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気づきのことば ~ こころをまなぶ 2024.3.23

近代日本経済の父と称される渋沢栄一は、生涯で約500もの企業に関わり、日本の近代化に大きな功績を残しました。
 
それ故に、名言も数多く残しましたが、わたしが心惹かれるのはこのことばです。
 
 
真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのが良い。
 
 
たとえば、見た目も良く、美味しい料理をいただいたとしましょう。
 
では、同じ材料を使い、同じように調理すれば、だれでも同じ味を再現できるかというと…?
 
ファーストフードならともかく、手作りの料理となると、作る人によって味は違ってくるのではないでしょうか。
 
そして、味の違いは、作り手の「心持ち」の違いによるのではないかと思います。
 
真心こめて作ると“やさしい味”に、活気に満ち溢れて作ると“元気な味”に。
 
食材や技術、調理法はもちろんですが、しかし最も学ぶべきは“心”。
 
人生も同様に、どんな心で生きるのか。
 
善い心で生きていれば、自ずと善い人生になっていくでしょう。
 
心のありようが、意識的にも無意識的にも、毎日の言動となって現れるのですから、心持ちが善ければ善い言動をするので、善い人生が作られていくはずです。
 
美味しい料理をいただいたら、見た目や味を通して、作り手の心に思いを馳せ、善い人生を生きている人に出会ったら、その人の心のありようを感じ、学びたいものです。
 
 
心でしか、ものはよく見えないってことだよ。一番たいせつなものは、目には見えないんだ。
    『星の王子様』 サン=テグジュペリ


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