見出し画像

セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ〜抽象絵画の覚醒と展開 at アーティゾン美術館

はじめてのアーティゾン美術館で、大規模な抽象絵画たちをグイグイと鑑賞、堪能してきた。

当館の前身はブリジストン美術館。

これだけの作品を収蔵しているって、すばらしい。

ABSTRACTION
抽象絵画の覚醒と展開
セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ

(公式サイト)

抽象絵画の起源と展開を国内外から集結した約250点で展観する大規模展
アーティゾン美術館の新収蔵作品95点を一挙公開!

アーティゾン美術館
公式サイトより

一番最初にお出迎えしてくれるのは、なんとセザンヌ。

この時点でここから先、なにが待ち構えているのか、否が応でも期待はたかまる。

セザンヌ

セザンヌって、以前はとくに興味もなく、惹かれるものもなかったんだけど、むずかしく考えずに、ただ「下手」だった(技術的に)んだと理解すると、むしろすっきり彼の表現を受け入れられるようになるというか、魅力が理解できるようになってくるという不思議。

質感、パースペクティブ(遠近感)なんかはぜんぜんだめで、だからこそ(ある意味開き直って)そこを逆手にとって、自分の表現をひたすら追求したんだと。

それがのちのキュビスムなんかにもつながっていくんだから、やっぱりその果たした役割はでかい。

ゴッホと同じで、存命中には評価されなかったのは残念だけど。

この展覧会は、かなり多くの(ほとんど)作品が撮影可能。撮ってはいけないのは、キャプションにそのむね、マークがついている。

撮影可能な展覧会が増えてきたのはうれしい反面、写真を撮ることのほうに気がいっちゃって、他の鑑賞者の邪魔になるのがちょっとね。流れも滞りがちになるし。シャッター音も気になる。

ということで、そのあたりに注意しつつ、いくつか撮ったものを駆け足で。

ヴラマンク
カンディンスキー
クプカ

フランティセック・クプカは本展のメインイメージになっているけど、よく似合っててすてき。はじめて知った。

クリフォード・スティル

やっぱりこの種の抽象絵画はサイズ感が肝なのか。ロスコとかフランケンサーラー、ポロック、オキーフなどなど(あげればきりがない)。圧倒される。

デュシャンの箱もの

箱ものといえば、ジョセフ・コーネルを生でみたいもの。

デュフィ
ドローネー
ピカソ
ピカビア
ブラック
ミロ
菅井汲

会期は今日(2023年8月20日)まで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?