前回、「コンバージョン改善したいなら入力フォームを最適化せよ」ということをお伝えいたしました。

今回からは、入力フォーム：EFOを最適化させるための具体的な機能について、数回に分けてご紹介していきたいと思います！
まず、ご紹介するのは「カラーリング」と「吹き出し」についてです。

１．カラーリングで入力完了率が２倍に！

必須項目を見逃す心理

確認ボタンや送信ボタンを押した時にエラーが出る多くの場合は、必須事項を正しく入力していないためです。
必須事項を正しく入力できない理由の一つは、「必須入力」と「選択入力（オプション）」の違いが分からないこと。
ユーザの心理として、「入力項目はできるだけ少なくあって欲しい」と考えます。マウスと比べるとキーボード入力の負担が大きいので、そのストレスから逃れたいという心理が働きます。
これは、購入モチベーションを上回るストレスや拒絶感につながる場合もあるようです。

そのような心理状態のため、「必須」と書かれていてもユーザーは見逃すことが多くなります。項目数が多くなればなるほど、この傾向は顕著に…。
一度エラーが出てしまうと、入力を断念（離脱）してしまうユーザーは多く、これによりコンバージョンに影響が出てしまうのです。

色のついた項目だけ入力すればいい

そこで、入力フォームの各フィールドに明確な警告色（淡いピンクやオレンジなど）をつけます。これにより、必須項目であるということが、説明を読むことなく「視覚的に」明確になるのです。
視覚的な要素は、入力忘れを激減させるだけでなく、短い時間、脳の一部の処理だけで判断できるので、ストレス軽減にもつながります。

他の機能もそうですが、
「脳をフル回転させない」
「短い時間で直感的に判断させる」
というのはEFOの重要なポイントです。

ゲーミフィケーション効果で入力完了率UP！

このカラーリングのメリットの１つは、ゲーミフィケーション的な効果を作り出せることにあります。
例えば、入力が完了していない時は「ピンク」、完了したらクリアで「白」とすると、１つ入力が完了するたびに前進するようなイメージを演出することができます。

一種のゲームですね！
このゲーミフィケーション化は思いの外、物事をポジティブにします。
ショーケースのEFOツール：フォームアシストの統計ですと、こういった色の切り替えだけで、その項目の入力完了率が２倍になったという実績があるんです！

２．吹き出し機能

吹き出し（アラート）とは下図のように、フイールドにカーソルインしたときのみ表示される入力に関するアドバイスです。
吹き出しは、入力ミスがあると表示され、ミスが解消されると消えます。

この吹き出しにより、入力ミスは劇的に軽減したというデータがあります。

この手法以前、入力フォームの注意書きは以下のような問題を持っていました。
・注意書きが多いとフォームのボリュームが増え、入力項目が多いような錯覚を覚える
・レイアウトが複雑になり理解しにくくなる
・そもそも読まない

タイムリーに見せることの重要性

注意喚起とは、入力する側からすれば煩わしいことが多いものです。特に「今、入力していないこと」に関する注意が目立つと、集中力が削がれます。
かといって注意書きがなければ、ユーザーが入力に迷ったり、誤った形式で入力したりしてしまいます。
あまり目立ちすぎないように配慮すると読み逃し、目立ちすぎると注意散漫になるなど、注意書きは割と厄介で配慮が必要な要素の１つですが、必要最低限の注意をすることができる「吹き出し機能」が、こういった問題を解決してくれるのです。

間違いだけを指摘することも

入力中のポップアップが邪魔な場合もあります。全てのフィールドで注意が必要なわけではありません。
それでも入力された文字列の判定で「明らかに間違い」とわかるものは、フィールドを離れる前に注意を促す事で、誤入力を減らす事ができます。
メールアドレスにひらがなが入力されている、電話番号に数字以外の文字が入っている等は簡単に機械判定できますから、リアルタイムのアラートも可能です。

どこまでユーザー心理に迫れるかがポイント

「吹き出し機能」は、ユーザがどこで、どのタイミングで間違いやすいかを推察し、それを事前に警告する機能です。
適切な文言を出さなければ効果はありません。
ショーケースのEFOツール：フォームアシストのコンサル曰く、「割と奥深い機能で、解析をきちんとやらないと効果が出ない」そうです。
事前だけではなく、実装後の解析も重要ですね。

以上、今回はEFOの機能として、カラーリングと吹き出し機能をご紹介しました。
次回もEFOの機能についてご紹介します！

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