すること。 逆に集中しないことは「抽象・分散化」すること。 抽象

        • 【書評】D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略/佐々木康裕 株式会社ニューズピックス

          この本がテーマとしているのはD2C(Direct to Consumer)と呼ばれる新しい業態。 D2Cは2007年頃にその原型が生まれ、2013~2014年以降、急速に成長。 2019年7月現在、D2Cのユニコーン企業が7社も登場している。 D2C企業の定義は下記。 1.「ものづくり屋」ではなく「テック企業」である 2.「間接販売」ではなく「直接販売」する 3.「高価格化」ではなく「低価格化」を志向する 4.「着実な成長」ではなく「指数関数的成長」を遂げる 5.「プロダク

        【書評】ニーチェはこう考えた/石川輝吉 ちくまプリマー新書

        • 【書評】独学術/白取春彦 ディスカバー携書

        • 【書評】集中力はいらない/森博嗣 SB新書

        • 【書評】D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略/佐々木康裕 株式会社ニューズピックス

          【書評】グロービズMBAマーケティング/グロービズ経営大学院 ダイヤモンド社

          マーケティングの役割は、市場の変化を敏感に捉え、顧客ニーズや顧客満足を中心に「買ってもらえる仕組み」を組織内に構築すること。 この一冊でマーケティング理論を体系的に学ぶことができる。 私が読んだのは改訂4版。 取り上げられている事例も比較的新しいため、わかりやすい。 ---------------------------------- まず根底として、企業が継続的に成長していくには、収益をもたらす顧客の創造と維持が不可欠。 また近年、デジタル環境の進化によってマーケティン

          【書評】グロービズMBAマーケティング/グロービズ経営大学院 ダイヤモンド社

          【書評】だから、僕はググらない。/浅生鴨 大和出版

          検索で手に入る情報よりも、もっと広がりや奥行きのある情報を簡単に手に入れる方法。 それが妄想であると著者の浅生鴨さんは主張している。 浅生鴨さんは過去にNHKで番組制作をしており、さらに広報局Twitterを「NHK_PR1号」として担当していた。 2014年にNHK退職後は小説、エッセイなどの執筆活動を行なっている。 そんなアイデアで勝負している著者が、その思考のもととなっている「妄想」の方法を余すことなく披露してくれている。 この本のポイントは3つ。 1.数重視。

          【書評】だから、僕はググらない。/浅生鴨 大和出版

          【書評】NHK「100分 de 名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ/西研 NHK出版

          この本は2011年4月と8月に放送された「NHK100分で名著 ニーチェ ツァラトゥストラ」のテキストをもとに作られている。 ページ数が少ないがとてもわかりやすい。 またツァラトゥストラの内容だけでなく、ニーチェの生涯など説明もある。 興味はあるが、原典を読むのはハードルが高いと感じている人におすすめ。 ちなみに私はこの本を読了したのち、岩波文庫の「ツァラトゥストラはこう言った(上・下)」を購入。 少しずつ読み進めている。 内容は主要なテーマを2つ挙げ、その1つである「

          【書評】NHK「100分 de 名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ/西研 NHK出版

          【書評】武器としての交渉思考/瀧本哲史 星海社

          この本は瀧本哲史さんが京都大学の学生に教えている「交渉の授業」を一冊に凝縮したもの。 今、時代は変化しあらゆる組織がフラット化してきている。 ゆえに、上司が部下に対して理不尽な命令をすることは時代に反することになる。 そこで上司と部下に強固な信頼関係を築くために必要なこと、それは考えたことをきちんと相手に伝えて同意してもらうこと。 そこで必要になるスキルが交渉である。 大切なことを大きくまとめると2つ。 ・相手の立場に立ち、相手に利益があるように伝える。 ・長期的に考え、

          【書評】武器としての交渉思考/瀧本哲史 星海社

          【書評】EQトレーニング/高山直 日本経済新聞出版社

          EQは1990年にピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士が発表した理論。 情動知能、感情能力と呼ばれ、感情をうまく管理したり、利用する能力と定義されている。 2人は「成功に導く能力は学歴などで現れる能力2割、8割は対人関係能力(EQ)」と結論づけている。 また、EQ理論の一説ではEQの能力は高めることができるとのこと。 この本は誰でも今日からできるEQトレーニングを高山直さんが紹介している。 さらに購入者特典として無料で2回、EQ診断を受けることができる。 診

          【書評】EQトレーニング/高山直 日本経済新聞出版社

          【書評】インディペンデントな生き方ガイド/勝間和代 ディスカバー携書

          インディペンデント、つまり自立した生き方を実践するための具体的な方法が記載されている。 もともとは20代から30代の女性向けに書かれた本であるが、十分男性にも応用できる。 この本では自立した女性を「インディ」、そうでない女性を「ウェンディ」と呼び、これらを対比しながら進んでいく。 ちなみに勝間和代さんはこの本でウェンディ的な生き方を否定しているわけではない。 あくまでインディを目指しているのに、何かが障害となってウェンディに甘んじている人に向けて書かれた本である。 ちな

          【書評】インディペンデントな生き方ガイド/勝間和代 ディスカバー携書

          【書評】人生の教養が身につく名言集/出口治明 三笠書房

          本書は、古今東西の名作・名著の中から出口治明さんが選んだ名言を紹介している。 「はじめに」で「『この名言によって、私の人生は大きく変わった!』などと、びっくりするような出会いを期待しないこと。」と書かれている。 しかし、読書家で70歳を越えて現役の著者が選んだ言葉と解説。 必ず「刺さる」言葉が見つかるはず。 ここでは私に「刺さった」言葉を紹介。 -------------------------------------------- 「不思議なものは数あるうちに、人間以上

          【書評】人生の教養が身につく名言集/出口治明 三笠書房

          【書評】アルゲリッチとポリーニ/本間ひろむ 光文社新書

          5年に1度行われるショパン国際ピアノ・コンクール。 今年(2020年)はその開催年である。 この本ではショパンコンクールを優勝し、日本でも人気が高いと言われているマルタ・アルゲリッチとマウリツィオ・ポリーニの半生について解説。 文章としては不規則にアルゲリッチとポリーニの説明が出現する。 なので、ある程度クラシック音楽やピアニストに関しての知識がないと混乱する。 (私は小さい時にピアノを習っていたので、多少クラシック音楽の知識あり。) ただ、2人を説明するページは228

          【書評】アルゲリッチとポリーニ/本間ひろむ 光文社新書

          【書評】「仕事ができる」とはどういうことか?/楠木建 山口周 宝島社

          少し前に山口周さんの本を読了。 よく行く本屋に立ち寄ったところ、この本が売れ筋ランキングの上位に入っていたため購入。 「仕事ができる人はなぜ希少なのか?」というシンプルな問いから生まれた対談。 ちなみに楠木さんは「はじめに」で早々とその答えを述べている。 それは「この人じゃないとだめだ」と思わせる人だそうだ。 本書はまず次の仮定から始まる。 仕事ができるようになるためにはスキルを磨く人が多い。 しかしどんなスキルもいずれ習得者が増え、陳腐化してしまうため、どこかで壁にぶつ

          【書評】「仕事ができる」とはどういうことか?/楠木建 山口周 宝島社

          【書評】池上彰のやさしい経済学2/池上彰 日本経済新聞出版社

          2011年夏に池上彰さんが京都造形芸術大学で客員教授として行った一般教養の集中講義「経済学」がもとになっている書籍で、本書は後半戦。 ちなみに授業の内容はテレビ東京系列やBSジャパンで放送されている。 前半戦の「1」は読了。 とても分かりやすかったので、追ってこちらも購入。 1のテーマは経済の「しくみがわかる」であったが、今回の2は「ニュースがわかる」。 ゆえに、1に比べると本書の方が普段耳にする言葉が多い。 対象は普段の経済ニュースに全くついていけない人向け。 注意点

          【書評】池上彰のやさしい経済学2/池上彰 日本経済新聞出版社

          【書評】バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ/飯田祐基 ダイヤモンド社

          500本以上の動画やライブ配信に携わってきたという飯田裕基さん。 その経験をもとに動画やライブ配信を拡散させるためのコツやインフルエンサーの活用方法などをまとめた一冊。 巻末特典には人気YouTuberのゆうこすさん、SUSURUさん、それぞれのインタビューが収録されている。 この本は会社や商品の宣伝にYoutubeを利用してみたいという人向け。 ちなみに著者は動画を内製することをおすすめしており、その際に大切なことは質より量ということを強調している。 私が気になったのは

          【書評】バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ/飯田祐基 ダイヤモンド社

          【書評】戦略がすべて/瀧本哲史 新潮新書

          本書は「日経プレミアPLUS」の特集および連載「瀧本哲史の時事評論」、「新潮45」の連載「逆張り(コントラリアン)日本論」を元に再編集したもの。 なので戦略に関する本というより、瀧本哲史さんの考え方を知る本という方がしっくりくる。 著者は東京大学法学部卒業。 マッキンゼー&カンパニーに入社後、独立。 現在は京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授でエンジェル投資家でもある。 ゆえに、文章から様々な物事に対してとても戦略的に考えている

          【書評】戦略がすべて/瀧本哲史 新潮新書