セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ〜抽象絵画の覚醒と展開 at アーティゾン美術館
はじめてのアーティゾン美術館で、大規模な抽象絵画たちをグイグイと鑑賞、堪能してきた。
当館の前身はブリジストン美術館。
これだけの作品を収蔵しているって、すばらしい。
ABSTRACTION
抽象絵画の覚醒と展開
セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ
(公式サイト)
一番最初にお出迎えしてくれるのは、なんとセザンヌ。
この時点でここから先、なにが待ち構えているのか、否が応でも期待はたかまる。
セザンヌって、以前はとくに興味もなく、惹かれるものもなかったんだけど、むずかしく考えずに、ただ「下手」だった(技術的に)んだと理解すると、むしろすっきり彼の表現を受け入れられるようになるというか、魅力が理解できるようになってくるという不思議。
質感、パースペクティブ(遠近感)なんかはぜんぜんだめで、だからこそ(ある意味開き直って)そこを逆手にとって、自分の表現をひたすら追求したんだと。
それがのちのキュビスムなんかにもつながっていくんだから、やっぱりその果たした役割はでかい。
ゴッホと同じで、存命中には評価されなかったのは残念だけど。
この展覧会は、かなり多くの(ほとんど)作品が撮影可能。撮ってはいけないのは、キャプションにそのむね、マークがついている。
撮影可能な展覧会が増えてきたのはうれしい反面、写真を撮ることのほうに気がいっちゃって、他の鑑賞者の邪魔になるのがちょっとね。流れも滞りがちになるし。シャッター音も気になる。
ということで、そのあたりに注意しつつ、いくつか撮ったものを駆け足で。
フランティセック・クプカは本展のメインイメージになっているけど、よく似合っててすてき。はじめて知った。
やっぱりこの種の抽象絵画はサイズ感が肝なのか。ロスコとかフランケンサーラー、ポロック、オキーフなどなど(あげればきりがない)。圧倒される。
箱ものといえば、ジョセフ・コーネルを生でみたいもの。
会期は今日(2023年8月20日)まで。
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